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鯉の学校(1999/4/30)
4月30日、一週間位前の雨で水位が30cm程増水したまま、しばらく続いている。そんな中ポイントを求めて河原をうろついていたら、いつもは水のない橋桁の下の窪みに川底が黒く変色している場所を見つけた。そんな所に黒い地面が存在してた記憶はないので不思議に思いしばらく眺め、静かに近づくとそれは鯉の群だった。窪みの深さは70cm。増水の為本流とつながった所だが流れはほとんどなくちょうど風下で波もなく、日当たりの良い場所だった。何故鯉がこんなにたくさん(200尾位は居たと思う)集まっていたのか理由が分からない。近くの鯉が全て集まったのではないかと思われるくらいの数だった。先日ニュースステーションで野川にもメダカの学校があったと報道されていたが、これはまるで鯉の学校だ。数尾が水面に集まったゴミを吸い込んでいたが、ほとんどはじっとしていた。産卵も終わり、全員集まって疲れを癒していたのかな?こんなチャンスはめったにないので、集団の真ん中にフライをキャストした。ラインの下の鯉が少し動いたがほとんどそのまま。その中でゴミを食っていた1尾が素直にフライを吸い込んだ。「ヤッタ!」と合わしたとたん全ての鯉は慌てて橋桁の向こうに消えた。200尾の鯉の集団を見つけたのに釣れたのは1尾。狭いスペースに集まり過ぎていると1尾で餌を探している時と同じで1尾しか釣れない。
「あんなに居たのに…」なかなかうまくいかないものだ。


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