Top-Image

line

橋桁を回り込まれて(2008/6/29)
6月29日
、朝から降り続いている雨はそれほどひどくなく水位もそれほど上がっていないようなので安心して二子に出かけました。しかしいつもの兵庫橋に着いてみると流れは10cmほど水位が上がっているが濁りはそれほどでもなく何とかなりそうだった。橋のたもとから流れを見ると右岸前の浅場でコイの動きが確認できる。コイを威さないように静に近付き様子を見るとみんな底餌に夢中になっている。そんなコイの群の上にフライを落とし様子を見ていると下流からゆっくり回遊してきた1尾が素直に喰い付いてきた。開始直後の1尾は実に気分がいい(笑)。しかし取り込みで全てのコイは流れに消えてしまう。流れは水量が少し多く強い流れで対岸狙いで立ち込むにはちょっと厳しい。とりあえず上流の新二子橋下に行ってみるが下水出口での反応は全く無い。そのまま下流に下るが速い流れに反応がない。先週のように右岸沿いに回遊してくるのを期待していたが水位が先週ほど高くないので回遊はない。兵庫橋下流で何とか2尾目を釣り上げるまで1時間の空白。それから左岸に回り込み桑の木の下流で1尾追加したが反応はストップ。こうなったら次は本流左岸の橋桁周りしかない。本流に行ってみると流れに濁りはないが水位は依然高い。兵庫橋からの流れ出しとの合流点から橋桁下の巻き返しを狙ってフライを流し、小さな反応に慌てて合わせたら釣れたのはフナ。久しぶりのフナだが引きが弱くやはり寂しい。ポイントでは2尾ほど水面に反応している。左からの流れ込みにラインを載せて橋桁下に向かって送り込む。もう少しで橋桁の向こう側にフライが回り込もうとした瞬間に左から飛びついてきた。やった!と大きく合わせたらズシリと手元に重さを感じた。足元のラインをリールに巻き取りやり取りが始まった途端にコイは走り出した。狭い橋桁下の巻き返し、何処に行っても大丈夫だと思っていたらコイは橋桁の向こう側に向かっている。「やばい!」とラインを止めようとしたが橋桁に触っているのを見て止めるのを止めた。コイはそのまま橋桁の向こうに回り込む。ラインはどんどん出ていく。このままじゃ寄せられない。しかし立ち位置の上流側には橋桁があり岸沿いに上流に行くことは出来ない。ちょうど橋桁は根元に人が歩ける幅で広くなっている。流れ込みの濁りで橋桁周りの底は見えないが足で探りながら橋桁を一回りして上流へ。岸辺まで行くがコイが回り込んだ橋桁の向こう側は死角になっていて見えない。何処まで行ったのか判らないがラインのヘッドの部分は橋桁の向こう側に消えているから15m位は下流にいるはず。ロッドを目一杯沖に向けながら、ラインが橋桁に触らないようにしてじっと我慢。コイはそれ以上下流に走ることはなく橋桁の裏側で様子を見ているのだろう。落ち着いいるので少し強めにラインを引っ張るとゆっくり動き出す。少しずつラインを手繰り2-3mほど巻いたところで流れと一緒に下流に向かい巻いた分が全部出ていく。じっと我慢して時折少し巻き取り、少し引き出され、待た少し巻き取る。これを幾度も繰り返し、ゆっくり近寄せてやっと取り込むことが出来たがどの位時間が掛かった見当が付かない。取り込んでみると78cmの体格のいい肥満体ではない太目。重量は9.2kg。誰かに写真を撮って欲しくて辺りを探し、上流で水遊びをしていた若者を見つけコイを運んで行き「すいません。写真を撮ってもらえますか?」とお願いした。始めて2時間後の4尾目。同じポイントに戻ってみたが反応はない。仕方なく兵庫橋下流に移動。左岸から様子を見ているところに土屋さん登場。やはりこんな天気で出てくる人は・・・と言うことで並んで釣り開始。ここは水辺に草が茂っていてコイはその草の根元を下流から回遊してくる。水際での波紋を頼りに回遊を見つけ、上流から岸沿いにフライを流して回遊を待つ。ショートレンジの釣りで遠くても4m位しか距離はない。時には足元の草の間に出ている口に向かって垂直にフライを降ろす。ところがこれが意外に難しい、と言うか掛かりが悪い。2尾連続で途中バラシ。2回もしっかり口に入っているのを見てから合わせるがフッキングしない。それでもここで4尾追加することが出来た。しかし雨によって水位が微妙に変わり回遊はストップ。土屋さんは橋桁周りで爆釣中なのでそちらの様子を見に行く。あの大物のポイントの様子を見ていると土屋さんが移動する姿が見えた。と思った直後にロッドが曲がっている。移動直後にヒットしたようで橋桁下の小さなポイントから引き出していた。兵庫橋下からの流れは茶色に濁り勢い良く流れているが、僅かなトロ場を見つけだしての釣果、さすがですね。その場所から対岸を見ると対岸の橋桁の上流側の巻き返しに幾つもコイの口が現れている。しかし途中に速い流れがあるし距離もある。手前の橋桁を回り込み、流れ出しの下流の様子を見たが反応はない。対岸の橋桁上流のコイの口を眺めると、橋桁の下流側にも幾つも口が出ているのが見えた。こちらなら距離は10mほどだから何とかなりそうな気がした。とりあえずやってみる。橋桁に向かってキャストするが橋桁周りは風があり根元にフライが落ちない。しかも落ちたフライはすぐにドラッグが掛かる。ならば少し長く降り出して橋桁にぶつけて下に落として弛みを作る。でやってみた。出来た(笑)。暗くて見難かったがコイの口にフライが吸い込まれるのを見て大きく合わせ釣り上げることが出来た。その後足元の巻き返しで1尾追加。兵庫橋に戻って下流側右岸から1尾追加して合計11尾。その後上流側の橋の袂から真下にいるコイを掛け、回り込んで水辺に降りたところでコイは橋桁下のゴミの中に入り込み痛恨のラインブレイク。もう少しコイの動きを確認してから回り込めば橋桁下に逃げ込まれることもなかったのに・・と少し悔しい。それでも終日続いた雨の中、増水と濁りにめげず11尾は良くやった。



line
サイトマップへ
Copyright © 2008 Katsumasa Fujita