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避難場所探し (1999/7/11)
7月11日、梅雨本番で少し増水気味な多摩川が、前日夜中に降った雨の為60-70cmの増水で、濁りも本格的。そんな中、鯉達は何処にいるのか。速い流れの中で流れに逆らって泳ぐことはしないで、流れの緩やかな所に避難し、ゴミ等の餌が流れ込んでくれば最高、と思っているはず。そんな場所を見つける事が増水時の好釣果の秘訣。右のポイントは平水時の川幅は約4m、水深は20cmに満たない細い流れだが、増水時は写真のように幅が広くなり細い水路が葦の間を縫うように流れている。そんな流れの中、わずかな窪みの流れの無い所にゴミが集まっていて、そのゴミを求めて鯉が岸伝いに回遊していた。左岸ギリギリの流れにフライをのせて、ポイントに送り込む。餌を食いに集まっている鯉なので食い気は十分。流れて来たフライをためらいもなく吸い込む。針掛かりした鯉のほとんどは右の流れの速い流芯に逃げるのだが、中に変わり者がいて左岸の葦の間に逃げ込んだ。ここに入られたらラインが葦に絡まり、出てこない。ポイントを潰して外しに行くかフライを諦めるかしかないのです。こんな小さなポイントでも、下流から餌を求めて回遊してくるので、のんびり待てばまとまった数になります。雨の中、このポイントで1時間半に6尾ゲットし、その後移動して合計9尾。増水時はいつもと違う所を探すのです。鯉は必ず水の中にいるのだから。


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