貴HPに掲載されていた吸込み仕掛け等について、
吸込みは小学校の頃には近所の池で使用したことがあります。クチボソやタナゴではアカムシが抜けないような返し付きのハリでした。ヘラ釣りでは初めからスレバリでした。
中学でルアー釣りを始めてから以後、いわく「ゲームフィッシング」たる空気の中におります。海で食べる目的で、シーバスやメバルをルアーで狙うとき以外はルアーフックも返しを潰しています。フライでは当初よりバーブレス。何回かは食すこともありましたが基本的にはリリースしています。
ある時「魚には痛覚が無い」と言ったところ妻に「何でそんなことが判るの、痛いかも知れないじゃあない?」と言われたことがあります。今では殆どの釣りがリリース前提なので、遊んでくれた魚になるべくダメージを与えないよう自然に発想していますが、いじめないには釣りをしないに限ります。
漁ではなく釣りという遊びを楽しむ上での、生物に対するある種の後ろめたさを少し覆う薄膜として、適切なリリースとバーブレスフックの使用はスタイル化しているように感じます。同じ魚でも、自宅で飼育しているペットとしての魚に釣り針を掛けることは考えられませんので、手前勝手の御都合を使い分けております。
言い訳が納得できるものであったとしても、私達が全ての釣り人を代表しているわけではないので、鯉釣りをやめて欲しい人を説得するには至らないでしょうし、餌をやることの問題に論点を移すと議論そのものが混乱するでしょう。
公共水面で遊魚が認められている場合、法的には釣りをすることに何の問題もないはずです。
ですが、投げかけられた意見には返事を返し、すれ違う意見を例えばHP上に公表する、それを誰かが見る、と言うことは大切なことだと思います。立場や認識に隔たりのある人たちが現実に居るのだ、ということだけは認めざるを得ないでしょうから。双方納得の決着は、とても幸運なレアケースでしょうから、鯉釣りにまつわる話題として、upされたことに大いに共感いたします。
緑区霧が丘在住 中野 廉 様(e-mail:LY_NAKANO@m1.people.or.jp)
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