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絶好の釣り日和 (1999/9/24)
9月24日、台風18号が九州/中国地方を抜け日本海を北海道に向かっているのが離れているので影響は少ないと判断し、祭日と土曜日の間の平日を休み4連休にした事もあり雨を覚悟で川原に出かけた。こんな日は釣りどころではないらしく、人影がまばらで寂しいくらいだった。そんな中で、少し増水し濁りの入った本流を横目にポイントを探して川原を彷徨し、増水時には本流とつながるが平水時には孤立する溜まりにたどり着いた。いつもはヘラ師がズラリと並びフライロッドを振ると冷たい視線を浴びせられるヘラ師御用達の溜まりだが、彼等の影はない!静かに水際に近付くと、足元から鯉が水音を立てて逃げていった。周りを見渡すと岸際の草の間を鯉が餌を求めて回遊している。ポイントはまさに足元。キャストする必要のない距離で、まるで提灯釣り。草陰に隠れ鯉の回遊を待ち、鯉の目の前にフライを落とす。[キャスト]ではなく[落とす]。素直にフライを吸い込んだのを確認して合わせる。至近距離の場合、気を付けないと合わせが強すぎてラインブレイクすることがよくある。この時も最初の1尾は合わせ切れ。水面に残ったフライを回収し、「合わせは優しく」と自分に言い聞かせながら再度回遊を待つ。取り込みも鯉を脅さないように出来るだけ静かに行い、1時間半で5尾。突然風と雨が強くなりまるで台風が近付いたようになった(本当に台風がいることを忘れていた)ので慌てて早上がり。しかし家に着く頃には風も雨も治まり、早上がりしたことを少し悔やんだがまずまずの釣果に納得した。人が出かけるのをためらう日は最高の日になることが多い。フライに風は禁物だが雨なら問題はなく逆に絶好の釣り日和になると思っています。


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