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悔しい〜!!(2003/6/1)

6月1日、増水の治まりきらない二子で悔しい思いをしました。上の写真が問題のポイントで二子橋の橋桁下です。橋桁左側は流れが緩く、鯉達の絶好の避難所です。手前の[1]からキャストし緩い流れに乗せて送り込み[X]印のところでヒットしたのです。この時点では普通の鯉だと思っていました。この鯉はフッキングするとすぐに右の本流に逃げ込んだのです。以前にもここで掛けて本流に逃げ込まれバラしたことがあるのですが、今回は橋桁の向こう側で何とか止まってくれた。しかし逃げ込んだ本流の流れは増水のため普段よりも速くて止まったきり全然動かない。[1]の位置からだとラインが橋桁をこするので[2]の位置まで水深を気にしながら移動し、ラインは橋桁から離れたのですがこいつは依然動かない。上流に向かって動いてくれることを期待したのですが流されないように必死で泳いでいるようで下流にも行かないが上流にも向かわない。弱るまで待つと下流に流されてしまい、速い流れに逆らって引き戻すことは不可能なので腹を決めて綱引きを開始する。ところが[重い!]。流れが速いと言ってもこんなに重いはずはないので「底にひかかったかな?」と考えたがここには障害物はないはず。「ゴミでもひかかったかな?」と思いながら動き出すのを待ちながらじっと我慢。腕が痛くなっなってきたがロッドを左側に持ち換えるわけにも行かず、腕の痛さを我慢して動き出すのを待つ。僅かに動いてもすぐに元の位置に戻るのを幾度も繰り返しながら、少しずつ上流に引っぱり上げ、やっと左の緩い流れまで引き戻すことが出来た。ここまで来ればすんなり取り込めると思ったが、こいつがやたらに[重い!」。ラインにゴミが絡んだ様子も無いのに[重い!]。濁りの中から僅かに現れたその魚体は[太い!]そして今まで経験したことのない重さ。数メートルの所まで寄ってくると一気に反転し本流に逃げ込もうとする。ここまで持ちこたえたのだからティペットは大丈夫、と無理矢理止める。濁りのため全身を見ることは出来ないが水面に現れたその胴体の太さを見て臓がバクバク。手前の浅瀬に引きずり上げるには太すぎて腹が底を擦ると大暴れしそうなので少し沖に進み、ネットを出すがこちらの動きでまた一暴れ。おとなしくなった瞬間を見計らって足元に寄せネットを出し取り込みに入ったが、間近に見たその太さに驚いた瞬間にネットと鯉の位置が僅かにずれて頭がネットのフレームに。「バッシャ」と水しぶきが上がったとたんにロッドが軽くなった!なんとフックがネットに引っかかりフライが外れてしまった。ネットはフックを引っかけたまま無様に垂れ下がり、水面が波立って鯉の姿を見失った。周りを探すと数メートル先を優雅に沖に向かって泳ぎ去る幅広い胴体が濁りの中に・・・。
「・・・」「何でもっと慎重に・・」「もう少し弱るまで待てば・・」「あんなのが二子にも居たなんて」「あの大きさは絶対に記録ものなのに・・」もう頭の中は後悔で一杯。こんなに悔しい想いは鯉釣りで初めての経験。本流に逃げ込まれ半分諦めて時計を見たとき「5分くらいはかかってるかな」と思った時から10分も経っていました。1尾の鯉に15分以上
も振り回され、こんな悔しい思いをするなんて。手元でバラした鯉がまた食いつく可能性は全くないのに諦めきれずこのポイントで2時間も頑張ってしまいました。その後釣れた2尾は小さなやつばかりでした。本当に悔しいよ〜!!


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