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[カワウ]のフォーラムに出席しました(2004/1/31)
1月31日、市民フォーラムに出席しました。多摩川で(全国の河川でも)問題になっているカワウの食害を何とかしようと言う会です。「早朝に大挙して訪れ小魚や放流魚を一網打尽にしていくカワウを何とかならないか」と言う漁協関係者の声に基づいて開かれたセミナーで、野鳥の会/漁業組合/国土交通省/環境省/東京都/神奈川県等から多くの関係者が出席されました。
一時絶滅の危機にあったカワウが現在の数に復活したのは、河川の水質が回復し、餌である小魚の数が増えたからなのだが、カワウの増加数に見合った小魚の増加の為の環境改善が伴っていないから放流魚を追いかけ関東一円を飛び回っている。「現在関東地方には一万数千羽のカワウが居るが餌となる小魚の環境からこれ以上の急激な増加はなさそうだ」と野鳥の会から発言。主催者側からは[人工営巣と擬卵の採用でカワウの個体数調整を]と言う提案がなされたのですが[野鳥の会]の話では「卵の数を減らすとまた産み付けるし、擬卵の効果もまだ未確認。人工営巣は環境保全が目的だし営巣地を縮小すると他のところで営巣地を作りもっと数が増える。成鳥の数を減らすと一個体あたりの餌が増え結果的に数が増える。個体数の調整は難しい」と言うご意見でした。秋川漁協では放流した鮎の稚魚を守るために河原に案山子を立ててカワウを追っ払っているそうですが所詮イタチゴッコ。所詮何処かの小魚が食べられているのです。[カワウの数をどうこうするよりも、小魚がカワウに食べられる以上に増えることが必要ではないか?]と感じました。現在の多摩川ではカワウに襲われた小魚が隠れる場所もなく浅瀬に追い込まれて食べられてしまう(他の河川も同じですが多摩川は特に)。それどころか小魚の繁殖に必要な穏やかで隠れ家になる川藻の茂っている安全な場所はほとんど無い!(だから漁協も一所懸命放流しているのだが)そんな小魚にとって無防備な流れをもっと安全で住みやすい流れに変えて行かなくてはいけないのではないでしょうか。その為には現在の水量や堰堤のあり方、岸辺の環境など都市河川の基本から検討するべきで、水質改善だけが河川の復活ではないと思います。もっと生き物のことを考えた[基本的な河川管理]と[多摩川の復活]を。


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