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雨が、風が、低気温が・・(2007/3/11)
3月11日、東京海洋大学の「フィッシングカレッジ」の実習で奥多摩に行きました。当初の予定は御獄付近だったのですがもっと上流の釣れる可能性の高い小菅川に変更になりました。朝6時に雨の中家を出て7時過ぎに奥山先生の自宅に到着。そこから車で集合場所の青梅駅に行き、全員が4台の車に分乗して9時に目的地に。到着した頃から雨は上がって上空の雲が切れ陽が射してきたが強い風が吹き始め気温も全く上がらない。最初に小菅川の[C&Rエリア]を覗き「釣り人が魚を持ち帰らないとこんななにたくさん居ます」と奥山先生の説明の後、上流の一般釣り場へ。こちらは持ち帰り自由なので解禁日に放流された沢山の魚の姿はほとんど見られない。「まず、ここで始めます。後ほどルアーとフライの方は先ほどの[C&Rエリア]に行きます」との事。私の今回のテーマは新作フライ[BFミッヂ]のテストなので、数多い色の中からヤマメが反応してくれそうなダークブラウンを選んだ。しかし流れに魚の反応は全く見られない。反応を探しながら下流に移動すると小さなライズが一カ所で幾つも出ているところを発見。上流からフライを送り込むと「パシャ」と小さな水しぶきが上がった。合わせには乗らなかったがフライに反応してくれたことが嬉しい。同じポイントにキャストを続けていた時奥山先生がやってきて、流れを横から眺めて「ヤマメが居るね。あいつ、何回も様子を見てるよ。絶対釣れるね」と嬉しいお言葉。その気になってライズを狙ってキャストしていると幾度もフライにライズするがヒットしない。フライには反応しているので交換することもなく同じダークブラウンを振り続けた。そのうちに小さな水しぶきを合わせてやっとヒット。ロッドを立ててその小ささに驚き、取り込んでみるとこれが10cm位しかないニジマス。ヤマメではなかったので少しガッカリしたが、新作フライで釣れたことが嬉しかった。その後もう一尾同じサイズを釣り上げたところで同行のフライマンにポイントを譲り下流へ。しかし冷たい風も重なってかライズは全く見られない。ライズのない流れを眺めているとき「それじゃルアーとフライの方は下の[C&Rエリア]へ行きます」ということで移動。[C&Rエリア]エリアでは始めに見えた魚の姿は、強い風で水面が波立ちとても見難い。しかも単発のライズが時折出るだけ。それでもそのライズを狙ってキャストするが全く反応しない。久しぶりの渓流ということもあって流れに対するトレーニングもドラッグ対策も不十分なのは判っているがその気にさせるライズも少ない。[足場のいい所は多くの釣り人が様子を見ているので足場の悪い下流に行けば魚は素直かな?]と移動してみた。細くて速い流れが続き魚が集まっていそうなポイントを見つけることは出来なかったが、途中砂地の上に二本爪の足跡を見つけた。後で奥山先生に聞いてみると「それはシカですね。たくさん居ますよ」との事でした。途中で落ち葉が水辺に集まり20cm以上も沈み込む泥濘が広がっていて濁りが出ている場所があったので上流に撤退。元のポイントは対岸が崖になっていて魚の反応がすごく見難い。しかも川幅がちょっと広めで対岸近くに見つけたライズに対してドラッグが掛かる。それじゃ、と流れに立ち込み下流を見ると小さなライズがすごくよく見える。しかし選んだダークブラウンには反応してくれない。その時フッと思いだした。前回スソノに行ったとき[ミッヂエキスパート]のゴリ松さんが「赤系がいいですよ」と言っていたのを思いだした。「そうだ!赤にしてみよう」と交換した途端ライズらしい水しぶきがフライの所で起こった。よそ見をた瞬間なのでそれがフライに対する物かどうか判断しにくかったが「フライへのライズだ」と思うことにして別の場所に出たライズに向かってキャストした。今度は流れて行くフライへ水しぶきが。慌てて合わせたら激しく水しぶきが上がったが、突然ロッドが軽くなり痛恨のラインブレイク。慣れていない細いティペットと小さなフライで、切れたのはフライの結び目。「悔しい!せっかくヒットしたのに」気を取り直して今度はオレンジに変更。赤で出るならオレンジでも出るだろう(笑)。流れの感じも掴めてきたし、キャストの具合も判ってきた。岸辺から流れの中央よりも遠くのライズを狙ってドラッグの掛かりを確認しながらキャストを繰り返しやっと釣れた!20cmのきれいなヤマメが。「久しぶりだなー、ヤマメを釣ったのは」しかし強くて冷たい風が谷を吹き抜け水温が上がらないためかライズは少ない。奥山先生も「こんなにライズが少ないのは初めてです。いつもならライズがいっぱいあるのですがね」と言ってくれた。この後数少ないライズを探しヒットさせたのをまたしてもラインブレイクで取り逃がし、その直後に釣り上げたのは20cmほどの小さなニジマス。夕暮れ近くになって水しぶきを上げてくれた魚は合わせた瞬間に外れてしまい、半日粘って4尾しか釣れなかった。奥山先生は最後にやっとご自分の時間になって、対岸気ギリギリにキャストして見事にヤマメを釣り上げていました。さすがですね。気温が4度しかない冷たい風の中、ともかく新作フライで魚の顔を見ることが出来て満足、満足。奥山先生、ありがとうございました。そして参加の皆さん、お疲れさまでした。フィッシングカレッジの次回は[ヘラブナ釣り]です。


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