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片手片足で日向ぼっこ(2007/10/7)
10月7日、浅川の不漁で少し早めに二子に行きました。ポイントには木村さんと藤澤さんが立ち込んでいる。近くに行って話を聞くと「水温が低いせいか午前中は渋かった。2尾です」と木村さん。「私は来たところ。まだです」と藤澤さん。その上流に入り釣り始めたが木村さんの言うとおり活性が低い。幾つも群になって回遊してくるが水面に興味を示さない。土屋ポイントで水しぶきと共にヒットしたのは直後にバラしてしまった。多分スレ掛かりだろう。下流には二人も居るから上流の様子を見に行く。近くで人が遊んでいたので心配だったがテトラの上でカメ達が日向ぼっこをしていて水中にも影響はなさそうだと一安心。そのカメ達、私が近付いても逃げない。よく見るとその内の1匹は小さな三角テトラの上に奇妙な格好で留まっている。首を目一杯伸ばし左手と右足は空中に浮いている。お腹がテトラの上に乗っているから届かないのだろうか。そのテトラの奥を狙うため少し近付いたら慌てて水中に消えていった。しかし、カメは居たがコイは居ない。テトラの直ぐ下流の小さな巻き返しにも姿が見えない。「どこに居るのだろ」とキョロキョロしているとき巻き返しの端でサーチに反応した。しかし反応はこれ一回でその後は沈黙。粘ってみてもダメそうなので左岸沿いに様子を見ながら下流に。移動中に釣りたくないカメを引っ掛けてしまったがコイは全く反応のないまま最初のポイントに戻ってきてしまった。群は落ち着きなく回遊するだけで水面は全く無視。下流では藤澤さんと木村さんが頑張っているが、私が来てからの釣果はなさそうだ。土屋ポイントで粘ってやっと1尾目を釣り上げたのは開始から1時間10分後。そのポイントはテトラ護岸の終点で小さなエグレがあり、岸からの草が水面に垂れ下がっている。コイはその垂れ下がった草の奥を回遊してきて奥の岸辺の餌を漁り、テトラ沿いに上流に回遊して行く。狙いはその茂みの奥だが入り口は狭い。上からの草の切れ目は幅40cmほどしかない。しかも垂れ下がった茂みの奥でないと反応しない。下流側の茂みの奥に反応の波紋を見つけると上流の茂みの奥にフライを打ち込むが、キャストがなかなか上手くいかない。失敗して手間取っていると回遊してきたコイは上流に去って行く。回遊とキャストのタイミングが一致したときだけ期待できるのだ。
同じポイントで1時間掛かって2尾追加した頃木村さんがタイムオーバーで引き上げて行かれた。2時過ぎになって藤澤さんが待望の1尾目。その10分後に私は同じポイントで4尾目。しかしそれで回遊はストップしてしまった。待っていてもその気配がないので下流に移動。少し下の倒竹前へ。しかしこの倒竹の間は流が複雑で釣りにくい。しかしコイは居る!一番上流に垂れ下がった竹の下流には小さいながら巻き返しがある。奥は岸沿いの流が障害物に当たって少し速くなって流れている。竹の手前は流芯があってやはり流は速い。この速い流に挟まれた倒竹裏の緩い巻き返しが狙い目なのだが上空にはとなりの竹が邪魔をしていて奥に振り込むのが難しい。少し上流から斜めに奥を狙う。巻き返しに、ティペットに弛みを持たせるようにフライを落とし、ドラッグが掛かるのをメンディングで引き延ばして待つ。上の葉っぱに引っ掛け、左の葉っぱにも引っ掛けながらポイントにフライを落とし、やっと5尾目を釣り上げることが出来た。しかしそれから1時間、全く釣れず。再び上流のテトラ横に行き巻き返しの奥から釣り上げたのは4時過ぎ。日没までまだ時間があるので何とか前日の貧果をカバーしたかったが、ここも1尾でおしまい。釣り下りながら下流を見ると藤澤さんが取り込みに手間取っている。ロッドの曲がり具合や寄せの様子から大物風。こちらもフライの様子を見ながらなので、チラッ、チラッと下流を見ていたがなかなか寄ってこない。ネットを持ったな、と思った瞬間また遠くに行ったようだ。もう少しかな?と思った瞬間ロッドが真っ直ぐになった。バレたのか切れたのか判らないが電話をしている。後で聞くと電話が掛かってきてロッドを持ち帰るときリールのハンドルが袖に引っ掛かりラインブレイクしたそうです。「悔しい!こんなに大きかった!」と両手を広げて叫んでいました。藤澤さんと合流した直後、台風で打ち寄せられた草の塊の下流に反応を見つけキャスト一発でヒットし7尾目。直後にも狙いキャストが決まって直ぐにヒット。「これで浅川を超えられる」と喜んだが取り込み直前にバラしてしまった。「皮算用するとバラす」のは私のジンクスなんです。でもつい数えてしまう。藤澤さんの目の前で見事なヒットを2発も決めたのに一番みっともないバラシも見せてしまった。藤澤さんは直ぐに引き上げて行かれたが私はこの後、連続で2尾もバラしてしまい、浅川を超えることが出来なかった。二日連続の悔しいバラシでした。



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