雨、濁り、増水、強風、早退(2007/10/27)
10月27日、台風20号が突然やって来たので、国交省のライブ情報で浅川と二子の水位を比較した。二子の方が増水量が僅かに少なかったので二子に行くことにした。浅川まで行って濁りに悩まされるのはちょっときついから。二子に行く途中で見た野川の流は茶色に濁り少し増水している感じだったが、到着してみると平水時より40-50cm程度増水の感じ(上写真右下)。とりあえず本流の様子を見に行くとこちらもやはり40cmほどの増水で流が速い。写真を撮ってから迷わず兵庫橋上に行く。岸辺に降りると直ぐ目の前の浅場にコイの背中が3つ見える。底餌なのか水面に反応しているのかを知るためにしばらく眺めていたら、その内の1尾がゆっくり水面に頭を出して流れてきた餌を食べた。コイまでの距離は4m。フライをそのまま落としても届きそうな距離だが、一応キャストしてコイの目の前まで引いてくる。岸辺の緩い流れだからドラッグの心配はない。コイがフライを見つけてくれるのを静に待つ。「来た!」ゆっくりフライを吸い込んでくれた。周りにいたコイ達は水飛沫をあげて逃げ回る。流の速い流芯に入り込まれると大変なのでロッドを立てて踏ん張ると、意外におとなしく水没した草の上に引き寄せることが出来た。しかし目の前の群はいなくなってしまい次を探すが水面に反応しているコイが居ない。全て岸辺の草むらに頭をつっこんでテーリング中。前回の台風9号の増水時と同じようにポイント中央の石垣上から真下を見る。足元の水たまりは流とつながりその水路は流れが緩いワンドになっている。その上流側の草むらの中に数尾のコイが居て、時折水面に頭を出している。高いところからでは狙いにくい距離なので上流側から回り込むことにする。少し上流からとりあえず水辺に降りると目の前の草の間にコイか居る。ゆっくりラインを引きだしてキャスト。上流に向かっているので50cmほど離れた草の間にフライを落とす。来た来た。ゆっくり水面に口を出しフライが口に消える。「やった!」と合わせたら、いつもの力加減でやったものだから見事にラインブレイク。さっきは周りのコイを気にして静に合わせたのに、今度は思いっきり合わせてしまったから、当然のようにブレイクしてしまった。「そうだよな。この距離だから・・・」と自分にいい聞かせることになってしまった。狙いは少し下流の石垣前。水辺から少し離れて移動し水路を眺める。居る居る。水没した草の中で浮いている。しかし草の中にフライを直接落としてもピックアップの時に草を引っ掛けてしまうので、草のないところにでてくるのを待つ。コイは意外に早く水路にでてきて、流のほとんど無い草むらの前で喰い付いた。そのまま強引に寄せて場が荒れるのを防ぐ。もう1尾を15分後に釣り上げ、あまり走り回らないで寄せることが出来たので回遊は途切れない。次も直ぐに釣り上げたが先の釣果から20分ほど経過していて、先のコイを撮影したところを振り返るとそこはもう水に浸かっている。岸辺を歩いて撮影できそうな場所を見つけ、コイをおいてフックを外しカメラとメジャーを用意する。その時、足元のコイが暴れた。一度飛び跳ねて後ろに移動。手の届くところにいるので、メジャーを伸ばしてから捕まえようと手を出すと、また跳ねる。「おっと」と慌てて立ち上がり捕まえようとすると、また跳ねる。次の一跳ねで水に浸かって倒れている草の上に。慌ててネットを掴んで捕まえようとした瞬間、水しぶきと共に流れに帰っていった。採寸して写真を撮らないと釣り上げたことにしていないので、せっかくの釣果が消えてしまった。悔しい!その後同じポイントで2尾追加したが水位が上がり、水路の水に流が出てきて回遊はストップ。コイの居場所を求めて上流にあるゴム堰堤から二子橋の間をウロウロ探したが何処にも居ない。新二子橋下では橋からの水が地面に届く前に風で吹き飛ばされている。1時間半ウロウロしてやっと1尾目の少し上流で6尾目を釣り上げたところで雨と風が強くなり、辺りも薄暗くなってきたので早退を決める。時間は4時過ぎで、釣り始めたときから水位は40cmほど上がっていた。
兵庫橋の所に左の立て看板が立っていた。皆さんご注意を。 |
|