再会したあの太目(2008/6/22) 6月22日、小雨の降る中、カッパを着込んで二子に行きました。前日の濁りが残っていると予想していたのだが濁りはそれほどきつくなく水中のコイの動きは前日よりも見易い。前日良かった[虎の穴]に直行し、釣り始めてすぐに掛けたコイはそのまま下流の倒竹の中に逃げ込まれ1尾目から途中バラシ(いやな予感が漂う)。もう少し強く引いて逃げ込むのを止めることが出来たら・・と悔やんでみたが後の祭り。「今日も」と期待した[虎の穴]だが全く反応がない。やっと反応があっても小型のフナらしい出方で小さく水しぶきをあげて見切る。1時間以上釣果無しで[虎の穴]を諦め上流の流れ込みへ。新二子橋下の下水出口は降り始めた大粒の雨で水量が増えていて濁りの入った水がテトラの間に流れ出している。そのテトラの間の濁りの中に何尾ものコイが集まっている。沢山の姿が見えるのだが彼らは全て濁りの中を流れてくるエサに夢中で水面には全く反応していない。ロッドの長さまで近付いてもこちらには無関心で狭いテトラの間をうごめいているから、フライを垂直に垂らしコイの頭の位置にぶら下げてみたがやはり無反応。ここを諦め上流のゴム堰堤に移動。ゴム堰堤の袂にはゴミが集まり、水中からそれをつついているコイの口が3尾ほど見える。しかし防護柵がゴミの中央に在ってキャストする事が出来ない。上流側から集まっているゴミの端にキャスト。反応はすぐに出たが距離がわずか数メートルしかなく、無意識の強い合わせでラインブレイク。[そうだよな、この距離は気を付けないといけないのに・・]と思うがまたしても後の祭り。その直後、今度はゴミから少し離れたところでヒット。合わせも落ち着いてゆっくりでしっかり掛かっていた。対岸の草に入り込まれないようにと気にしながらラインを止めた途端にラインブレイク。開始から3尾連続でのバラシで2時間釣果無し。回遊を捜しながら目の前の岸辺に垂らしておいたフライが突然消えた。「ん?コイの反応はなかったのに」とロッドを立ててみるとティペットの先にはかにがぶら下がっていたのはモクズガニだ。斜め護岸の水面近くに居たのがフライを見つけて手を出したのだろうか、ハサミに絡んでいた。コイが釣れないでカニを釣ってしまうなんて(笑)。1尾目が釣れたのはそれから10分後。ポイントの中央近くを回遊していたのをやっと喰い付かせることが出来た。しかしそれ以後反応がない。ゴム堰堤の袂に集まっていたゴミも徐々に広がっていつの間にか消えてしまい一緒に回遊も消えた。諦めて下流に戻ろうとして前日釣果のあった堰堤下を眺めてい気が付いた。ここに来たときに比べ堰堤から落ちる水量が多くなっていてゴム堰堤の袂までも溢れだしている。「いつの間にこんなに水位が上がったのだろう・・」と考えながら新二子橋のところまで来たら下流にフライマンが居て取り込み中。よく見ると土屋さんでした。ロッドを持った手で拍手しながら合流すると「こんな天気で来るのは私と藤田さんくらいですね」「そうですね(笑)」「やっと1尾目です」「水位はこんな物でしたか?」「来たときからそうです。ちょうど目の前に浮いていたのがこれです」「さっきまでこんなに多くなくいつもの流れでしたよ」とお話をしている間に目の前の流れは茶色の濁流に変わっていった。いつもと同じ調子で対岸狙いに立ち込んでいた流れはそこにはなく一面に激しく流れる濁流が広がっている。こうなったら狙いは岸辺の緩い流れに回遊するのを待つしかない。岸から離れて歩き岸辺の草の中に入り込んでいるコイを威さないようにして下流から回遊してくるのをねらい打つしかない。やっと見つけた目の前のコイ、狙い通りの位置にフライを落とし喰い付いたのを見計らって合わせてまたまたラインブレイク。またしても目の前のショートレンジで思いっ切り合わせてしまった(つい夢中になってしまい)。その次は水中の草に絡んで途中バラシ。何とかポイントを3往復して岸からの直撃で3尾追加したが回遊はストップ。土屋さんが「下りながら上がります」と言うことなので私もここを切り上げ「相変わらずの増水だが二子橋直下の橋桁周りは、人影がないので狙い目」と判断して本流の様子を見に行く。増水の速い流と岸際の緩い流れの境目をサーチする。居る居る。橋桁下のプールとの境目での反応。ちょうど橋桁が水面に映り込む境目から岸寄りでの反応で、左側は橋の向こうの空が映り込んでいてフライが良く確認できない。立ち位置左にを移動してみたら今度はラインが手前の遅い流れに載ってドラッグが掛かる。元の位置に戻って流れを見ると先程反応していたコイは同じ所で反応している。その上流にフライを落とし送り込んだつもりが下流からの巻き返しがあってフライが流れない。その内コイの姿は消えてしまった。何処に行ったのか探していると上流側に移動している。そこから流れに乗って下り再び先程の場所に戻る。今度は流れに少し入り込み下流に向かってキャスト。出た出た。今度は素直に喰い付いてきた。ヒット後コイは流れに乗って下流に移動することもなくゆっくり緩い流れの中を漂うように移動する。すぐに見えるところまで寄せることが出来たが重くてなかなか取り込めるところまで寄せられない。沖は流が速く不用心にネットを出してヒト暴れされたらブレイクしそうだし、そのまま岸に引きずり揚げるには岸辺に小さな段差が在って揚げられない。段差のないところを探してやっと引きずり揚げることが出来た。「太い!まるであの時の・・」と思っていたら、まさにあの時のコイだった。兵庫橋下の対岸にいた土屋さんの所まで重いのをぶら下げて行き、記念撮影をして頂いた。ちょうど土屋さんが釣り上げた63cmとダブルヒットの撮影もしたが63cmが子供に見えますね。79cmはやはりでかい。しかし色んなことのあった1日でした。 |
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