好天気で期待したのだが・・(2008/12/27)
12月27日、浅川へ向かったのですが風もなく好天気だったので前回のリベンジを期待して途中下車でD-4に行きました。ポイントは全面に波がなく穏やかな水面で好結果を期待しました。タックルを準備しながら眺めた水面は前回に比べて透明度がよく流れの底にテトラ群が整然と並んでいる。前回は数カ所でテトラらしい影をかすかに確認できたのだがこんなに整然と一面に並んでいるとは思わなかった。しかも上流部は水深の割に突起部分が高く、テトラの間でのやり取りの場合ティペットが擦ってブレイクの危険がありそうだった。掛かり場所にもよるが[寄せる前に水面に浮かせないといけないな]と自分自身に言い聞かせる。とりあえずスタートは瀬の最上流部。流れの速さを確認して水辺に降りてサーチ。護岸の直前と数メートル沖の2箇所の筋を探す。流れ込みは均一ではなく水量の差がかなりある。その流れ込みの弱い部分は波も穏やかで回遊スペースになっているのだろう、活性のいい反応が連続しておきる。その筋を狙って上流からフライを送り込む。距離は約30mほど。近付きすぎると岸に近い流れでドラッグが掛かるしキャストの腕の動きをコイに察知されてしまう。20-30m離れると沖にキャストしたヘッドの部分がレベルラインを抵抗なく引っ張ってくれるので狙った筋を流れていく。1尾目は狙い通りの筋で反応し開始から僅か13分で釣り上げることが出来た。しかしいくつかあった反応はこの1尾の取り込みで消えてしまう。次はその下流部。少しずつ下りながら様子を見るが反応がない。前回あんなに沢山反応してくれた護岸前には全く回遊していないし、水鳥の数も少ない。日差しは暖かく護岸を散歩する人が20〜30分おきにやって来るのでコイは岸辺に近付かないのだろう。京王線の鉄橋までかなりの距離があるがそこまで言っても様子は変わらないだろうと判断し、流れ込みの瀬側に移動することにする。流れ込みの最上流部は水深も浅く難なく渡渉することが出来た。その瀬の最上流部には以前の流れが広がり巻き返しが流れ込んでいる。その巻き返しを狙って中州側から様子を見ると護岸前でいくつか反応が出た。細い流れ込みにラインを載せて対岸に向けてフライを流す。しかし中州側から岸に向かうとちょうど昼の日差しが正面から刺し、逆光になって見難い。流れ込みが落ち着く辺りでコイの口が水面に現れたが自分のフライの位置を見失っている。とりあえず合わせてみると少し手前からフライが現れた。それほど大きく合わせてなかったのでそのままの場所から流し始める。フライが2mほど流れた時水面に口が現れた。今度はフライの位置を確認していたから迷わず合わせやっと2尾目。1尾目から2時間も経っていた。しかしここもその1尾でお仕舞い。長い流れ込みの瀬を横切りながら順番に様子を見ていくが全く反応がない。瀬の終点まで来たが以前反応ナシ。左岸側に細い流れが在るのでそちらの流れ出しの様子も見たがこちらも反応ナシ。どうするか考えながら右岸を眺めると水面に点在する水鳥の間でいくつかコイの反応が見える。蝶で瀬からのサーチに反応しているようだ。[何だ、やはりあそこに居たのか」と言うことで再び右岸の護岸帯に戻る。水鳥を脅さないように静かに移動しながら下流の様子を見るがどうもおかしい。コイの反応は水鳥の居るところだけ。少し近付きすぎて水鳥が移動してしまうと、それまで反応していたコイも居なくなってしまう。こうなったらコイの居るところにフライを送り込むしかない。しかしそこには水鳥が居る。水鳥を引っかけないように、近付いてきたら少しラインを引いてラインの存在を認識させる。引きすぎると驚いて羽ばたきながら慌てて逃げていく。するとそばにいたコイも居なくなる。そんなことを繰り返しながらやっと3尾目を釣り上げたのは2尾目から1時間半後。水鳥を追いかけるように移動し、水鳥の仲にフライを流し込み反応を待っている時、フライと水鳥の位置を読み違え水鳥を引っかけてしまった。暴れる水鳥の動きで周囲にいた鳥たちは全て遠くに移動していく。途中まで水鳥を寄せたところでデジカメを取り出し撮影の準備をする。一枚撮影し[もう少し近くになったら・・]とデジカメを持ったまま寄せ、取り込み体制に入った時にロッドを持ち替えようとしてデジカメを落としてしまった。斜め護岸の転がり水の中に。そのまま沈んでいくと回収できないので慌ててネットを持ってデジカメを追いかける。何とかネットにカメラが入った時、水鳥に掛かっていたフライが外れた。近くでの撮影が出来ずしかも辺りのコイは水鳥と一緒に消えていた。日没終了までの1時間近く全く反応のないポイントをひたすら下り、終点の工事のフェンスまで。好天気に期待して目的地を変更したのに、わずか3尾しか釣れないなんて。やはり初志貫徹が重要ですね。悔しい! |