ライズ前でライズが…(2009/4/12)
4月12日、好調な4月のスタートに気分良く二子に出掛けました。マルタには目もくれずコイに集中するので最初のポイントはいつもの兵庫橋上へ。前回反応が上向きだったので期待していたのだが反応が鈍い。コイの反応が鈍いだけでなく水面の至る所にアカミミガメが浮いていてコイに集中できない。カメを避けながらキャストし、ラインがカメの頭の近くに来るとコイの反応の有無にかかわらずピックアップする。しかも水面には桜の花びらが一面に流れ、自分のフライの位置さえも判らなくなってしまう。カメを避けるため頭の位置を確認していたらずいぶん小型のカメを見つけた。昔夜店で売っていた[ミドリガメ]よりは少し大きそうだったが[ひょっとして自然繁殖かな?]と気になったので、狙いを定めてキャストしてピックアップに成功した。手に取ってみると甲羅は10cmにも満たない大きさで緑色が僅かに残っている。どのくらいの期間でこの大きさになるのか判らないが最近放されたもので、自然繁殖したものとは考えたくないですね。30cm近い大型からこのサイズくらいまでが水面に頭を出して動き回るので落ち着いていられない。コイに反応も薄いのでとりあえず移動して上流の様子を見る。新二子橋のしたの下水出口のテトラの上には日向ぼっこをしているアカミミがずらりと並んでいる。順番に数えたら8匹も並んでいる。テトラの横から下流の巻き返しを狙うので静かに近付くと順番に水の中に消える。水の中に消えたのはいいがそれがそのまますぐに顔を出し目の前に浮いている。これじゃ釣りにならないので諦めて移動。ゴム堰堤に行ってみるが数尾のコイが見えたが、底に沈んで動かないので諦めて本流へ。新二子橋下のテトラ裏に10尾ほど集まっているのを見つけ上流から様子を見たが、生憎の向かい風でポイントにフライを落とすことが出来ない。ここも諦め下流に移動する。兵庫島前の本流にはマルタ狙いのルアーマンが幾人も居るし遊びに来た人たちで賑わっている。ここも諦め二子橋上まで素通り。橋桁下に渡渉しようと流れに入ってみて気付いたのは浅瀬に集まっているマルタの稚魚。
全長僅か1cm程度の稚魚が群れをなして逃げ回る。立ち止まって静かに水面を覗き込みカメラを準備して稚魚を撮影。あまりに小さいのでピントが合っているかどうか自信がなかったが何とか確認できる写真があった。稚魚を撮影後橋桁下に渡渉してみたがコイの反応はない。左岸に戻りF-4ポイントを下り始めた時右岸に集まっていた若者達が何を狂ったのか一列に並んで水泳大会?を始めた。その内の数人は下流に流されながら私の前にやって来た。ところがそこにはラインが出ている。ラインを持ち上げ「そこは邪魔!それ以上下に行かないで。」と追い払う。こうなったら釣りどころではない。その時右岸の下流からいないなさんが上がってきた。いないなさんは前回爆釣されたポイントを横から攻めているのを確認したので上流から渡渉して合流。話をしながらキャストされたフライを眺めているとフライの横に口が現れた。
口が現れるたと同時に二人共「アッ!出た」と叫んでいた(笑)。私はそれまで釣果なしだったがいないなさんも釣果なし。お互いに「まだです」と言った直後なので嬉しい初物。「とりあえず1尾釣れたのでどうぞ」と言って場所を譲って頂いた。流れを見るとそこは工事用の仮設橋の跡で川底には不気味な穴が空いている。流れは少しえぐれた岸辺前を通過して大きな巻き返しを作っている。その巻き返しと流芯の境目で反応が出る。カワも全体には下流から吹く風で一面に波立っているのにその境目だけは波のない部分が広がっている。その波のないところでコイはしきりに水面に現れる。こんな時はその波のない範囲を重点的に攻めるのが得策。距離が少し遠いので流れに入り込み追い風に載せてフライを送り込む。巻き返しと言っても岸寄りの流れは遅いのでそれほど気にならない。コイの反応を見つけその進行方向にフライを落とし、移動を待っているとすぐに口がフライに向かって現れた。「よっし!」と小さく言って合わせるとフッキング。しかし動きが少しおかしい。引きは強いのだがなかなか止まらない。しかも微妙な振動が伝わってくる。そう!スレ掛かりなのだ。姿の見えるところまで来るとフライが腹鰭に刺さっているのが見える。寄せようとするとコイはラインと垂直の位置になりやたらに重い。しかしサイズは小さい。慎重に取り込みやっと1尾目。いないなさんに二子玉川ライズをバックに「ライズ前でライズ」等とくだらない冗談を言いながら記念撮影をして頂く。その14分後に次がヒット。これはフライの手前から飛び出してきたがこれも鰓下にスレ掛かり。2尾連続のスレ掛かりにちょっと気落ちしてしまう。しかし釣果は釣果。連続2尾でとりあえず気分は落ち着く。いないなさんは「マルタの様子を見てきます」と上流に行かれた。ポイントでは波のない部分が少し沖に遠ざかったので岸から届かなくなってしまう。そこで上流の流れに立ち込み巻き返しの左端から送り込むことにする。微妙な流れに戸惑いながらも何とか狙いのポイントにフライを送り込み3尾目をヒット。しかしこれをブレイクで取り逃がす。岸からキャストしていた時、追い風にため後ろの草に幾度もフライを引っかけていたのがブレイクの原因だろう。1時間後にやっと3尾目を釣り上げたが次のヒットを取り込み直前にバラしてしまう。上流からの送り込み筋での反応が鈍くなったので再び岸からのキャストに戻る。30分後に4尾目を釣り上げその15分後に5尾目をヒットした時いないなさんが戻ってこられた。「マルタは釣れませんでした。バラしが一回だけ、多分マルタでしょう」と言う事。時間は6時前でいないなさんは「上がります」と引き上げて行かれた。私も暗くなると渡渉が心配なので6時過ぎには切り上げて左岸に戻る。二子橋下流の様子を見たが、反応に合わせきれず日没終了。いないなさんに譲って頂いたポイントで5尾も釣り上げる事ができました。いないなさん、有り難うございます。次回もよろしくお願いします(笑) |
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