木村さんとダブルヒット(2009/5/31)
5月31日、いつ降り出すか判らない空模様の下、二子に行きました。いつもの兵庫橋のところに付いてみるとちょうど徳永さんが準備中。「本流に見えたフライマンは誰でしょうね?」等とお話しをした後、特別課題の[新作コカゲロウフライのウィング素材のキャストによる変形テスト]を開始する。このフライにオイカワが反応してくるのでマジにキャストしてしまいテストフライを後ろの草に引っ掛けてロスしてしまったが素材としては全く問題ないことを確認できた。今度何処かで実釣テストをしなければ・・。と言うことで早速本命のコイ釣り開始。ポイントはいつもの[虎の穴前]。しかし反応が薄い。しかも始めはほとんど見られなかったカメがどんどん増えてやたらに目立ち始める。これを、引っ掛けないように注意しながらキャストしていたのだがちょっと目を離した瞬間に喰い付かれ、フライを見失ってピックアップしたらカメがくっついてきた。これを皮切りに連続で4匹アカミミガメを釣り上げる。コイの方は単発な反応でしかも対岸ギリギリしか反応しない。その反応に向かって岸から10cm以内を目指してキャストを繰り返し、やっと反応したと思ったら喰い付く直前に水しぶきを上げて見切る。4匹目のカメを釣り上げた直後、やっと1尾目を対岸ギリギリで喰い付かせることが出来た。これをリリースしカメに注意しながらキャストを繰り返していた時、下流から木村さんがやって来た。「二子橋のところに知らないフライマンが居ませんでしたか?レインコートを着た」「それは私です」「えっ!そうだったのですか」「ここも少しやったけど、見切りが激しくて」「そう何です。水しぶきを上げてね。対岸ギリギリを狙ってやっと1尾。1時間かかりました」等とお話をしている所に土屋さんが登場。三人でお話をした後並んで立ち込みキャスト。20分ほど経ってやっと対岸前で喰い付いてくれたがこれがやけに重い。取り込みに手間取っていると下流の木村さんが水しぶきを上げて合わせるのが見えた。私が取り込みに手間取っている間に木村さんは問題なく取り込んでしまう。コイをネットに入れて後ろまで来てくれたので「ちょっと待って。こいつ重いんです」と言って取り込みに専念する。しかし重いし元気がいい。あと少しというところまで来ているのになかなか手元に寄らない。やっと取り込んでみると久しぶりの大物。採寸すると78cmで木村さんの獲物と並べて記念撮影。その後二人で獲物を持っているところを土屋さんに撮影してもらう。これをリリースした後木村さんは「そろそろ引き上げます」と引き上げられ、土屋さんは「ここは厳しいので下流へ移動します」と去って行かれた。その直後同じ対岸前で3尾目を釣り上げた。これをリリースした直後にポツポツ雨が降り出した。慌ててカッパを着込むと同時に激しい降りになった。激しく水しぶきの上がる水面ではコイの反応はなくなりカメの姿も少なくなっていく。対岸ギリギリを狙っていて、1尾目の後対岸にフライを引っ掛けたのと同じ所にまたフライを引っ掛けてしまう。[二つ同じ所だから]とこれを回収に行く。せっかくのポイントを潰してしまったと諦めていたら下流から回遊してくる姿が見えた。[大丈夫かな?]とキャストを繰り返し何とか4尾目を釣り上げる事ができた。しかしこの直後、新二子橋下にある下水出口からの濁り水が流れ始め対岸前は濁ってしまう。コイの姿と反応が見えなくなったので移動する。兵庫橋のところに来ると左岸の桑の木の下流に土屋さんの姿がある。その対岸で様子を見ると下流で反応がある。これを狙って頑張ったが途中バラしで反応はストップ。下流を見ると二子橋の向こうに徳永さんの姿が見える。本流を眺めると水位が高く流れは速い。しかし濁りはなく岸際を丹念に探れば何とかなりそうに思えた。そのまま二子橋を潜り左岸を下る。岸辺は河原の草が水没し、その草の中にコイの反応が見える。しかし近付くと慌てて逃げ出していく。しかも兵庫橋下からの流れが本流に流れ込み左寄りは濁りが激しい。その流れ出しと本流の間の巻き返しを狙ってサーチすると元気な反応が出た。流れ出しをラインが横切らないように立ち位置を選び流れに載せて送り出す。難しい筋に悩みながらやっと5尾目を釣り上げた。兵庫橋からの流れ出しはチョロチョロと浅い流れだったのでこれを横切り一番下流の流れ出し前で6尾目をヒット。ちょうど下流にいた徳永さんがやって来て「ここはやばいですよ、早く戻らないと」と言っている。振り返ってみるとチョロチョロだった兵庫橋からの流れが茶色の濁流になって激しく流れている。「ちょっと待って、これの撮影をするから」と焦りながら採寸して撮影を済ませる。二人で濁流を横切り上流に向かうが流れは激しく歩きにくい。あのままあそこで釣り続けていたら戻れなくなっていただろう。[徳永さん有難う。助かりました]二子橋のところに戻って見ると兵庫橋の下は濁流。その左岸では土屋さんが同じところで頑張っている。私は移動前に取り逃がした場所が濁流でゴミが集まり、そのゴミに反応しているコイが見える。濁りのために警戒心は薄く距離を詰めることが出来るので出来るだけ近付いて、手前の草を避けられる位置からキャスト。幾度もゴミを引っ掛けながらやっと7尾目をヒット。しかし反応は消えてしまい兵庫橋の袂に移動。兵庫橋上流の右岸は増水時に巻き返しが出来てゴミが集まり、コイも回遊してくる。そこを石垣の上から狙ってキャストするのだが回遊の数が少ない。しかも反応は草に引っ掛かっているゴミの中で、直ぐ横を狙ってフライを落としてもゴミを引っ掛けるだけ。ゴミから出てくるのを待ちながらキャストを繰り返すが喰い付いてくれない。結局増水後は1尾しか釣れずで合計7尾。徳永さんは本流に移動されて「テトラの横の緩い流れには居ました」と教えてくれた。時間的にはまだまだ釣りになるのだが握りと増水で反応がなくなってしまったので6時前だが切り上げる。あの雨さえなければもう少し釣果は伸びていたと思うのだが。とりあえず7尾で満足の1日でした。 |