雨で増水、しかし引くのが早い(2009/6/21)
6月21日、前夜から続いている激しい雨で増水していることは判っていたが、午後からは雨も収まりそうな予報に安心して二子に行きました。霧雨の降る中兵庫橋に着いてみるといつもの流れはチョコレート色に濁り増水中。こんな時のポイントは岸辺の小さな巻き返し。狙いを定めて静かに近付きポイントの様子を見る。「居る居る」草の間から見える岸辺に頭が時々現れる。その頭の進行方向に静かにフライを落とす。暫く姿を現さなかったがじっと我慢で待つこと10分。突然フライに向かって頭が浮いてきた。焦らずフライが口に入るのを確認してから小さく合わせる。水しぶきと共にコイは沖に向かって走るがすぐに止まり、流れの緩い巻き返しの中をぐるぐる逃げ回りすぐにおとなしくなる。水没した草の切れ目を探して用心深く一歩踏み出してネットを目一杯差し出して掬う。上の道路横まで運んで記念撮影。それを静かにリリースしたがそのポイントはそれでおしまい。次を探して短い距離を往復する。兵庫橋上流には小さな巻き返しがある。その巻き返しの中でコイの口を発見。横から水辺の草を避けながらキャスト。しかしコイはすぐに沈んでしまう。フライを引き上げて静かに浮いてくるのを待っていると始めのポイントのすぐ近くに現れた。少し沖目にフライを落とし手前に引いてコイの口先に持ってくる。コイが向きを変えるとそこにはフライがある。コイはためらうことなくそれを吸い込み2尾目をゲット。同じポイントを今度は上流側から狙い回遊を待つ。流れの弱いワンドの内側に出た口に向かってキャストして3尾目。15分待って同じポイントで4尾目と快調なペース。しかし回遊はストップしてしまう。と言うか水位が少しずつ下がり始め、回遊ポイントが変わってしまったのだ。どこに行こうか考え始めた時徳永さんが登場。二人で本流の様子を見に行く事にする。とりあえず兵庫島横の本流の様子を見るが水位が高く流れが速い。濁りは思っていたほどきつくなく30cm位は見える。二子橋下流は兵庫橋からの濁り水が流れ込んでいるので、行っても釣りにならないはずだから新二子橋上流のマルタポイントに行く。そこも増水のため岸辺まで水に浸かっているが河原が広く広い水面も水位はそれ程高くない。本来の流れのあるところまで様子を見に行くが全面に早い流れが在りコイの回遊は見られない。足元には水没したイヌタデが水に揺らめきハルシャギクがまるで水中花のようにたなびいていた。コイの反応は全く見つからないので徳永さんと「どこに行こうか」「下流は難しいから上流のF-2?」「そうだね。あそこなら川幅が広いから」と言うことで上流へ移動。平水時は岸辺の草から水辺まで少し距離があるのだが増水のためその草が水に浸かっている。徳永さんが先に場所を決めて水辺に行く。私も場所を探しながら雨に濡れた草をかき分けて上流へ。ここらでいいかな?と思うところで水辺に近付いてみると、草をかき分けた先に見えた水面にコイの口が浮いている。「やばい!」と思ったがもう遅い。水しぶきと共にコイは消えてしまう。少し移動して今度は慎重に水辺に近寄るがコイの姿は見えない。そのまま浅い流れに入り辺りの様子を見ると上流に少し飛び出したところがあり下流は小さな巻き返しになっている。その草の影にこちらに向かってくるコイの口が見える。静かにラインを引き出しコイの前方にフライを落とす。すぐにそれは喰い付いてくれた。しかし手元に重さを感じた直後に外れてしまった。反応がなくなったので少し上流に移動。同じように水辺から下流に見えたコイを狙ってキャストし5尾目を釣り上げた。撮影のため草をかき分けている時下流でも徳永さんが取り込んだところ(2尾目)でお互いに手を振り合図する。その後反応がなくなり辺りを探していると下流で徳永さんが3尾目を掛けている。上流での反応が期待できないので徳永さんの所に行き並んで下流を攻める。しかし反応はあるが神出鬼没でフライとコイの位置が全く合わない。諦めて徳永さんの様子を眺めていると彼のラインの途中で反応が出る。彼は遠くでに出る反応を狙っているのでこちらはキャストエリアの反応を狙う。「来た来た!」目の前10mのところでヒット。それ程大きくないのに引きは元気でなかなか近寄らない。徳永さんはラインを上げて取り込むのを待ってくれている。隣で邪魔をしてしまい徳永さんは上流に移動。その間にもう1尾ヒットしたが一気に走られてラインブレイク。上流から戻ってきた徳永さんは「下流の様子を見に行きます」と下っていった。私は暫く粘って7尾目を釣り上げ、次をバラしたところて下流の徳永さんと合流。日没直前、最初の兵庫島横の本流で徳永さんがヒット。霧雨の中撮影したのですが画面に霧雨がストロボに光って白い点々が現れていました。生憎の増水と濁りにかかわらず何とか数をまとめることが出来ました。徳永さん、ポイントと写真有り難うございました。 |