ルアーでコイが釣れていた(2009/7/12)
7月12日、風が少し強いなと感じながら二子に向かいました。いつもの兵庫橋に着いてみると流れは茶色だが透明度はそれ程悪くなさそうだった。ポイントには上流にルアーマンが一人いるだけで釣り人はいない。期待して流れに入りいつものように[虎の穴]前から狙う。一投目でカメの位置や対岸からの枝などの出方を確認している時、下流の倒竹の下で水しぶきが上がった。カメの反応にしては大きい。そこはちょうどサーチのパンが流れていたところでコイの反応のようだった。「あそこで反応しているのならここから・・」と倒竹の上流にフライを落とす。1m近く流れたところで倒竹の下から突然頭が現れ水しぶきが上がった。慌てて合わすとしっかりヒット。開始早々の獲物、逃がすわけに行かないので慎重にやり取りする。水面にその姿が見えるようになって来ると、それは口ではなく鼻のすぐ上へのスレ掛かりなので、取り込みは一段と慎重になる。上流に移動し、回り込んで下流へ。周囲を2度回ったところでやっと取り込めた。写真を撮り終わったのが開始から7分後だから短時間での1尾目は最高の気分。流れに戻り回遊を捜しているところに徳永さんが登場。挨拶をして暫くお話をしている時、上流にいたルアーマンが何かをヒットしているのが見えた。ラインの先には赤い尾鰭が時折見える。緋鯉をヒットしているのだ。短いルアーロッドでなかなか寄せられない。「ルアーで?」と聞くと「そうです。釣れると思わなかったです」とのこと。徳永さんと眺めていたがなかなか取り込めそうにないので取り込みのお手伝いに行く。ネットもないようだから「こっちに寄せて」と言ってネットを差し出す。暫く綱引きをしてからやっとネットインできた。大きさを測ってみると74cmの大型。これじゃきつかっただろうと話しながらルアーを外してリリース。その後徳永さんと上流のゴム堰堤に行くが二人とも釣果なし。本流へ移動すると目の前にはアユ師が数人長い竿を振っている。「ここがダメだから上流か下流。どちらに行きます?」「上流のF-2へ」徳永さんは「それじゃ私は下流へ」と言うことで別れて移動。F-2に着いてみると時折風が吹く。しかも風向きは不安定で後ろからだったり右前方からだったり急に止まったりする。前回より少し沖目に立ち込み下流に向かってフライを流す。30分ほど経ち、40ヤード近くラインを送り込んでいた時、フライの前方にオレンジの口が現れた。フライまではまだ少し距離があったがコイの進行方向はフライに向かっている。「そのまま来いよ・・」と期待して待っているとフライの所で再びオレンジが輝いた。大きく合わせるとずっしりと重い手応え。右に向かって泳ぎ出すのに合わせてラインを送り出し、止まるかな?とラインを押さえ込んだ瞬間に軽くなってしまった。「やった、外れたかな?」とフライを確認するためにラインを取り込んで見ると先端のフライがない。ティペットを確認すると途中で切れている。そういえば釣り始める時[少し傷っぽいが問題ないだろう]と軽い気持ちで釣り始めたのを思い出した。あの時ティペットを交換していたらブレイクしなくて取り込めたのに・・と考えると悔しくて。それから2時間、ほとんど反応のない水面を偶然の出会いを求めるようにひたすらフライを流す。下流では、反応がないのかあちこちに移動する徳永さんの姿が見える。3時を過ぎた時、35ヤード先のフライの右側からコイが飛びついてきた。タイミングを計って大きく合わせるとずっしりと手応えがある。先のコイと同じように右の流芯に向かって走る。動きが止まった時、下流の徳永さんがネットを取り出し水辺に降りていくのが見えた。徳永さんもヒットしたようだ。ティペットは交換したばかりだから安心して引きに合わせてやり取りし、やっと2尾目を取り込むことが出来た。徳永さんに電話して「おめでとうございます」「2尾目です」の返事。それから暫く粘ってみたが反応は途絶え気味で、闇雲に流し[偶然の出会い]を待つしかないこのポイントはかなり気分的にきつい。いつ移動しようかとタイミングを計っている時突然向こう合わせでヒット。向こう合わせで、掛かりの状態も読めないので慎重にやり取りし寄せてみると、しっかり口に掛かっていた。これをリリースしたのを機に、これ以上[偶然の出会い]を待つ根気もなくなり移動する。徳永さんは右岸から移動して左岸を下っていく姿が見えたので私は中州側を下ることにする。しかし新二子橋の上流にはアユ師が3人も入り込んでいてコイの反応は全く無い。彼らは上流の瀬から新二子橋までの間を往復しているようで、新二子橋直下からコイの反応が出始めた。右岸沿いの緩い流れと流芯の境目を丹念に探り、やっとヒットしたが痛恨の途中バラし。その後同じ筋でヒットしやっと4尾目。反応はあるのでゆっくり下りながら岸寄りの浅場を狙い50分後に5尾目をゲット。しかし辺りにいるコイは喰い気が弱くなかなかヒットしないまま二子橋に到着。久しぶりに橋桁下に渡ってみるが流れが変わっていてコイの回遊は見られない。左岸に渡って二子橋下流の様子を見る。数は少ないが幾つか喰い気のあるのが居る。流芯と巻き返しの境目の筋を丹念に探るが喰い付かせることが出来ない。右岸のいないなポイントに移動しようと流れを渡りながら下流の様子を見るが反応がない。右岸では若者達が高音の割れたスピーカーで騒音をまくし立てている。それが耳に入りイライラするので右岸を諦め左岸に戻る。いないなポイントの対岸にある巻き返しの境を流している時、巻き返しの中でライズを発見。しかし距離が少しあり折からの横風でポイントまでは届かない。流芯側の手前にフライを落とし、フライを巻き返しに送り込む。「少し遠かったかな?」と考えている時フライの左側から頭が現れた。「やった。やはり廻ってきた!」と予定通りの回遊に納得しながらやり取り開始。力強く逃げ回りなかなか寄って来ない。慎重に速い流れから巻き返しに誘導して取り込んでみると、66cmで太目のずっしりタイプ。広範囲に移動して何とか6尾釣り上げる事ができ、先週の悔しい思いを癒すことが出来た。アユ師がいて騒ぐ若者がいて・・。二子はしばらく厳しいですね。 |