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目の前で突然向こう合わせ(2009/8/1)目の前で突然向こう合わせ
8月1日、いつもなら浅川へ行くところだが、息子が来るので早く帰りたくて二子に行きました。土曜日の二子の兵庫橋上は、上流の工事の影響で土曜日は濁りがひどいのを仲間から聞いてはいたのですが何とかなるだろうと出掛けました。兵庫橋に着いてみると流れは薄茶色。それでも先週の日曜日に比べてそれ程ひどい濁りには見えなかった。水辺に行きタックルを準備しながら流れを見ると、水面にたくさんの泡が流れている。そして岸辺の浅いところには、水中の石に付着していた濁りがあり水面には多くの泡が流れていた緑色の苔が浮いてゆっくり流れている。1尾のコイがその苔をつつきながら移動している。岸辺から移動の筋に向かってフライを落とし、微妙な位置を調整して回遊を待つがコイはフライを無視して次の苔に向かう。暫く遊んでいるところに木村さんがやって来た。「ダメですね。反応が少なくて」とお話をしながら足元を見ると、粒コーンやペットボトルのゴミが散乱している。「多分、いつもの外人さんじゃないかな?コーンを使っているから」と木村さんが教えてくれた。あまりにひどいので近くにあったビニール袋にゴミを拾い集める。釣り糸の太いのも草に絡んで放置してある。「もう引き上げるから捨てておきます」と木村さんに処理してもらうことにして釣り開始。流れに入ってみると濁りは透明度が20cm以下で水中を移動しているはずのコイの姿は全く見えない。濁りのためかカメの姿も少ない。餌を求めて回遊しているコイは水面近くを泳いでいて、餌を見つけると水面に口を出して水と一緒に吸い込む。護岸の水辺にフライを落とししかし透明度が20cm位しかないと、前方に在る餌は濁りのために見つけることが出来ないのだろう。唯一反応があるのは岸辺ギリギリの浅いところ。コイは岸辺にくっついている餌を求めて水面に背鰭を出しながら移動する。こんなコイを見つけても、コイの狙っている岸辺にフライを落とさないと見向きもしない。しかし岸辺ギリギリにフライを落とすのは非常に難しい。ちょっと間違えると草に引っ掛けてしまうし、岸から5cm以上離れると無視される。お気に入りの[虎の穴]周辺は草が水辺まで茂っているところが多くて、なかなかギリギリに落とせない。少し上流に行くと護岸があり、岸はコンクリートになっているのでギリギリが狙いやすい。しかも護岸が斜めになっていて浅いので、岸ギリギリを回遊してくるコイの動きが波も少なく様子は良かったのだが・・水面に波を立てるので判る。左右をキョロキョロしながら回遊を捜し、見つけたら前方のキャストしやすいところにフライを落として回遊を待つ。しかしコイまでの距離があるとやって来るのに時間が掛かりフライにドラッグが掛かって岸から離れてしまう。移動の速度と落とし場所を考えながら1時間待ってやっと1尾目を釣り上げる事ができた。しかし、回遊そのものが少なく場所を変えてみても次が見つけられない。こうなったら本流めぐりしかない。グラウンドを横切り上流の[F-2]を目指して移動。到着したポイントは波も少なく透明度はいつも通り。しかしサーチへの反応は単発で進行方向が掴めない。少しずつ下流に下りながら様子を見るが反応が少ない。「どこにいるの?」とラインを伸ばしたままキョロキョロしていると突然向こう合わせで引っ張られた。「来た!」とロッドを立てると一気に走る。一息ついたら・・ウロコが2枚のスレ掛かりと思っていた瞬間に外れてしまう。フライを確認すると頭に近い腹側の白い小さなウロコが2枚刺さっていた。「スレ掛かりか」とガックリ。足元の下流側にはオイカワの群れが戯れサーチのパンを
しきりにつついている。結局[F-2]では釣果を得ることが出来ず下流に移動。[F-4]の新二子橋上流はアユ師の姿がありパス。新二子橋直下は中州側で反応が期待できるので、静かに上流から様子を見たがコイは居ない。新二子橋下流は[F-3]から2本の流れが合流しているが、合流の間の人の来ないところに期待して移動。浅いポイントなので静かに移動しないと岸辺に寄っているコイを脅すことになる。しかしサーチには反応がないので目の前にフライを垂らしたまま移動していると、突然ロッドが引っ張られた。目の前5mほどの幸運な2尾目ところで突然喰い付いてきたのだ。コイは一気に流芯に走る。ラインが少しでも絡んでいたら確実にブレイクしていただろうが、ラインは全てリールに巻き取っていたのでどこに絡むこともなく引き出されていった。速い流れの流芯から岸辺に引き寄せて取り込んだのがこの日の2尾目で開始から5時間後。しかしそれ以後反応がなく下流の二子橋下に移動。流れの中央にある二子橋の橋桁下から右岸を下るか左岸を下るか考えていたら、下流で投網をやっている姿が見えた。様子を見ていると始め右岸寄りで投げていたのが少しずつ中央に移動して行く。ちょうど一番狙期待できる辺りで、そこで投網をやられたら左右どちらも釣りにならない。時間は既に6時近くになっている。下流への移動を諦め[工事も終了しているはずだから、透明度が少しは回復しているかな?]と淡い期待で兵庫橋上に戻って見る。幸運な2尾目しかし透明度はそれ程変わらず反応もほとんど見つからない。日没近くになり、他に移動するわけにもいかないから終了まで粘る事にする。1尾釣り上げた護岸前への回遊は見られず、下流の[虎の穴]周辺の様子を見る。カメの姿はほとんど見えなくなっていたが泡は相変わらず一面に広がって流れている。回遊してくる姿を探してキョロキョロしていると、下流から移動してくるコイの波紋が見えた。上流側の僅かに草が途切れているところを狙ってキャスト。フライはうまく岸ギリギリに落ちる。数秒後にフライの手前に頭が現れフライに向かって浮いてくる。フライがコイの頭の向こう側で見えなくなったのを確認して合わせやっと3尾目。先週までの好調が嘘のように反応の鈍い兵庫橋上で何とか2尾釣り上げる事ができたが、土曜日の釣行は厳しいことを実感させられた。




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