濁りと風と曇り空で厳しい1日(2009/11/28)
11月28日、快晴の空の下、北風を気にしながら期待して浅川へ行きました。いつもの一番橋下に着いてみると流れは少し濁りがある。上流の平山橋下の工事の影響だろう。水位は前回に比べほんの僅かだが下がっていて足元に見えるのテトラの頭が水面に現れている。右岸には前回と同じメンバーなのだろう餌釣り師が3人竿を出していて、投げ込むのを待って位置を確認すると崩れテトラの下流を狙っている。足元の浅いテトラ帯への回遊は見られないので護岸の上を下流に移動。餌釣り師の狙っている崩れテトラ帯の下流側もコイに姿は見えない。濁りがあるので流れの中央部の浅場の底は見えず、回遊しているはずのコイの姿は、水面に浮いていないと見えない。コイの姿の見えるところまでと思って移動してみたが何処にも姿は見えない。やっと見つけたコイはテトラ帯の中を底近くに沈んでゆっくり移動している。「底に沈んで移動しているのなら、浮いて移動するのもいるはずだ」と考え立ち止まって周辺の様子を見る。「来た来た」下流からゆっくり水面に浮いて護岸沿いに回遊してくる。斜面を途中まで下り、水辺の枯草にラインを引っ掛けないように立ち位置を選んでコイの進行方向の前方にフライを落とす。しかしコイはこちらの姿を察知したのかラインの落下を気にしたのか、ゆっくり沖に向かって移動して行く。下流からの回遊が消えてしまったので周辺を探していると、今度は上流からテトラ帯の端のテトラの間を下って来るのを発見。できるだけ動きを小さくして進路にフライを落とす。しかしテトラ一つ分筋が違ってコイはそのまま下流に通過してしまう。しばらく姿が見えずキョロキョロしているとまた上流から同じ筋を回遊してきた。今度は先程よりテトラ一つ分手前にフライを落として待つ。開始から20分、姿が少ない中やっと1尾目を釣り上げた。暫く回遊が止まり何もいない水面をキョロキョロ探して下流からの回遊が先程と同じようにテトラ帯の中をやって来た。前方にフライを落として待つと素直に喰い付いてきて2尾目。ここまでは良かったが後が続かない。濁りのためか風で水面が少し波立っているためかコイの回遊が少なく反応も鈍い。しかも動きが遅い。そんな中でしきりにサーチの反応するコイが1尾いる。真っ黒で腹が太い奴で次々にパンを吸い込んでいく。その進路にフライを落として回遊を待っているとフライに向かって来る。しかしフライの処まで来ると直前で止まり2度ほど吸い込もうとするが口に入らない。そして3度目にはフライに上唇を当てたと思うとターンしてしまう。「えっ?」と言う事で慌てて追いかけ進路を先回りしてフライを落とす。今度はチラッっと様子を見てそのまま下を通過して去って行く。こうなるとこちらも意地になりフライを二子の見切り対策用に交換。しばらく待つとまたやってきてサーチに反応を始める。進路を見極めフライを落として待つが今度もフライに口を附けてターンする。追いかけるようにキャストを続けるが完全に見切っていて見向きもしない。フライをオレンジに変えても結果は同じで気にはしているが口を使わない。これを狙うのを諦め別のコイを探す。2尾目から40分後にやっと3尾目。しかし回遊が少ない。ポイントにコイは居るはずなのだが濁りのために姿がほとんど見えない。しかも護岸上から見つけたコイに向かって斜面を下るが、途中まで下ると移動してしまい姿が見えなくなってしまう。上空には雲が広がり始め水中のコイの姿はどんどん見難くなる。しかも水面に雲が写り込みフライが明るい水面に溶け込んでいく。護岸の途中に立つと何とかフライは確認できるのだが、こちらの動きを感づかれてコイは近寄ってこない。見難いが水辺まで降りて回遊を待つことにする。用水取り入れ土手の内側の緩い流れの中、コイを探してキョロキョロしてやっと4尾目と釣り上げたのは3尾目から45分後で時間は3時過ぎ。このままここで粘ってみても釣果が伸びそうにないので下流に移動。前回良かった下流のプールを目指す。途中、浅川北第五排水の水門前で渋い中やっと1尾を追加して本流へ。幅の広い流れを丹念に探って様子を見るが、前回のような群れでの移動は見られない。やっと出てきた反応も1尾か2尾による単発な反応で、反応のあった場所にフライが辿り着いた時には、コイは移動した後らしく反応しない。それでも辛抱強くコイを探しながらゆっくり下流に移動する。ポイントに来てから20分後やっと元気な反応で1尾が喰い付いてくれた。「やった」と取り込みに入ったが一走りした後外れてしまう。上空の雲はどんどん厚くなり、下流からの風で川面いっぱいに小さな波が立てているのでフライの位置が分からない。ラインは30ヤード位しか出ていないのでいつもなら判るのだが。やっと始まった反応に「出た!」と合わせてみてもそれはフライに出た物ではなく空振り。そんな事を幾度も繰り返しながら15分後、やっと6尾目がヒット。数は少ないがポツポツ反応があり、見難いフライの位置をしっかり確認しながら20分後に次がヒット。しかしこれも途中で外れてしまう。それから40分、幾度も空振り合わせをした後でやっとフライが口に入ったのを合わせて7尾目。しかし辺りは薄暗くなり日没終了。濁りのためかコイの反応が鈍く、雲と波でフライが見難く、4時間近く頑張ったが7尾しか釣れない厳しい1日だった。 |