突然濁りが入ってきて・・(2009/12/12)
12月12日、「11月初旬の気温になる」と言う予報に[ダウンを着ていくとちょっと暑いかな?]などと気にしながらも帰りのことを考えて冬用の服装で浅川へ行きました。いつもの一番橋下に着いてみると、前夜の雨の影響はほとんど無く、水位が気持ち高いだけ。風もほとんど無く気持ちのいい釣りが出来そうだったがそう上手くはいかない。お天気がいいので当然餌釣り師が右岸に居る、はずだったがいつものところには居ない。「良かった」と喜んでいたらずっと下流に二人座りこんでいる。ちょうど最近一番反応のいい場所の正面。「どうしようか・・」とちょっと考えてみたが「何とかなるだろう。とりあえず上流から様子を見て」と釣り始める。ここしばらく様子を見ることの出来なかった上流の[崩れテトラ]周りの様子を見たが全く反応がない。斜面を途中まで登りテトラ帯の中の様子を見ながら下流に移動する。しかしコイの姿が何処にも見えない。対岸の餌釣り師のすぐ上流まで来たところで、やっとテトラ帯の中に姿が見え始めた。静かに水際まで斜面を下り、コイの進路にフライを落とす。しかしフライが落ちた瞬間にコイは反転してテトラ帯から抜け出して行く。それが消えてからしばらくは次のコイの姿が見えない。対岸の餌釣りの方は順調に釣り上げている。護岸を少しずつ移動しながらやっとコイの姿を見つけた。回遊場所がテトラ帯の護岸に近い方なので水際に降りないでそのままの位置から斜め下流に向けてキャスト。コイはすぐにフライに喰い付いてきた。[やった」と内心で叫びながらロッドを立てた直後、コイは一暴れして水しぶきと一緒に流れに戻って行ってしまった。それからしばらくは回遊してくる姿もなく、上流から下流まで眺めてコイを探しながら下流へ移動。餌釣り師の前を通り過ぎた時やっと水面を回遊してくる姿を見つけた。斜面の途中からキャストしてこれを釣り上げる事ができた。開始から1時間後。しかし回遊が見えない。回遊してきたと思ってもそれは底近くに沈んだままで水面は無視して通り過ぎる。コイは何処に居るのかキョロキョロしている時、「釣れてますか?」と後ろから声が掛かった。振り返ってみるとそこには皮のつなぎを着込んでカメラを片手にほほえんでいる藤澤さんの姿が。「えっ?なんでここにいるの?」「見に来たんですよ」「バイクで?」「そうです」「釣り竿は?」「運べないんですよ、バイクでは」「今日は渋いよ〜。1時間以上経つのにまだ一つですから」等とお話をしながら流れの中のコイを探す。時折サーチに反応するが反応は単発ですぐに潜ってしまう。お話をしながら流れを見ると流芯の透明度がちょっと悪くなっているのに気付く。少し上流を見ると透明度はもっと悪い。流芯の端にはハッキリと濁りの境目が出来て下流に広がって行く。上流の平山橋の工事の濁りで、昼休みが終わり重機が流れを引っかき回し始めたからだろう。先程まで見えていたテトラ帯は濁りの中に消えてしまい、もちろんコイの姿も見えない。上田用水の取り込み土手の内側は流れが遅く濁りが到着していない。その水路の濁りとの境目辺りで反応が出た。その反応の近くにフライを落としてみたが反応は一回きりで消えてしまう。どんどん濃くなっていく濁りを何処まで広がっていくのかキョロキョロ眺めていると、下流のフライに出た反応に気付いた。慌ててロッドを立てると、ちょうどタイミングが合ったのだろう、幸運にもヒット。苦しみながらの2尾目で開始から1時間40分後。しかし流れの濁りが広がり、用水路にも入り込み始めた。やっと見つけたコイの姿は、まるで雲の中に消えるように濁りの中に入って行き見えなくなる。釣れそうになくなったので藤澤さんは「頑張ってください」と言ってバイクに戻って行かれた。私もここを諦め下流の[浅川北第五排水出口]の水門のところに移動する。釣り人の姿はなかったがコイの姿もない。隣の[上田用水]の取り入れ口に回ってみると水面にゴミが集まっている。そのゴミの下からコイの口が時々現れる。「居る居る」と喜んでフライを水面に出した途端にコイの姿は消えた。「待っていればその内出てくる」と信じてじっと待つ。10分位待っていると端の方でゴミが微かに動き始めた。見ていると1箇所に止まらないで次々にゴミを突きながら移動する。移動先の予測を立ててゴミの間に僅かに見える水面にフライを落として待つ。フライの下の口が現れた次の瞬間、フライはコイの口の中に消えてやっと3尾目。その後排水の水門の奥にいるコイに向かってフライを落とし2尾連続でヒットしながら途中でバラしてしまう。反応が消えたので水路を下って本流へ。先週と同じように水路の合流点で水面に口を出しているコイを見つけたが数が少なかったのかすぐに消えてしまう。濁っている流芯を諦め、排水からの濁りの薄い筋を狙い、1時間頑張って2尾追加。しかし反応はどんどん薄くなりしかも遠くに行ってしまう。夕陽に浮かんだ富士山の姿を眺めながらここを諦め排水出口に戻る。2度失敗した水路の奥のコイを狙って、水門の横からキャストし何とか1尾釣り上げる事ができたがコイの姿は全て水路の奥に消えてしまった。突然の濁りで厳しい1日になったが、久しぶりに友人の顔が見られて嬉しい1日になりました。それにしてもここは厳しくなったな〜。 |