流れがないと思っていたら・・(2009/12/19)
12月19日、今年の初氷を記録した寒い朝だったが天気は快晴で気分は上々。風も弱く期待して浅川へ行きました。ポイントはいつもの一番橋下流。水量も落ち着いていて濁りもない。タックルを準備しながら足元を見ると、[東豊田用水]からの流れ出しの並んだテトラの間に回遊しているコイの姿が見える。このポイントでコイの姿を見たのは何週間ぶりだろう。タックルの準備を終えてコイの写真を撮ろうと思ったがちょうど雲が掛かり日差しがない。雲が動くまで待って写真を撮りコイの上流に下る。流芯に行き水温を測ると8度しかない。さすがに気温が低いと水温も低い。低水温にコイの反応を心配しながらも用水からの流れ出しに居るコイに狙いを定める。一番左の岸寄りの流れにラインを落とし、緩い流れに乗せてフライを送り出す。土手上から見えたコイの群れは土手を下る時にゆっくり下流に移動しているのを確認しているから狙いは流れの中間以降。しかしラインは途中から右に撚れて行き水面に頭を出しているテトラに引っ掛かって止まってしまう。ピックアップして流れの左端に落とし直す。下流から岸沿いに移動して来る頭が見える。フライがコイが出会う位置まで流れたところで水面に口が現れ素直に吸い込んでくれた。開始から5分後の1尾目。テトラを巻き込まないように土手の斜面を少し登りロッドを立ててコイを誘導する。最近、ここでの1尾目はずいぶん時間が経ってからだったので今日は気分がいい。しかし回遊していたコイ達は全て下流に消えてしまい後が続かない。崩れテトラ帯を越えて下流に移動。しかしコイの姿は全く見えない。土手の斜面を途中まで登って水面を探すが、大きな雲の塊が水面に映っていて水中が良く見えない。ポイントの中間まで下ってやっとテトラ帯の端を回遊してくる姿を見つけた。移動する筋を予測しフライをテトラの間に落として回遊を待つ。[来た来た]予想通りのコースで回遊してきて今度も素直に喰い付いてくれた。開始から20分で2尾は最近では珍しい。その直後同じように回遊してきたが今度は掛かりが浅かったようで、テトラの中から流芯に逃げ込んだ途端に外れてしまった。次の1尾も同じように取り逃がし連続で途中バラし。そこで回遊はストップし姿が見えなくなってしまう。コイを探しながらポイント最下流の用水土手の入り口まで来て、何とか2尾追加したがコイの姿は全く見えなくなってしまう。土手を登りコイの姿を探すと流芯の向こう側に黒い影が沈んでいる。「いつも同じ場所からだけでは結果は同じなので少し狙いを変えてみよう」と言う事で上流に戻り右岸に徒渉。右岸側は以前より浅くなっていてテトラ帯に近付く事が出来る。しかし上流部は反応なしで最下流部に来てしまう。狙っていたのは左のテトラ帯前だったが、意外に右側の緩い流れの中に回遊しているのを見つけた。しかし移動の速度が意外に早く、反応のあった筋にフライが流れ着いた時にはコイはもうそこに居ない。幾度か流す筋を変えながらやっと5尾目を釣り上げた。しかし反応はストップ。下流の水門前に行く前に用水土手の裏側の様子を見た。プールからの流れ出しからサーチすると幾つも水面に口が現れ喜んでそれに向かってキャストしたが不規則な流れでフライにドラッグが掛かり上手く喰い付いてくれない。幾度かキャストし直しているうちにコイの姿は全て消えてしまう。[驚いて消えた様子はないから何処かに居るはずだ]と下流を探すと細いワンドの入り口で反応が出た。静かに移動して流れの中央にラインを載せて流れ出しに送り込む。しかしフライはコイの居る流れ出しの端に届く前に流れに乗って流れ出しに入り込んでしまった。ピックアップして流れの左端にライン全体が落ちるようにして送り込む。フライが流れ出しの左端に到着した直後に水面に口が現れやっと6尾目をゲット。取り込んでいる間も同じポイントで反応は続いていたので、リリース後もう1尾釣ろうとキャストしてみたが反応がない。様子を見ていると狭いワンドの奥で反応がある。[流れはないはずなのだが・・]と思いながら眺めているとポイントの一番奥に細い流れ出しがあり水が動いている。[そうか、流れているのか]と言う事で奥に見えた反応に向かってフライを落とすが、手前に巻き返しがあり流れて行かない。少し下流に移動して巻き返しを避ける位置からキャストし直し粘って7尾目。その後用水土手を歩いて水門まで移動したが餌釣りが居てコイの姿は無し。そのまま本流に移動。前回と同じように排水の流れ出しで1尾追加。前回より水位が下がっていて流れ出しへの回遊は少なく1尾釣り上げたところで姿は消えてしまう。流れの中央に立ち広範囲にサーチしてやっと見つけた反応から9尾目を釣り上げたところで日没終了。ちょうど富士山に夕陽が沈むところで、夕焼けがきれいだった。 |