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こんなにいるのに手が出せない(2010/1/17)テトラ帯の中にこんなにたくさんの群れが・・
1月17日、1月は二子ばかりだったので数が伸びていまい。そこでこの日は浅川へ行く。いつもの一番橋下に着いてみると流れは穏やかで透明度も申し分ない。ちょっと気になったのはいつもの対岸の餌釣り。今日は二人がポイントの中間に陣取っている。[もう少し下流側にいてくれると上流から中間点までは釣りになるのだが・・]などと考えながら上流部から釣り始める。流れに降りた瞬間は目の前の崩れテトラの横で幾つか反応があったがいつの間にか下流に消えて居なくなって流れは穏やかで透明度も良く・・しまった。少し下流に下り上流側の餌釣りのラインの位置を確認しながら様子を見る。やっと反応が出た。それに向かってフライを送り込み開始から40分後にやっと1尾目を釣り上げる事ができた。それを取り込み斜面を登って上の遊歩道でいつもの記念撮影。コイをネットに入れて斜面を下りながら水面を眺めると、少し下流のテトラ帯の中に沢山のコイが入り込んでいるのが見えた。ちょうど対岸の餌釣りの糸が消えている先で、その群れを狙って直接キャストは出来ない。水辺でコイをリリースした後、ダウンクロスにキャストして群れの最上流部を狙う。静かに眺めていると群れの中の数尾がテトラ前を上流に移動してくる。しかも時折テトラ帯の中に入り込み餌を探している。そんなコイの前方にフライを落としすぐに次がスタイルのいい63cmヒット。立ち位置が斜面の中間なのでロッドを立ててテトラの中を誘導する。その頃下流に居た釣り師の2本の竿に連続でコイがヒットしていた。2尾目を取り込み記念撮影をしてリリースし流れの様子を見ている時、対岸の釣り師から声が掛かった。「そこに入られるとコイが散って釣りにならないんだよ〜。糸が入っているのは判るだろ〜。集まるまで時間が掛かるんだからよ〜」と。こちらは糸の先から距離を置いているつもりだったのだが、相手にしてみると自分の狙っている場所の周りでウロウロされたくないらしい。とりあえず「ごめんなさい」でラインを取り込み斜面を登って下流に移動する。移動しながら流れを見ると居る居る!テトラ帯の先の流芯にはほとんど姿が見えないのに、半分水没したテトラ帯の中には「こんなに居たのか!」と驚くほどの数が集まっている。それを横目で眺めながら、下流側の釣り巻き返しとその先の細い水路で3尾師の先まで移動する。しかしそこにコイの姿は全く無く、時折回遊してくるのを探してキャストする。しかし移動がランダムで筋が読めず釣れなかった。ここを諦めて、用水取り入れ水路の入り口を横切ってプールからの流れ出しに行く。1尾位は釣れるだろうと余り期待していなかったが、流れ出し横の巻き返しから下流の細い水路で3尾釣り上げる事ができた。しかし最後は警戒モードに入ってしまい、浅い流れで回遊はしているが水面には出て来なくなってしまった。そこを諦め下流の上田用水の取り入れ口に、中州側の土手を歩いて行く。途中、見かけない鳥が追い越していきすぐ目の前の枯草に止まる。距離は5〜6m。今使っている防水デジカメの光学ズームは3倍なので小鳥を撮るにはちょっと遠い。1枚撮っては少し距離を詰めるが、鳥もその分だけ離れて行く。何枚か撮影し、後で確認するとそれは冬鳥の[ジョウ追いかけっこをしたジョウビタキビタキ]だった。[浅川北第五排水]の水門のところに来たがコイの姿は全く無く、すぐに諦めて排水からの流れに沿って本流へ移動。水位が低いので排水からの流れ出しにコイは来ていないと判断して流れの上流部から様子を見る。遅い流れにイライラしながらサーチするが反応は全く出ない。ポイントの中間の右岸には小物釣りが一人斜面下に座り込んでいる。ちょうどその釣り人の下流だけに反応が出た。しかしそこにフライを送り込む事は出来ないので、釣り人の前を遠巻きに迂回して下流部へ移動する。反応のあった場所に向かってサイドからキャストしてみるが反応はない。広範囲にサーチしてみるとかなり下流で単発的に反応はあるが、数回で終わってしまう。時間を掛けてそこまで下っても期待できそうにないので、排水出口と上流部の餌釣り師が帰っている事を期待して移動する。しかし排水出口では姿が無く、広いポイントも全く反応がない最初のポイントを目指す。期待通り対岸に餌釣りの姿はなかったが、こちら側の斜面に若者が二名、パン釣りをやっている。彼等の目の前はあの群れがいたところで、大きめのパンへの反応はいい。その下流側に立ち、斜面の途中からテトラ帯の先端部を狙ってキャスト。しかし小さいフライは無視して通過する。テトラ帯の中で水面を意識しているコイを探しだし、移動先にフライを落として回遊を待ち、やっとヒットさせる事が出来き、沖に走られないようにロッドを立ててテトラ帯の中を誘導して取り込む。ここでの要領が判ったところで連続で2尾釣り上げ、合計釣果が8尾で日没終了。今日はおいしい餌を目の前にして「ダメ!」と言われた犬の悔しい気持ちが判ったような気がした。




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