コイの姿はほとんど見えなかったのに(2010/1/23)
1月23日、いつもより少し早めに家を出て浅川へ行きました。最近餌釣りの多い一番橋を避けて、平山橋下に行きました。昨年11月に来た時は河川工事が始まったばかりで流れが安定せず、貧果に終わってしまった平山床固下の確認です。いつもの床固横に着いて見ると、床固下の流れは落ち着いていてゆったりした流れで、前回見られた流れの中の砂利の盛り上がりも無い。床固下での釣果は期待できそうなので、床固下に行く前に平山橋上流の様子を見る。橋の上は昨年右岸が補修されていて、浅くて平らな流れになりコイの居そうな場所が見あたらない。とりあえず橋の上流で一番期待できる左の[東豊田用水]に行って見る。流れを渡りコンクリートの護岸を乗り越えて、以前なら多くのコイが水面に波を立てながら逃げ回っていたのに、今回は全く静かで波一つない。右岸の盛り土の上に上がり上流まで眺めたが1尾だけ沈んで泳いでいる。しばらく流れを眺めていると上流で水面がざわついた。カラスが上空を飛んで、その下にいるコイが驚いたからなのだ。波の大きさや数からそれ程多くはなさそうだったが、とりあえずコイの居る事が確認できたから、コイを脅さないように水辺から離れて上流へ移動。「この位でいいかな?」と思うところで盛り土を登り流れを見る。コイの数はそれ程多くなく数尾の群れが下流側に見えた。岸辺からサーチしてしばらく眺めていると下流のコイの中で1尾が反応した。[あれなら釣れるかな?]と水辺に降りる。以前はもう少し深かったと思うが減水期のためか膝下位しか水量がない。流れの中央に立ち下流の様子を見る。水面での反応はポツポツ出たがそれはどんどん下流に移動して行く。とりあえずラインを引き出してキャストしてみたが、余りに遠くなので下流に移動する。ゆっくり下りながら様子を見ると、反応はますます遠くに行ってしまう。下流に流れて行く濁りを少なくするために岸寄りを歩きながら下流を観ると数尾が少し上流側で反応した。歩みを止めてそれに向かってフライを送り込む。しかし、反応はすぐに消えてしまう。下流の反応は数は少ないが喰い気は十分あり、水面に引き波を立てながらサーチに喰い付いている。しかし移動がランダムで、右岸寄りを上流に向かっていると見えてもすぐにターンして左に行ってしまいフライのところに来ない。右に左に流す筋を変えながらコイを追いかけ回したが食い付いてくれない。そんな時、左岸の岸から2m程のところの水中に並んだテトラと岸の間で反応が出た。よく見ているとテトラの下流部でテトラを乗り越えて移動する動きが水面に現れた。「そこに入り込んでいるのか」と言う事で左岸前を狙ってキャスト。「来た来た」着水からそれ程時間をおかないで喰い付いて来た。しかしテトラにティペットが引っ掛かってブレイク。「あ〜、やった」と落ち込んでいたがすぐに同じ所で反応が出た。同じように岸際にフライを落とすとすぐに反応してヒット。テトラに絡まないようにロッドを立ててテトラの中から引き吊り出す。姿のほとんど見えなかった流れからやっと1尾釣り上げる事ができた。開始から1時間10分経っていた。それから1時間掛かって3尾追加。それまでにティペットに引っ掛かってフライが刺さる、スレ掛かりを3回やっていた。小さなポイントで数も少なそうだったので「そろそろ止まるかな?」等と考えながらキャストを続ける。しかし反応は止まらない。しばらく反応がなくなり「そろそろおしまいかな?」と思っているとすぐに反応が出る。反応が消えている時間は一番長い時でも10分そこそこで、釣果も20分以内で連続している。釣り始めた時、流れに見えたコイの数は数尾でしかなかったのだから、このコイ達はどこから来たのだろう。左のテトラと岸の間は流れの側より少し深いように見えるから、そこを移動して上流から来たのだろうか。そんな事を考えながら反応は続き、同じ場所に3時間立って13尾の釣果。さすがに13尾も釣り上げると反応は消えた。そこで「一体このテトラの向こう側はどうなっているのだろう?」と思い様子を見に行く。
テトラ際から覗き込んでみると、少し深いと思ってはいたが全く底が見えない。試しにロッドを突っ込んでみると水深は1.5mもあるではないか(手前の流れは50cmもないのに!)テトラが一列に並んでいるため土砂が流れ込まないので深いのだろう。しかも、覗き込んだ時、底近くにコイの姿が幾つも見えた。流れに見えなかったコイ達は、この深場に集まって越冬体勢に入っているのだろう。しかもここで釣れるコイは全員メタボでお腹がでっぷりふくらんでいる。この[東豊田用水]は途中に[滝合排水出口]があり、そこから生活用水が流れ込んでいるし、流れが緩く水量も安定しているので運動不足なのかな?「数尾釣れれば上出来」とほとんど期待していなかったポイントでの13尾は言う事無しで大満足。次は本命の平山床固下。床固上から眺めて立ち位置を左岸に決める。工事で下流の流れが変わり床固下の水位は以前より高い。床固からの流れ出しは段差無く下流まで広がり、魚道の真下までコイが回遊している。魚道横のテトラの上に立ち下流に向かってフライを流し日没までの1時間で5尾追加。今年最初のツ抜けを記録したが、もう2尾釣り上げて[ダブル]にしたかったのは欲張りすぎだろうか(笑)ポイント変更が大成功な一日でした。 |