陽が沈んでからやっと釣れた(2010/2/7)
2月7日、前日同様に北風が強い。気温も低く出掛けるかどうか悩みながら[tenki.jp]で高津区の様子を見る。昼過ぎまでは強い風が吹くがその後は弱まりそうなうなので安心して出掛ける。ポイントはいつもの兵庫橋上。他の釣り人の姿はないが流れは一面に波立っている。[こりゃ、マズイ」と気弱になりながらも流れに入り込む。水温を計ってみるとなんと4度でこの冬一番の低水温だ。風に帽子を飛ばされそうになりながらポイントの様子を見るがコイの姿は見えない。サーチしても反がもない。[下流の倒竹の裏側なら波が低いので少し位は反応するかな?]と行ってみたがなんの反応もない。虎の穴周辺に戻り流れを眺めていると、コイらしい黒い影が水中に見える。しかし底近くをゆっくり回遊していて水面に反応する気配は全く無い。しばらく様子を見ていたが反応が出ないので上流の護岸前に移動。しばらく様子を見たがこちらも反応がないので上流へ移動。ゴム堰堤に来てみるとここも一面に波立っている。[コイは居るかな?]と水面を眺めていると、パンが幾つも流れてきた。上流を見ると工事用仮設橋の真下に傳治郎君が立っている。しばらくして傳治郎君がやって来て「今日はどう?」と聞くと「上流で1尾」「良く釣れたね。この風と寒さで反応が鈍いよ。兵庫橋上なんか何も反応がない」「来た時寄ったけれど何もなかったです」との事。二人でゴム堰堤を眺めていると傳治郎君が流したパンに1尾の反応が出た。「居た!」と叫んで様子を見ていると連続で反応している。「あれは釣るしかない!」と斜面を半分下ってキャストする。しかし立ち位置が低くなると水面反射でコイの居場所が分からなくなる。斜面を登ってコイの位置を確認しその上流に入り込む。しかし反応してくれない。左岸の斜面に上がりゴム堰堤越しにキャストしてみたが釣果無し。傳治郎君は下流に移動して行き、私も本流へ移動する。新二子橋下の本流も上流からの風で波立ちコイの姿も反応も全く見えない。そのまま二子橋に向かって移動するが全く何もない。二子橋をくぐり下流に行くと以前の工事用仮設橋跡で幾つか反応が出た。足を止めてその反応に向かってフライを送り込む。しかし喰い付いてくれない。しかも反応はすぐに止まってしまう。流れが複雑に変化しているから流す筋を色々変えてみるがフライのところには反応が出ない。「おかしいな〜。誰も来ていないからもう少し長い間反応してもいいのだが・・」と思いながら辺りを見回すと、目の前を素早いスピードで鳥が横切っていった。前日の浅川でも素早く通り抜けていった鳥を見ていて、[ツバメ]だと確認していたから[二子にもツバメが来ているな]と喜んだ。そのツバメの写真を撮ろうとカメラを構えたが動きが速い。数枚撮って[写っているかな?]とプレビューしてみるとツバメ特有の長い尾羽がない。浅川で見たのにはちゃんと尾羽があったのに。[でも、飛び方はツバメだよな〜]と一人で悩む。帰宅後画像を確認するとそれは背中に白い部分がある[イワツバメ]と言う事が判った。ツバメの撮影をしながら[もしかして・・]と気付いた。[傳治郎君が先にここを通っていったのかな?だとしたら反応がなくても仕方ないか]と変に納得。傳治郎君が通ったのなら、同じコースを辿っても可能性は低いから流れを渡って[F-6]の様子を見る事にする。しかし彼が[F-6]を下った可能性もあるので、可能性の低い右岸側から様子を見る。右岸は自然石で護岸されていてその石のすぐ前の緩い流れにコイが居る。それを狙って石の上を跳びながら移動して様子を見る。3回ほど反応がありフライを送り込んだのだが食い付かせる事は出来なかった。その時左側の流れを上流に向かって戻って行く傳治郎君の姿が見えた。[やはり下流に行っていたか]と右岸にコースを変えた事を納得。しかし反応はあったが結果が出ないまま下流の崩れ護岸に着いてしまった。崩れ護岸の下流側には餌釣りが一人居て、巻き返しの下流に投げ込んでいる。崩れ護岸の先端から巻き返しに中を見ると、数尾が巻き返しの中央のゴミに反応している。しかし巻き返しの中央にフライを送り込む事は出来ない。とりあえずここを諦め直ぐ下流にある下水の水路の様子を見る。以前水路の奥に入り込みサイドキャストで釣り上げた事があるので、水路に入ろうとしたが水位が高くて入り込めない。下流に下ろうか悩んでいる時、崩れ護岸のところにいた餌釣りが引き上げて行った。崩れ護岸に戻り巻き返しのコイに向かってキャストしたが反応してくれない。時間は刻々と過ぎていき依然釣果無し。左岸に渡るにもこの付近の渡渉ポイントを掴んでいないから渡れない。下ってきたコースを戻り二子橋下流で左岸に渡渉し、日没前後に反応の出る兵庫島横の出っ張り前に行く。ここで釣果がなかったら昨年の9月以来のボXズになるのでそれだけは避けたかった。運良く風は治まり狙っていたポイントは波も消えていた。しかしサーチしても反応が出ない。[やはりダメか]と諦めかけていたら出っ張りの先端部分で反応が出た。喜んでコイの鼻先にフライを落としてみたが手前の巻き返しでドラッグが掛かり喰い付いてくれない。コイはフライのピックアップに驚く気配もなく流れて行ったパンに反応している。しかし突然姿が消える。少し待っていると離れた所に現れる。しかし喰い付かない。完全に諦めモードになった時、目の前に頭が出た。前方にフライを落とすがフライは全く見えない。落ちた位置を追いながらコイの口がそこに現れたのを見計らって合わせる。「やった!」辺りは暗くなり採寸しようとしてもコイの尻尾の位置が判らない。手で探りながらサイズを確認して終了。低水温と強風に悩まされながら最後の最後で釣り上げた1尾は貴重な釣果になりました。良かった、良かった。 |