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狩野川の解禁に出掛けて行って惨敗! (2010/2/28〜3/2)釣ったのではなく釣れた!
2月28日いないなさんゴリ松さんと一緒に狩野川の解禁に出かけました。昨年は4月始めで本流では魚の顔を拝む事が出来なかったのだが今年は解禁なのでかなり期待していきました。朝10時過ぎにいないなさんのお迎えで一路狩野川を目指して出発。1時過ぎには流れの見えるところに着いたのですが車中から眺めてガックリ。金曜日の夜から降り始めた雨の影響で流れは白く波立っている。翌日の解禁の下見だから大仁橋あたりからポイントを順番に覗いて行く。修善寺橋、遠藤橋から見た下流の流れ遠藤橋、宮田橋と覗いていくがどこも速い流れと薄茶色の濁り。雲金橋下を覗いてから前回もメインの釣り場になった柿木川との合流点に行く。しかしここも濁りがあり、水位が上がっていて岸辺が狭い。平水状態ならゆったり流れているはずの下流部も岸辺まで流れが速い。しかもライズが全く無い。流れの上に飛んでいるはずの虫も見あたらず、沈黙の世界。前回お世話になった狩野川三人衆のアッちゃんのブログに水面を流れているムシの情報があり、かなり期待していたのですがそれが全く無い。岸辺を見ると水面から50〜60cmのところに吹き寄せられた枯れ枝が筋になって集まっている。そこまで水位が上がっていたので水生昆虫は流されてしまったのだろうか?全員で少しでもライズが見えないかとしばらく流れを見つめていた。呆然と流れを見るゴリさんそれでもどこかライズのあるポイントはないかと上流へ向かう。夜熊橋、田沢橋と巡るがどこも同じで濁った流れだけ。僅かに見つけたライズも単発で連続しない。支流を幾つか覗いてみたがやはり流れが速くライズは見られない。そうこうしている内に時間が4時を過ぎたのでとりあえず今回の宿泊先のテルメいづみ園に行く。荷物を降ろして一息つき、温泉に浸かってのんびりする。ゴリさんのタイイングを見物して時間を過ごし、アッちゃんと合流して食事に行く。宿に戻ったのは夜中近くだが、それから再びタイイングを始めるゴリさんの手元を眺め、部屋の電気が消えたのは4時頃だった。明日は釣れるのかな〜。

明るくなる前にポイントに入る3月1日、5時起床でポイントに着いたのは5時半。既に車が2台止まっていてその内の1台はアッちゃん。明るくなるのを待ちながら流れを見ると、前日よりも20cm程水位は下がっているが、相変わらず速い流れで、対岸から流れ込む柿木川は激しく波立っている。先に止まっていたもう1台は地元の餌釣り師で3人いる。彼等が準備を始めるのと同時にタックルを準備して岸辺に立つ。しかしどこにもライズは見られない。やっと見つけたライズも速い流れの向こう側で手も足も出ない距離。いないなさんもゴリさんも流れに入ってロッドを振っているが覇気がない。それもその筈で何に向かってキャストしていいのか目標が見えないのだから。そうこうしている内に車が1台、また1台とやって来て力なくロッドを振る二人、ルアーマン、フライマン、餌釣り師と10人ほどが岸辺に並び移動も出来ない状態なってしまう。上流の餌釣り師と下流のゴリさんの間に立った私は、狭い目の前のポイントをひたすら攻める。しかし水面には単発でハヤが反応するだけで何も起こらない。上流の餌釣り師は速い流れの中にブドウ虫を付けて投げ込み快調なペースで釣り上げている。その上流に入ったルアーマンも立派なアマゴを釣り上げている。しかし下流に立った我ら3人はただキャストを繰り返すだけ。餌釣り師の糸が目の前から引き上げられたのを見て正面にキャストし、流れの載せて下流に流す、ゴリさんの前に届きそうになると慌ててラインを手繰り上流の糸を探す。それを繰り返してピックアップのためにラインを少し手繰り、フォルスキャストに力なくロッドを振る二人入った瞬間に手元が重くなった。「ん?」とロッドを立てるとラインに先で水飛沫が上がる。「やった〜、釣れた〜」そうなんです。釣れたんです。釣ったんじゃないんです。「来た!」「やった!」「釣れた!」と言う一番欲しい感動が何もないで「釣れた〜」なんです。一瞬[スレかな?]と心配したがフライは下顎の右側に刺さっている。ちょうどピックアップの瞬間に喰い付いて来たようです。しかも一度ラインを手繰っているからフライは水中に沈んでいて水面への反応が見えなかったから寂しい限り。それでもとりあえず1尾釣り上げたのだから喜ばなくてはいけないのだが、素直にはしゃげない。周りでは尺オーバーが次々上がっているのに私の1尾は23cm程でかわいいサイズ。1尾釣れたから同じところを同じように流していると同じところで反応
初めて見たモンカゲロウ
があった。フライは水面から5cm程沈んでいて小さな飛沫と一緒に反転するヤマメの腹が見え、手元に当たりが出た。しかし直ぐに外れてしまい連続ヒットはなし。そこで反応はストップ。幾度同じように流してみても何も起こらない。昼過ぎにいないなさんはアッちゃんと一緒に支流に行く。上流側の様子を見ようと岸辺を歩いていると、小さな水溜まりの底を這い回っている虫を発見。小石をくっつけた小屋と一緒に動き回っているトビケラや、底の石と同じような色をしたピンチョロが動き回っている。と、そこに3cm位の細いムシが背中のモジャモジャをせわしく動かしながら体をねじるように泳いできた。水中の画像を撮ろうとしたが動きが速くてなかなかつかまらない。なんとかゴリさんのタイイングを見物撮れたがピントが心配。それを掬ってプラの皿に載せて観察し撮影する。あとで調べてみるとそれは[モンカゲロウ]のようだった。その後もロッドを振り続けたが何も起こない。支流に行ったいないなさんは小さいけれど1尾釣り上げたとの事。河原で最後の釣り人になるまで全員で頑張ったが何も起こらず日没終了。食事をして宿に戻り温泉に浸かって一息入れる。夜の部はゴリさんにミッジのタイイングを見せてもらう。[凄い!]のひと言。何であんなに小さいボディにあんなに正確に巻いていけるのだろう。「それは何ですか?」「どうしてそうやるの?」と細かく説明を求め「これはこうした方がきれいに巻ける」と色々教えて頂き、目からウロコが塊になって落ちていきま、自分のタイイングが今まで如何に稚拙だったか思い知らされた一夜でした。

彼岸桜が満開でした3月2日、予報では夜に雨が降り、9時過ぎには上がると言う事なので起床はのんびり7時。起きてみると雨はほとんど上がり霧雨程度。荷物をまとめて宿を引き上げる。駐車場横の流れを見ると前日に比べて濁りがひどい。流れを見ながら前日と同じポイントに行くとさすがに平日、先行者の姿はない。しかし流れは前日よりも僅かだが水位が上がっている。雨はほとんど降っていなかったが風は相変わらず上流から吹き、気温が低い。流れにライズも見えず気分は重い。とりあえず入漁券を買いに対岸のコンビニに行く。帰り道対岸から奮闘中のゴリさんの勇姿を眺めたが力なさそうにロッドを振っていた。ポイントに戻るといないなさんもタックルの準備を始める。しかし私は連日の夜更かしがたたり、力なく奮闘中のゴリさんその上寒さにウェーダーを履く気力が出て来ない。そのまま車の中で昼まで一眠りしてしまう。目が覚めると、二人は昼食を済ませたところ。遅ればせながらカップヌードルを啜り、フリースを一枚上に着込んでキャスト開始。水面には相変わらず反応しないので、ベストに入ったままの[マルタセット]の中からインディケーターとウーリーバガーを結んでキャストする。しかに何も起こらない。途中でフライだけを試作の[ヒラタフローティングニンフ]に替えて水中を引いてみる。目の前まで引いた時に突然反応があったが反応はそれだけ。2時間ほどで見切りを付けて撤収となる。雨と風と増水、その上の寒さで気分はズタズタになった厳しい狩野川釣行でした。「今度は絶対にあの大アマゴを釣ってやるぞ〜」と今から入れ込んでいます。
いないなさん、長距離の運転をありがとうございます。ゴリさん、目からウロコがまとまって落ちるタイイングを見せて頂きありがとうございました。




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