マルタは低水温で待機中
(2010/4/25)
4月25日、不調の浅川を引きずったまま二子に行きました。出掛ける前に水位を確認するとそれ程治まってはいない。「本流が厳しくても兵庫橋上は何とかなるはず」と期待して出掛けたのだが、ポイントに着いてガッカリ。濁りは消えているはずの兵庫橋上が濁ったまま。雨の影響が残っていると言うよりも、工事の影響が消えていないようだ。しかも水面にはカメの頭ばかり目立ち、コイの反応は全く無い。先週の轍を踏まないようにカメの頭に注意しながらキャストを繰り返すが、釣り初めてすぐにカメを引っ掛けてしまった。それでも「どこかで反応するはずだ」と対岸を眺めながらウロウロする。やっと反応が見えても単発の反応で移動方向が全く判らない。下流側の倒竹の間も除いたが、奥で1尾反応していただけ。虎の穴前に戻り対岸ギリギリにフライを落とし、やっと1尾目が釣れたのは開始から40分後。それからしばらく上流側の様子を見ながら頑張ってみたが、反応が全く出ない。ここを諦め上流に移動。ゴム堰堤を眺めてみたが、こちらも濁りのためか反応が見えない。諦めて「マルタの様子でも見るか」本流に移動。途中で新二子橋上の様子を見たがコイの反応はない。そのまま一気にマルタポイントに移動。しかしマルタポイントも沈黙で、先週下流に見えたマルタの卵狙いのコイも居ない。「産卵体勢に入っていなくても何処かに居るはずだ」と周辺の様子を見て回る。いつものマルタポイントの下流の少し流れの緩い所に来て水中を眺めていると、黒い影が上流に向かって次々に通り過ぎて行く。水中の姿をよく見てみるとそれは婚姻色の付いたマルタで「やはりまだ居るな」とマルタの産卵が終わっていない事を確認する。マルタ仕掛けに交換して緩い流れの中を流してみたが、全く反応が出ない。そんな時、対岸に徳永さんが現れた。手を振って挨拶をした後、彼はそのまま左岸沿いに下って行かれた。コイ狙いに戻って下流に下るか、このまま様子を見るか悩んだが、頑張ってキャストを繰り返していると、対岸でコイの反応が出た。「反応はいいかな?」と様子を見ると、活性のいい頭が現れ水面に反応した。「居た〜!」と喜び急いで仕掛けをコイ用に変更。対岸に向かってキャストするが途中の流れでドラッグが掛かり、フライを追いかけてきても途中で諦めてしまう。流れが右岸に沿っていて対岸は巻き返しになっているので、上流側からキャストしても岸際にはフライは流れて行かない事を前回確認しているので下流側から攻める事にする。下流の浅そうなところを選んで渡渉中に多くのマルタが慌てて逃げていくのが見えた。「まだこんなにたくさん居るのだ」と驚く。対岸に渡り上流側の様子を見るがコイの反応は消えている。「あんなに居たのに・・」とガッカリしながら「マルタが居たから釣れるかな?」と再びマルタ仕掛けに交換。しかし今度は手前の流れが緩くてマルタの居た流芯を流す事ができない。マルタを諦めコイ狙いに戻り、下流から上流に向かっている巻き返しの様子を見る。幅は3m程しかない巻き返しは流れに沿ってかなり長く流れていて、その途中でコイの反応が出た。フライを送り込むにはちょっと距離があるので、岸から離れて少し進みキャストエリアまで近付く。コイはこちらに向かっているので手前にフライを落とし回遊を待つ。「来た来た!」やっと2尾目を釣り上げる事ができた。開始から2時間半が経っていたが・・。コイの反応は消えていなかったのでその巻き返しで粘り40分後に3尾目。その15分後に4尾目を釣り上げる事ができた。そこで目の前の反応は無くなったが上流側で反応が出たのでそちらを狙いに移動する。岸際に水没した草がありその草の陰で反応がある。岸から少し離れて草の向こう側にフライを落とし、複雑な流れを読みながら5尾目。少し時間が経ったが回遊を見つけて6尾目。時間は5時を過ぎ、反応もなくなったので下流に移動する。マルタポイントの護岸を登り始めた時、下流から徳永さんがやって来てすぐに流れに降りて行く。上から様子を見ていると、左岸のトロ場で反応があるらしくキャストを繰り返している。護岸の一番端まで行って様子を見ると、崩れたテトラの周辺で大きなオレンジの口が幾度も現れる。徳永さんの流したフライも丸見えで、コイの動きも良く見える。見ているとコイの反応は流芯と巻き返しのちょうど境目辺りで、時折流芯に行ったり戻って来たりしている。幾度かフライに反応したが徳永さんの位置からはよく見えないようでロッドは動かない。それでも上流側から一気に飛びついてきたのは見逃さずしっかりヒット。早い流れに入り込まれ取り込みに時間が掛かったが無事にネットインし本日の4尾目とのこと。徳永さんがこれを計測中にポイントで反応が出たので「釣ってもいいですか?」「どうぞ、今日はもう切り上げますから。ごゆっくり」と譲って頂いたがそこでは釣り上げる事ができなかった。そのまま岸沿いに下り、新二子橋下の崩れテトラ帯で1尾追加し7尾目。その後、日没直前に兵庫島横の出っ張りのところで8尾目をヒットしたが流れの中に隠れている石らしい物に引っかかりラインブレイクしてしまう。それでも増水で厳しい中での7尾は納得の釣果。マルタの反応はなかったが、まだ東京湾に戻ってはいないのでこれからも期待できそうです。 |