コイかと思ったら38cmのフナだった
(2010/5/16)
5月16日、マルタの最後のチャンスになるかと期待して二子に行きました。とりあえずはいつもの兵庫橋上から始めたが、相変わらずの濁りで反応は鈍い。今回は出来るだけカメを引っ掛けないようにと、フロータントをリーダーとティペットに塗って対策を講じる。その為かカメが少なかったのか引っ掛ける事はなかった。開始から30分。[虎の穴]下流の倒竹の奥にフライを落とし「反応は何処にあるのかな?」と上流を眺めている時「パシャッ」と水音がした。反射的に合わせると手元にコイの反応が伝わってくる。喰い付くところは見えなかったがとりあえずこの日の初物なので慎重にやり取りする。途中で「??」と気になりだしたのは、掛かり位置。逃げ回る動きから口ではなくどこかにスレ掛かりの感じ。こうなるともっと慎重になってしまう。濁りの中、やっと水面に見えた姿で胸鰭へのスレ掛かりと判明。慎重にやり取りして何とか取り込む事が出来た。しかし反応が全く無い。風は下流から吹き抜けているが[虎の穴]の上流に巻き返しがほとんどない。巻き返しがないと対岸前でのサーチが対岸沿いに効かず、コイの動きが読めない。1時間半粘ってここを諦め上流のゴム堰堤へ行く。仲間達から「ゴム堰堤のコイは徹底的にフライを見切る」と聞いていたので期待しないで流れを眺めていたら、沈んだゴム堰堤を乗り越えて移動してくるコイが2尾見えた。どこに行くのか眺めていたら左岸側の緩い流れの中で大きな口を開けて水面に反応した。流れの左側に進みドラッグの掛からない場所を選んでコイの前方にフライを落とす。数秒後にその大きな口が現れ何の躊躇も見せずフライを吸い込んでくれた。時間は2時前でここまではいいペースで進んでいた。ここでの反応が消えたのでグランド横を通過して本流へ。新二子橋上のテトラ周りは全く反応なし。そのまま上流のマルタポイントに。しかし、マルタポイントは沈黙でマルタの姿も下流で卵を狙っているコイの姿もない。やはり5月の半ばになるとマルタシーズンも終了のようです。マルタポイントから本流の右岸側の流れを下って行く。右岸前に反応があったが、立ち位置が岸から離れていたため流れに乗って下りながら反応するコイを仕留める事は出来なかった。新二子橋の直ぐ上流でも反応があったが、これも流す筋を読み違えて喰い付かす事が出来なかった。新二子橋の下を通過してもうひとつのマルタポイントを横目に見ながらBBQの時良かったポイントの様子を見る。しかし水位が30cm近く下がっていてポイントは一変。それでも目の前に回遊してきたコイを見つけたが、フライの落とし位置を間違えて取り逃がしてしまう。反応はその一回だけで後は反応なし。そのまま二子橋の上流を左岸に渡渉し、先週釣り上げたポイントまで直行。遠くからポイントに反応を見つけたが、近付いてみると反応は消えていた。左岸沿いにゆっくり下って様子を見たが反応はなく、浅いところを探しながら右岸に徒渉。辿り着いたのは[いないなプール]で岸沿いに真っ直ぐな流芯があり、左に浅いが緩い溜まりがある。ポイント中央の左側から細い流れが入っているところから、目の前にキャストしてやっと3尾目を取り込む事が出来た。2尾目から3時間40分後だった。しかしコイの姿は見えるが底に沈んだままで水面には反応しない。そんな時何の前触れもなくフライが水面から消えた。慌てて合わせると軽いがしっかりした反応に「小型か」と少しがっかりしながらも4尾目に喜んだ。しかし岸辺まで寄って来た姿を見てガックリ。それはコイではなく大型のフナで38cmもあった。その後少し様子を見たがコイは水面に浮いてきそうにないので諦めて来たコースを逆戻り。きれいな夕焼けを眺めながら渡渉し、そのまま最後のお気に入りに辿り着く。場所は兵庫島横の出っ張り前。近くにカップルが二組いたが意外にコイは岸近くに寄っていた。風で吹き寄せられたアクの中に反応しているのを見つけ静かに巻き返しの上流側に回り込む。アクの中にフライを落としてみたがコイは反応せず、幾度かキャストを繰り返しているうちに潜ってしまう。今度は出っ張りの奥に頭を出したが、これもフライには反応しない。次は岸から少し離れた巻き返しの中央部。上流側にフライを落とししばらく待っていると、下流から口が現れフライを吸い込んだ。水中に見えるコイの何処にフライが掛かっているのか判らないままのやり取りは慎重そのもの。やっと取り込めたのはこの日の最大で(と言ってもあまり大きくないが)68cmだった。2月以来のフナを釣り上げたが、一瞬コイと間違える反応にちょっと喜んだのだが・・。 |