見切り対策フライを準備したが
(2010/7/17)
7月17日、浅川での見切り対策として各種のバリエーションを準備して出掛けたが、出掛ける時間が遅く浅川に着いたのは2時前。ポイントは先週と同じ一番橋下流。梅雨明け宣言が出された夏の初日。青空が広がり日差しはまぶしい。流れは前回と同じで平水状態。しかし上流からの風が強く流芯は波立っている。タックルの準備をしながらいつもの様に足元を眺めると、数尾のコイが[東豊田用水]の流れ出しを回遊している。ロッドにラインを通しながら上流側に斜面を下る。フライを結びながら様子を見ていると、浅い流れ出しに元気なコイが反応している。どの様に動くか様子を見ているとどんどん手前に近付いてくる。水面への反応の写真を撮りながら静かに眺めていたら、突然こちらの気配を感じたのか水しぶきを上げて流芯に逃げ込んでしまった。下流の崩れテトラの所には、まだ数尾居てそれらも少しずつ上流に向かって来る。その前方にフライを落として回遊を待っていたが、素直に上流には向かわず数列ある隣の筋に移動してしまう。慌ててピックアップしてキャストするとラインの着水に驚いてこれも流芯に走って行ってしまう。回遊は数回あったがどれも流芯に逃げ込まれフライへは反応してくれない。やっと1尾目がヒットしたのは崩れテトラの流芯側の裏の巻き返し。僅かに頭を出しているテトラの裏側でのヒットで、ヒットと同時に流芯に走ったのでブレイクしなくて取り込む事が出来た。開始から15分での1尾目は快調なスタート。「見切り対策に用意したフライは使わずにすむのかな?」等と気楽に考えていた。2尾目も同じ崩れテトラ横で30分後。ここまでは良かった。下流に流したフライが沈んだテトラに引っ掛かったので、横まで行ってこれを外した頃から様子が変わってきた。立ち位置はテトラ帯を買う有するコイがよく見えるように護岸の下端から少し上に立ってのキャスト。テトラ際での反応はあるがなかなかヒットしない。テトラ沿いにフライに向かって来るが直前で反転してしまう。[さあ、どれから試そうか」と用意したフライを眺める。見切り対策の今回のテーマは[フックの色]。コイ用のフライを作った時から、フックが[フライに付着したゴミ]と思われないように金色を使っていたが、みんなが同じパターンを使うと覚えて見切るようになってしまうので、コイが覚えていない色にしてみる。しかし反応はほとんど変わらない。フライが口の中に入ったのを確認して合わせるが空振り。ティペットが引っ張られる位一気に喰い付いているのに、合わせの瞬間には吐き出されている。マテリアルの色を白から黄色に変えてみるが反応は変わらない。フックサイズを1号から0.8号に小さくしたのも作っていたが反応は変わらない。しかも、やっとヒットしたと思ったら連続で途中バラし。喰いが浅いのと見切りによる反転のためかスレ掛かりが多い。4尾連続でバラした内の2尾はスレ掛かり。1時間ももてあそばれて釣果が伸びないまま回遊が途切れたのを機に下流に移動。立ち位置も護岸の上を止めて流れから少し頭の出ているテトラの上に立ち、ダウンキャストでテトラ帯の前を狙う。フライはどれも同じと判断していつもの白に戻す。立ち位置が良かったのかポイントが良かったのか、ポツポツと釣果が出はじめる。回遊の減少に合わせて少しずつ下流に移動し流れの緩い用水土手の内側に来る。流芯はここで右の流れ出しに向かい左の用水土手の内側はほとんど流れが無いので、ドラッグは掛からない。テトラ帯の端を重点的に狙い連続ヒットモードに入る。この日は風が上流から強く吹いているので、水面のゴミは全て用水土手の内側に集まってきているようだから反応が良かったのか、あれほどひどかった見切りがほとんど無い。開始から5時までの3時間で6尾しか釣れていなかったのに、それからの2時間で11尾の連続ヒット。途中でのバラしもなくブレイクが1度あっただけ。フライは今まで使っていたパターンなのに連続ヒット。どうしてなのだろう。考えられる理由は、[ドラッグの掛かりにくい流れ]と[餌が集まっていてコイの活性上がっていた]位しか思いつかない。先週は回遊が少なく反応も単発でしかなかったのに。1尾釣る度に土手上に上がり写真を撮りながら流れを眺め「反応が止まったら下流に行こう」と思い続け、それ以上下流に行くことなく日没終了になった。ここ一番橋下でこれ程まとまった釣果が得られたのは一体いつ以来だろう。次回も好釣果を期待している。 |