開始から同じポイントで16尾
(2010/8/7)
8月7日、先週はマス釣りに行った前日の早朝に二人目の孫(空惟)が生まれて何かと忙しくその疲れが残っていてコイ釣りへの出漁を断念。しかも先々週は調布の花火大会のために浅川を敬遠したため3週間ぶりの浅川となった。ポイントはお気に入りの一番橋下。ポイントに着いてみるといつも通りの穏やかな流れ。足元の[東豊田用水]からの流れ出しのテトラ帯の中には相変わらず幾つものコイの姿が見える。流れの上に見える空は真夏の青空が広がり小さな雲が流れている。いつもならまっすぐ斜面を下ってテトラ帯の始まりに降りるのだが、今回は少し上流のこのポイントへの流れ込みから様子を見た。流れ込みの左岸側には小さな巻き返しがあり、土手の上から眺めたときには数尾のコイが岸際に見えた。しかし流れの横に立ってみるとコイの姿は消えている。下流に見えるテトラ帯の横までは回遊しているらしく、流れの境目で反応がある。静かに下ってテトラ帯の最上流部から下流に三列に並んだテトラの間の様子を見る。一番岸寄りの流れは[東豊田用水]からの緩い流れ。2番目の流れはテトラの間になり初めはほとんど流れがないが、途中から右の流芯からの流れ込みでほどよい流れになる。一番右は流芯のすぐ横だが、途中にテトラの反対側が水中にあり、流芯と少し隔離された流れになっている。とりあえず一番流芯寄りの右の流れからすぐに1尾喰い付かせる事が出来た。しかし流芯に入り込み、やっと目の前まで寄せたときに外れてしまう。いつもならその時点でポイントを下りながら様子を見るのだが、この日は違っていた。下流を観るとテトラ帯の終点にある崩れテトラの左側から水面に頭を出しながら回遊してくるコイの姿が見える。崩れテトラの端まで来たコイはすぐに左折して崩れテトラ帯に沿って流芯側に向かう。そのまま流芯に抜けるのかと思って見ていると、すぐに右折してテトラ帯の中をこちらにやってくる。そうなるとこっちの物。進路を見極め、テトラの上にラインを落とさないようにフライを落とす。手前のラインをメンディングしながら流れに載せてフライをコイの方に送り込む。コイは何の疑問も持たずフライを吸い込んでくれる。距離が15m程しかないので軽く合わせる。一気に寄せようとするとテトラの向こう側に入られた時にブレイクするので、ラインを張ったままコイの動きの様子を見る。コイは右のテトラの間をすり抜けて流芯に出る。テトラ帯さえ通過すれば後は問題なく取り込める。開始から25分で1尾目をゲット。次は27分後で左下流から回遊してきて、テトラ帯を動き回った後でヒット。3尾目はその10分後。次の1尾も中央の流れの終点近くでヒットし、崩れテトラの間に入り込もうとしたのを無理矢理押さえ込んだら外れてしまった。「外れたか」とフックを取り込んで見ると、フックが折れていた。少し大型だったのでちょっと悔しい。フックブレイクの直後の流しですぐにヒットで4尾目。その11分後の5尾目は右のテトラを擦りながら流芯に走った後取り込んだ。ティペットをチェックして[少し傷があるが交換するほどではないだろう]と気楽に考えていたが次のヒットで見事にブレイク。甘さを痛感した。立ち位置は少しずつ崩れテトラに近付いて行ったが、10数メートルの聖域を残してそれ以上は進まず、下流からの回遊を待ち、聖域に入り込んだのを見定めてから、進路にフライを落とす。しかし、コイは予定をすぐに変更して隣の筋に移動してしまう。それを追いかけるようにフライを落とすが、そのままテトラの間を通過して流芯に行ってしまう。同じコースを辿るように次々に回遊してくるので、大体の予想が出来るようになっていく。こうなるともう誰も止められない。回遊に少し間隔があるので15〜25分間隔で連続ヒット。途中、フライはコイの目の前を流れて行くのに目もくれないことがあり[見切られたかな?]と考えながらフライをチェックすると、流れていた藻が絡んでいた。中には一番遠いところのテトラの間をすり抜けて流心に抜けていくが、ラインはテトラに引っ掛かったまま。静かにラインが引っ掛かったところに行って外し、また元のところまで戻って取り込む。場を荒らさないための小さな努力なのだ。ティペットがラインを擦った可能性のあるときは必ずティペットをチェックする。その為かこの日はティペットの交換が7回もあった。ティペットの交換を頻繁におこなったおかげでこの日のブレイクは1度だけ。6時過ぎまで同じ立ち位置で釣り続け16尾。6時過ぎで回遊がストップしたので、少し下流の様子を見に行った。しかし下流部ではコイの姿はほとんど見られず、40分掛かってやっと最後の17尾目を釣り上げたところで日没終了。一箇所で16尾の釣果は久しぶりで、一日の移動距離はほんの僅か。楽な一日だったな〜。 |