折れた竿、とりあえず鉄骨入りで補修してみた
(2010/8/29)
8月29日、前回の出漁で、更新したばかりなのに折れてしまったロッドジョイント部分を切ってSAGEに送れば新しい物の交換してもらえるのだが、送料がこちら負担だし、全くの新品なので補修を試みる。7月に折れたロッドの残しておいた先端部分から、折れたところの内径に合う太さを探して少し長目に切り取る。折れた部分にさし込んでピッタリ合う部分を探して調整し、10cm程に切って補強の心棒にする。しかしこれだけでは元の部分より細くて心許ない。手元に在った太さ1mmのピアノ線を心棒の中にさし込んでみるとうまく入る。これを3cm程切って心棒の中央に補強としてさし込み、たっぷりのエポキシで固定する。この心棒の中央がロッドの折れた部分に来るように差しこみ、ここもエポキシで固定する。折れた部分をカバーするようにスレッドを巻いて、コーティングして補修完了。部屋の中で振ってみたり曲げてみるが異常は感じられない。後は実践で様子を見るだけ。と言う作業を金曜日までに終わらせておいて、土曜日に様子を見ようとしたが、土曜日は所用が発生して出漁できず。と言うことで日曜日、お気に入りの二子で様子を見る。万一不具合があっても二子なら家に戻って取り替えることが出来るから・・。
お気に入りの兵庫橋上は相変わらず33度と水温が高く下流からの風がある。とりあえずのポイントはいつもの倒竹前。しかし水面には泡とアクが集まりコイの反応がない。40分ほど様子を見ていたがカメが集まり始めてしまう。やっと回遊して来たコイは中層を泳ぎ水面に反応しない。辺りを眺めていると下流の倒竹前は水面にゴミが無くカメの姿も少なく、チラッとコイの姿が見えた。そちらに移動してしばらく様子を見ていると、下流から水面に反応しながらやって来る元気なコイが見えた。急いでコイの前方にフライを落とすが距離が短くコイに届かない。コイはそのまま倒竹に沿って対岸に近付く。急いでピックアップして対岸の倒竹前にフライを落とす。コイは一度手前に進路を変更したが、フライを見つけたようですぐに向きを変えてフライに向かって来る。「来るぞ〜」と気を引き締めてコイの姿を追う。頭が水面を割りオレンジの口が開きながら水面に現れ、フライが消える。「やった」開始から45分後。しかしこの日はちょっと違う。問題はこれからなのだ。補修したロッドの様子を見ないといけない。逃げ回るコイが一息ついたのを見計らってロッドの曲がり具合を確認する。先端から3番目のガイド付近、別に変な曲がり方をしているようには見えない。手元に寄せながらもドキドキしながらネットイン。65cmのまずまずサイズで、このサイズが問題なく取り込めたので一安心。しかしポイントでの反応はこれでストップ。時折見える水中の黒い影は水面に浮くこともなく通過して行く。ここを諦め上流へ移動。[虎の穴]周辺も反応はなく中流部の護岸前も沈黙。流れ込みでも反応がなく、ここを諦めゴム堰堤へ。いつもの様に斜め護岸の下流側から様子を見るが、オイカワなどに邪魔されて[サーチ]すぐに消えてしまう。それでも時折ポイント中央部の水面に出て来るが、単発の反応ですぐに沈んで見えなくなってしまう。斜め護岸を登りゴム堰堤横から様子を見ると水中を移動しているコイがよく見える。しかしほとんどが中層を泳いでいて水面に浮いてこない。やっと水面近くを回遊する姿を見つけ、進行方向にフライを落としてみるが、ラインの着水と同時に90度向きを変えて遠ざかって行く。同じことを幾度も繰り返しながら、やっとフライに喰い付いてくれた。しかし合わせからの一走りの後で外れてしまう。コイの姿は見えるので、しつこくキャストを繰り返したが3時間半粘って釣果無し。前回までの非透湿ウェーダーを冬季用にして、新しく透湿ウェーダーを購入。これを履いての出漁で、ウェーダーの中に汗が溜まることはなく快適で、のどの渇きもそれ程ではない。それでもベストの下はグッショリ濡れていてゴム堰堤から元のポイントに戻るときにペットボトルを更新する。新二子橋下の茶店からそのまま流れに戻り兵庫橋上のポイントへの流れ込み。左岸の崩れテトラ帯を上流から眺める。「居る居る」テトラ前の緩い流れに元気な反応が出る。崩れたテトラの中に入り込みそこから流れに飛び出してそのまま下流に下る。しばらくするとまた戻って来て同じコースを辿っている。テトラ前に流れにフライを落とし、テトラの裏から出て来るのを待っていると、横から飛びついてきた。時間は4時半。前回と同じでこの時間帯からコイの活性が回復するようだ。ポイントでは2尾の反応があったのでもう1尾の反応を探したが、出て来ない。諦めて下流に移動。左岸の護岸前をゆっくり下りながら[絶対に居るはずだ]と丹念に探る。20分後に上流から回遊してくる姿を見つけ、進路に落として待ち、やっと3尾目。しかし回遊はこの1尾だけ。そのまま左岸を眺めながら下り、最初の倒竹前に辿り着く。時間は6時を過ぎ残り時間は30分。半分諦めかけていたとき上流から1尾倒竹の中に入り込んできた。水面に連続で反応しながらポイントを一回り。進路を見極めてキャストし反応を待っていたが出て来ない。「ん?おかしいな。そろそろ出て来るはずなのに…」と思っているとフライのところに「変だな?カメかな?」と思うような反応が出る。とりあえず疑いながら合わせてみるとカメとは違う動き。取り込んで見ると目の上へのスレ掛かりだったが何とか4尾目。これをリリースして同じポイントで待っていると、またも上流から回遊して来た。一度下流側に行ってから再び上流に向かう。「ここに来るだろう」と予測して落としたフライにしっかり反応してくれて連続ヒット。最後のポイントで思わぬ連続で合計5尾。補修したロッドは問題なく、ウェーダーも快適。更新したばかりのラインもしっかり水面に浮いて快適な釣行でした。もう少し釣果が上がると言う事はなかったのだが・・。 |