P-chanも[背面浮き]を作って開成でテスト(2010/12/20)
12月20日、コイ用フライの[背面浮き]を作っていたが、これはマス用のP-chanの[背面浮き]が先に出来上がっていて、その応用編。元のp-chanはまだテストしていないので、できるだけ早くテストしたかった。しかも、今年は8月以降マス釣りに行っていなかった事もあるし、お正月用の燻製も作りたかったので平日だが開成に行くことにした。6時前に家を出て到着はオープン直前の7時前。すぐに入場してお気に入りのレストハウスの対岸へ行く。水辺は霜が降りている様子もなく気温もこの時期にしては高い。しかし水面には湯気が立ち上り水温の高さが感じられる。お気に入りの[石]の所に付きフライを結ぶ。フライは勿論新作の[P-chan
背面浮き]。二ヶ月位の間、ああでもない、こうでもないと試作を繰り返してやっと辿り着いたパターン。机上での憶測ばかりだから早くテストしたかった。目の前のポイントではあちこちでライズがあり、一投目からヒット。今回の目的は新作のテストだけではなく、燻製用の材料の仕込みだから、とりあえず数を釣り上げてその中の大型だけをキープする。2尾目に釣れたのは45cmのキープサイズ。2尾目を取り込んでいる時気付いたのはフックの掛かり位置。コイ用の[背面浮き]もそれまでのパターンに比べて上あごへのフッキングが多かったような気がしていたので(集計をまだ出していないのだが)それをチェックすることにする。掛かり位置を[上あご/右側/下あご/左側]に分けてメモする。掛かりの深さも手で外せるかフォーセップが必要かを区別してメモする。開始から順調にヒットが続き5尾目が掛かった時、ちょっと強い引きに力を入れてラインを止めたらブレイクしてしまった。[強く止めすぎたかな〜]とラインを手繰ってみると、ティペットどころかその上のリーダーも消えていて、フライラインが切れていた。車に戻ってリールを交換しようか考えたが、反応が良いのでとりあえずラインの先端を結んでループを作り応急修理。釣り始めた頃は、全面で反応があったがラインが落ちたところから順番に魚が居なくなっていく。正面に居なくなれば右側を狙い、右側から居なくなれば左を狙う。その間に正面に戻って来るのでそれを狙う。これを繰り返しながら8尾目までは順調に釣れていたが、突然戻って来なくなってしまう。反応があるのはキャストの届かない沖の方だけ。何とかそこまで飛ばしてみるが、1尾掛けるとそのポイントでの反応は消える。一服するために一番奥の喫煙コーナーにネットを持って行く。途中の様子をちょこちょこ見ながら喫煙所まで行き、その周辺の様子も見るが反応は思わしくない。小型は釣れるがキープサイズにはほど遠い。最初の場所に戻って様子を見る。釣り位置を左右に切り替えてキャストしている時、フライの横に居たアルピノが突然反応した。フライに喰い付いてきたので合わせたがヒットしない。同じ所に浮いていたのでもう一度目の前に落としてみると今度は素直に喰い付いてきた。管釣りで初めてアルピノです。サイズはまずまずだったが燻製にするにはちょっと抵抗があるのでリリース。そんな事を楽しでいる間に反応はどんどん少なくなっていくので、お気に入りポイントを諦め移動する。しかし場所が定まらないまま魚の入ったスカリを持って行くわけにはいかないので、ランディングネットだけ持ってさまよう。セカンドポンド横のワンドでの反応は良かったが型が小さく、すぐに反応が消える。ファーストポンドの流れ出しの水門前に集まっているマスを幾つか釣り上げたがやはり小型ばかり。そのままファーストポンドを時計回りに巡って行く。途中でもう1尾アルピノをヒット。以前に比べてアルピノの数が多いように思われたし、あれほど沢山居たイワナ(F-1)がずいぶん少なくなっていた。ファーストポンドの奥の水車の横に辿り着き、水車からの流れの横に集まって居るのを狙って、やっとキープサイズを1尾ゲット。その1尾をスカリまで運ぶには時間がもったいないので、ネットに入れたまま釣り続ける。数が釣れるので後で来ることにして池巡りを再開。そのままファーストポンドのクラブハウスに近いワンドまで来る。このワンドは集まっているマスの数が多く、いつもそれなりの釣果の出るところ。平日なので人も少なく、岸近くに沢山集まって居る。そこでもキープサイズを1尾追加できたので、2尾をスカリまで運ぶ。それまでにキープした2尾と一緒に、重いスカリとクーラーボックスを運んで、ワンド前に移動。やはり一番の好ポイントで微妙なキープサイズに悩みながらも何とか数が増えていく。フライは[背面浮き]と[通常浮き]を交換しながら様子を見る。[背面浮き]の最初に作った中に「掛かり具合はどのフックがいいのかな?」と悩んでチヌ針と違うフックを使った物がある。それもテストしてみたがちょっと不安が残る。と言うのはチヌ針に比べてフッキング率が良くないのだ。チヌ針もフッキング率が素晴らしく良かったわけではないが、それでもバラシの多さが気になった。2種類のフックの違いは、ゲイプの広さと針先の位置位しか思いつかないがそれが原因だろうか。それでも何とかキープ数が10尾になったところで数に集中する。フライを交互に交換しながら96尾と開成での新記録を作って終了。途中で傾向は判っていたが数字の集計を見て再確認。フックが上に向かっている[背面浮き]は[通常浮き]の下向きフックに比べて[上あご]へのフッキングが非常に多い!ヒットした数の半分近くが[上あご]なのだ。[通常浮き]の掛かり位置はほぼ全体に均一になっているのに[背面浮き]は[下あご]への掛かりがほとんど無い。これは[背面浮き]が安定して水面に向かってフックの位置をキープしている事の証だろう。スレ掛かりはどちらも同じ位の比率で在るが、これはマスが激しくフライに飛びついてくるために通常のフライよりも多いのではないかと思う。また、ファーストポンドの水車の流れの中でスレ掛かりが多かった。流れがに対して扇形にフライが流れたためではないだろうか。ちなみに、フォーセップを使いほど深く掛かったのは[背面浮き]で4回で[通常浮き]は3回と少ない。これは[バイトを確認してすぐに合わせる]水面のフライの特徴でもある。次はコイのフライに問題が見つかった様に、針先の位置でフッキング率が変わるかどうかを調べて、フッキング率をアップすることを考えなくては。新作を考えている時が一番楽しいですね(笑) |