河川敷の火事に遭遇(2011/1/17)
1月17日、前日の貧果にモヤモヤしながら布団の中で考えた。[今日は平日だから南武線のところに釣り人は居ないはずだから行ってみようかな?]と。起き出して直ぐに情報を提供してくれた安居院さんに[突然ですがそちらに行きます。よかったらお会いしたいのですが]とメールして、急いで準備をして出発。ポイントに着いたのは12
時ちょっと過ぎ。到着直後に安居院さんから電話があり「これから王禅寺に行く予定でしたがそちらに行きます」と連絡を受ける。いらっしゃる時間は2時頃と言う事なのでのんびりポイントの様子を見る。流れは前回に比べて水位が下がり、立ち位置はずいぶん浅くなっている。とりあえず一番反応の良かった南武線の橋脚に向かってフライを流す。流れの筋や流れ方を思い出しながら流し一投目でヒット。水位が下がっていても流れは相変わらず速く、大きさの割の重いコイをゆっくり取り込んで1尾目。これをリリースして立ち位置に戻る途中、すぐ横の浅場に頭が現れた。水面への掃除機ライズではなく、しっかり餌を狙ったライズ。進行方向がハッキリしていたので、数メートル先に落として距離を合わせる。途中で一度水面に現れたのでフライに向かっているとこが確認できた。コイはそのまま進んでくれてフライに反応。流れも緩いので直ぐに取り込めて連続ヒット。しかし、後が続かない。流れの中央まで進んで橋脚横まで幾度も流してみたが反応しない。僅かな反応が出たが、流した筋と違うところで対処できない。橋脚周りを諦め、前回と同じように処理場からの排水前に移動。排水前には水鳥が群れをなして並んでいる。急いで移動すると水鳥が一斉に飛び立ち、水中にいるコイを脅してしまうのでゆっくり移動して少しずつ飛び立つようにする。ゆっくり排水前の巻き返しに行き眺めると幾つものコイが集まっている。水辺から少し離れて立ち、浮いているコイの前にフライを落とす。しかし反応しない。場所を少し変えて落とし直す。反応ナシ。また位置を変えてフライを落とすとやっと1尾が反応してくれた。他のコイを脅さないように静かに引いて下流に移動して取り込む。これをリリースしてポイントに戻るとコイの姿は全て消えている。下流に移動するときにはまだ沢山浮いていたのにいつ移動したのだろう。そんな事を考えながらここを諦め下流に移動。移動は流れに入り様子を見ながら進む。岸寄りの浅場で反応が出るので、それに向かってフライを送り込むが流れの筋が予想と違っていてコイのところに流れて行かない。ラインを手繰り筋を合わせて流し直した頃には、見えていた反応は下流に移動している。それに向かって少しずつ下流に移動しながら送り込んでみるが、流す筋とコイの居る筋が合わない。ゆっくり移動しながら始めに所まで戻って来たとき、岸から声が聞こえた。振り返ってみたが誰も居ない。おかしいな〜、と思いながらフライを眺めていると「藤田さ〜ん」とハッキリ聞こえた。見ると岸辺の茂みの向こうから安居院さんが出てきた。てっきり釣りの格好をしていらっしゃると思っていたらニーブーツ姿でタックルは無し。「すいません、お出かけ予定をキャンセルされて」と挨拶。渓流でのフライのベテランで、14年前からフライでのコイ釣りを始められた事等を教えて頂く。私とお会いしたのは13年前で、登戸で1尾目の草魚を釣り上げた日の前日。その時私はフライのマテリアルや作り方などお話ししたようなのですが覚えていませんでした。安居院さんはその時の様子を職場のフライ・クラブの会報に書かれていたため日付を覚えていたと教えてくれた。そして、その時の会報のコピーをくださいました。これがそうです。これを読んでみると私が
Angling 誌に投稿した[鯉フライは素材探しから・・(1997年7月号)]の時から見ていてくださったそうです(嬉しいですね〜)。色々お話をした後「時間がもったいないですから釣ってください」と言われ、安居院さんの目の前で釣り再開。直ぐに岸寄りの流れでヒットしたが掛かりが浅く外れてしまう。流れの中央に行き橋脚横に向かってラインを流し何とか釣り上げることができた。その後「色々ありがとうございました。これからもよろしくお願いします」と挨拶をした直後、自転車の鍵をなくされたことに気付かれた。暫く探したが見つからないので自転車を置いたまま家にスペアーを取りに帰られた。教えて頂いた南武線周辺のポイントを順番に探り2尾追加した。2尾目はここでは珍しい69cmの大型だった。3尾目の反応を探しているところに安居院さんが戻っていらっしゃった。岸辺から上流を指さし何か叫んでいらっしゃるがよく聞こえない。途切れ途切れに聞こえた内容から「火事が‥‥」と聞こえた。指さされた上流を見ると大丸堰の向こう側から煙が立ち上り、時折赤い炎が見える。そう言えば消防車のサイレンが幾度も聞こえていたし、是政橋の上を走っていたのを思い出した。また上空にはヘリコプターが数機飛んでいる。帰宅後カミサンにその話をして風呂に入っていると「NHKのニュースでやってるよ」と教えてくれたが、風呂から飛び出して見るわけにはいかない。後で何処かで放送するだろう思っていたがニュース番組を見損ねてリアルタイムの情報は見られなかった(残念)。ネットで探すと火事の様子がここに出ていました(いつまで見られるか判りませんが)。安居院さんと別れて暫く是政橋の下流の様子を見る。流れは見た目よりも浅く膝下止まりで何処も立ち込み可能だがコイの移動が激しくなかなか筋が掴めない。下流には赤く染まった雲をバックに是政橋が浮かび上がっている。少し下流に行けばもっといいポイントがあるというお話だったが、僅かでも出る反応を無視して移動する事ができず2尾追加したところで日没終了。上流の火事は依然炎が見える。煙の横では放水の水柱が見え、ヘリコプターは依然飛び回っている。大丸堰の上流は何も無く人が入ることは滅多にないと思うので原因は何だったのだろう。
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