一月経っても太っていない(2011/2/5)
2月5日、不調の浅川のどこに行くか悩みながら、とりあえず一番橋下に行ってみた。流れは穏やかだったがコイ釣り師が6人も右岸に居てロッドも沢山並んでいる。「だめか」と即座にUターン。土手下の流れを見ながら、前回のスタート地点の[テトラ帯]へ行ってみる。水辺に降りると流れには濁りがあり、浅い流れの底が見えない。多分直ぐ上流の平山床固の工事現場からの排水による物だろう。しかし、コイはテトラ前に幾つも浮いている。前回、テトラの上から覗き込んでコイを散らしてしまったので、今回はテトラの上流の底の見える浅場からフライを送り込む事にする。直ぐに1尾ヒットしたが、リリース後にはコイの姿は消えている。下流の様子を見ていたら、対岸の小さな巻き返しがあり、そこに幾つも口が出ているのが見えた。口の出方から[掃除機ライズ]と判ったが「居るのなら狙わなきゃ」と底の見えない流れに入り込んで足で底を探りながら対岸に渡る。下流に向かってキャストして直ぐにヒット。しかし集まって居た鯉は全て消えてしまう。前回のように下流に下ろうかとも考えたが、濁りで40cm程の水深の川底が全く見えない。川底にはコンクリートのかけらが沢山転がっていて不安定で、前回1度きただけで様子を掴んでいないから安心して下れる自信がないので諦める。次のポイントは[平山床固]周りで、前回全く反応のなかった[東豊田用水]の様子を確認に行く。[東豊田用水]に行く前にいつものように床固下から様子を見る。床固直下の崩れブロック前にはコイの姿が見えない。その下流へ行くと、流れに濁りがあり、水中が良く見えない。それでも岸辺の浅場にコイの反応らしき波紋が見えた。「居る居る」と喜んで岸から少し離れて岸際へキャスト。直ぐに3尾目がヒット。そしていつもの通りコイは消えてしまう。次はその下流の工事用仮設橋の上流。広くなった流れの少し左寄りで元気な反応がある。それに向かって送り込み難なく4尾目がヒット。しかしこのコイは前回も釣り上げていたあの細身の71cm。前回の画像と比べてみたら、一月経っているのにほとんどその体型は変わらない。何時のなったら太ってくるのだろう。ここでの反応はこれでストップ。下流へは行かず上流に戻り[東豊田用水]を目指す。床固を越えたところで、工事区域からの排水が見えたが排水に濁りはなく、濁りはもっと上流からだった。排水を通り過ぎた時、橋の下のポイントで前回釣果のあったことを思い出す。[東豊田用水]からのオーバーフローが流れ込んでいる筋の様子を見ると、平山橋下へ向かう巻き返しの奥で反応が出る。橋の下まで行って反応していた岸際のコイを見つけ、移動筋にキャストして5尾目をゲット。次は[東豊田用水]の取り入れ口前のポイント。水門前のオーバーフロー流れ出しの先で数尾が集まって反応している。浅い流れに入り左岸沿いにフライを送り込み、6尾目をヒット。ここまでは順調だった。次は目的のお気に入りポイント。前回全くコイの姿が見えず、反応もなかったが今回はどうだろう。期待しながら枯草をかき分けて上流へ。斜面を下って流れに入りお気に入りの対岸の様子を見る。しかし反応がない。辺りにコイの姿も全く見えない。下流のオーバーフローの所に居た10尾ほどのコイの姿も見えない。奴らはいったいどこに行ったのだろう。用水の上流を見ると水鳥が幾つも浮いているがコイの反応は全く見えない。お気に入りを諦めオーバーフローの巻き返しを渡って中州に行く。中州の下流側はオーバーフローを本流に合流させるために重機で削り取られている。その流れの中で4尾の群れが一斉に反応した。「とりあえず釣り上げる前に写真を撮っておこう」とライズを待って撮影する。撮影し終わってカメラをベストのポケットにしまってラインを引き出し始めたら、コイの移動していて姿がない。「こんな事なら撮影なんかしないでキャストしておけば良かった」と後悔しながら中州の端に行く。中州の端から下流を眺めると、オーバーフローからの流れの中央で元気に反応している口が見つかった。重機で掘り返されて深みがあちこちにある流れの中を慎重に移動し下流にラインを送り出す。30ヤード送り出したところでやっとフライに反応してくれて7尾目。リリースして次の反応を探すと、下流の床固直前で反応が出た。中州から流すには距離がありすぎるので、左岸に渡り下流へ移動する。流れによるドラッグが出来るだけ少なく、反応に一番近い場所で流れに少し入り込みキャスト。流れが遅くなかなかフライが流れて行かないが、反応が消えてしまわないことを祈りながら送り込む。運良くコイは同じ距離を横に移動しながら反応し続けている。フライがコイの横に辿り着いた時、一気に飛びついてきた。お気に入りでの反応は全く無かったが、あちこち探って何とか8尾目を釣り上げることができた。しかし時間は既に4時を過ぎている。とりあえず反応のなかった床固直下の様子を見るがやはり反応がない。その下の流れの様子も見たがコイは居ない。残された僅かな時間を「コイ釣り師はもう帰っているはず」と期待して一番橋下に行ってみる。ポイントに着いてみると、期待通りコイ釣り師の姿は消えている。[東豊田用水]の流れ出しは幾つもの細い流れに別れているが、その中の1本の流れ出しに黒い集団が集まっている。その集団の中に上流から送り込んで9尾目。ブロック沿いに左岸を下ると、ブロック前に居るコイは全て流れに消えてしまうと考え、中州側から狙うことにする。少し上流に行き、浅場から中州に渡る。右岸側からの流れとの合流点から対岸のブロック前を狙ってキャスト。ブロックギリギリでの反応は[掃除機ライズ]ばかり。それでもそのコイの前方にフライを落として連続でヒットしたが、全て掛かりが浅かったのか途中で外れてしまう。それでも何とか最後に2尾追加して合計11尾になったところで日没終了。期待したポイントは空振りだったがあちこちうろついての結果だった。しばらくは移動重視を強いられるようだ。
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