桂川の解禁へ行ったがオイカワが1尾だけ(2011/3/1)
3月1日、桂川の解禁に一緒に行く予定だった奥山さんが「明日は天気が悪そうですので、ドライへの期待が薄いため残念ですが桂川は中止したいと思います」と連絡してきた。現地の予報はそれ程悪くなかったので[色々作ったから一人でも行くぞ]と出掛ける事にする。しかし一度も行ったことのないところ。ネットで情報を探しグーグルマップとポイント情報を見比べながら行き先を選ぶ。とりあえずカーナビでポイント近くの[猿橋中学校]を目的地に登録する。解禁は5時だが明るくなる6時過ぎに着くように5時に家を出る。上野原で高速を降り、途中のコンビニで入漁券を購入。間もなく目的地の[猿橋中学校]に到着。[この辺りから河原に降りる道を探そう]と左折して住宅の中に入り込み、下り斜面の低い方に進み行き止まりまで辿り着く。車を降りて下見に行くと河原に降りる道を発見。車に戻り装備を調えて河原に出てみたが人の気配が全く無い。それでも「人が居なければ反応はいい筈」と様子を見るが、全くライズがない。少し上流に歩いてみたがライズは見えない。下流にも下ってみたがやはりライズは出ない。数百メートル下って下流を眺めると対岸に車が走っている。それ以上下っても戻るのが大変になるので、車の見えた場所に移動することにする。車に戻り現在位置から対岸を目的地に設定して移動開始。目的地に着いてみると河原には小屋があり水辺には多くの釣り人の姿が見えたのでロッドを持って水辺に向かう。餌釣りやルアーの釣り人の邪魔にならない下流の瀬に入り水面の様子を見る。しかしライズは全く見えない。それでも反応するかな?とフライを振ってみるが反応はない。暫く瀬で様子を見ていたが、上流のプールに空きが出来たのでそちらに移動して水面を眺めるがライズは出ない。周辺の釣り人の様子を見るが全く竿が立たない。ライズを探して水面を眺めていたが、虫も全く飛んでいない。冷たい風が下流から吹き抜け、小雨がパラパラ落ちてくる。車に戻りカッパを着て戻ると、プールの最下流部で小さなライズが一つ出た。「居た!」と喜んでライズの横に行く
がライズはその一回キリで後が続かない。それでもライズの出たところにしつこくフライを落とす。しかし次のライズは出ない。ライズが見えないのでキャストする気力も萎えてしまい岸部に上がって水面のライズを待つ。ただひたすらライズを待つ間に「今日はいつまで待ってもダメそうだから、切り上げて帰ろうか」と幾度も考えていた。1時間以上一歩も動かずひたすらライズを待つ。11時を過ぎた頃に横に居たルアーマンがテンカラに替えて目の前にキャストし始め、小型のヤマメをヒット。「沈めると釣れるのか」と判ったが今回沈むフライは持って来ていない。とりあえず手持ちのフライの中の重いフックを使った[モンカゲ]のトップを切って、小さな重りを付け沈めてみる。流しきったところで引いてみると手元に反応はある。喜んでラインを手繰ってみると石が引っ掛かっていた。沈めても釣り難いだけなので再びライズを待つ。その頃からポツポツ虫が飛び始める。小さなユスリカに混じって少し大き目の虫も飛び始めた。目の前に来たのを捕まえてみるとそれは[ウスバガガンボ]だった。時間の経過と共に虫の数は増えていったがライズは現れない。やっとライズしたのが見えても単発で後が続かない。それでもそのライズの横の流れに入りそれに向かってキャストする。しばらくキャストを繰り返しているうちに、流したコカゲロウに反応が出た。「フライに反応があった」と嬉しくなってしつこくキャストを続ける。ライズは少しずつ増えてきたがそれでも10分に一回の割合でしかない。ライズの上流にフライを落として送り込む
と時折反応する(終了までに合計で7回バイトしてくれたが一度もヒットしなかった)。その内に上流の浅場で小さなライズが少し続いて出た。急いでその横に行きライズに向かってキャストすると一発目でヒット。「やった」と喜んで目の前まで寄せたが、それはヤマメではなく15cmもある大型のオイカワだった。「近場のライズはこれなのか」とガッカリ。岸に戻る途中で白い虫が流れてきた。捕まえてみると[フタバコカゲロウ]のようだった。空中には少しずつ虫が増えてきた。そんな時、流れの向こう側で突然連続のライズが始まった。ライズの場所はキャストエリアギリギリで届かない距離ではない。水面にはどんどん虫が流れて行き空中
にもいろんな種類が飛び始めた。そして対岸近くのライズは連続して出る。しかしフライには反応しない。コカゲロウのフライの色とサイズを次々と取り替えるて様子を見るが反応ナシ。ライズしている範囲は狭く限られていて、数メートルの幅で10メートル位の範囲だけ。水面を流れている虫がいつ喰い付かれるか眺めているが、見える大きさの虫は全て無視されて下流に流れ去って行き、虫の見えないところにライズが起こる。手持ちのフライを次々に交換していくが反応はでない。そんな時、そのライズに向かってキャストしていた隣のルアーマンがプラグでヤマメを釣り上げた。「すいません。何を喰っているか腹の中を見せてもらえますか?」と頼んでみた。「いいですよ。後で魚籠に入れて置いてくれたら」と快い返事。早速ストマックポンプでヤマメの胃袋の中身を吸い出し小皿に吐き出し様子を見る。しかし水面にいる筈の虫は一つも入っていない。沈んだルアーに喰い付いたところをみると、目の前の水面に反応しているグル
ープとは別のヤマメのようだ。折角腹の中身を頂いたのに、これじゃ様子が判らない。昼間は少し薄日が射していたのに3時前から雨脚が強くなり長時間流れに立ち込んでいると足元から寒さが這い上がってきて鼻水が出る。一度陸に上がって屈伸運動をして足の血行を回復させ、再び流れに入り込む。しかし目の前のライズに向かって懸命にキャストするがヤマメは反応してくれない。悔しいけれど後日のリベンジを決意して退散する。オイカワ1尾だけの寂しい解禁でした。
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