強風の中、期待して二子に行ったのだが(2011/4/9)
4月9日前夜からの強烈な風にくわえて朝から小雨が降っていたが「この天気なら、バードウォッチャーもオイカワ釣りも出掛けてこないだろう」と期待して二子に行く。最初のポイントはいつもの兵庫橋上だが、下流からの強い風が吹き抜けて一面に波立っている。ここしばらくはお気に入りポイントのの[虎の穴]前にバードウォッチャーが陣取っていて入りに近寄ることが出来なかったが、この天気でポイントは無人。好釣果を期待してお気に入りの前に行く。しかし、久しぶりにポイントを正面から眺めると何処か模様が違っている。よくよく観察すると[虎の穴]に覆い被さっていた倒竹の先端部分が無くなってそれまで見えなかった[虎の穴]が奥まで丸見えなのだ。その為か今までなら倒竹にカバーされて薄暗くなっている[虎の穴]前に居るはずのコイが全く見えない。上空のカバーが無くなり明るくなってしまったので落ち着いて休息できなくなったのだろう。直ぐ下流は倒竹が折り重なっている。お気に入り前での反応がないので始めに下流側の様子を見る。折り重なった倒竹の下流側にも数本の倒竹が横たわっているがその間は少し間隔が開いていて反応が見られる。風の影響も少なく波が低い。その狭いスペースの奥で反応が出る。上空から垂れ下がっている枝を避けながら奥にフライを落とし何とか1尾目がヒット。その20分後に同じポイントで2尾目。しかし回遊は消えたので下流部を諦めて[虎の穴]前に戻る。上流から回遊してくるのが見えたので対岸ギリギリにフライを落とそうとキャストした途端に、先端を切られた倒竹にフライを引っ掛けてしまったので回収に行く。ティペットを引っ張って引っ掛かった倒竹を掴んでみると、先端はノコギリで切られていて周辺の枝も切り取られている。剥き出しの枝が水面と並行になっているから、バードウォッチャーがカワセミがとまれるように伐採したのだろう(だから最近、この前にいつも居座っているのか)。フライを引っ掛けてポイントを荒らしてしまったので上流部の様子を見に行く。崩れ護岸の下流側は相変わらず岸から茂みが水面に垂れ下がり、その前で僅かな反応が出た。茂みギリギリの巻き返しの中にフライを落とし左右をキョロキョロしながら移動先を捜すと、崩れ護岸の切れ目に吹き寄せられたゴミの中にコイの頭が現れた。しかしゴミの上にフライが載ってしまうので狙うことが出来ない。少し離れた所に落として回遊を待つが廻って来ない。その内反応は消えてしまう。少し離れた所にフライを落としていつやってくるか分からない回遊をしつこく待っていると突然フライに水しぶきが上がった。慌てて合わせるとずしりと手元に反応が伝わる。それ程力強くはないが、逃げ回るのを取り込んで見ると、まるで金魚のような体型のずんぐりむっくりの45cm。その後、ここでの反応もストップしたので再び下流部の倒竹の間に移動。40分粘ってやっと4尾目の70cmを釣り上げる事ができた。しかしここでの回遊は期待出来そうにないので本流へ移動。マルタの反応も期待していたので二子橋の下流へ行く。しかし岸から見える流れにマルタらしい反応は見られないのでこの付近で一番可能性のある左岸の様子を見る。サーチしてコイの反応を探していると、すぐに期待通りの反応が出てヒット。しっかりフッキングしたはずだったのにすぐに外れてしまう。「掛かりが浅かったのか」とガッカリしながらそのまま釣り続けているとユリカモメによく似た頭の黒い鳥が一羽、パンを狙って飛び回り始める。ユリカモメは既に北に帰ったはずだし、模様が少し違うので、写真を撮って帰宅後確認するとやはりユリカモメだった。ユリカモメは夏羽になると頭が黒くなるらしい。ユリカモメが消えてから2度フライに小さな反応が出たがフッキングしない。しばらく粘ってみたが反応が無いので左の細流へ行こうとラインを手繰りフライを掴んでビックリした。外れたと思っていたのがフックが折れている。そうなると「2回あったあの反応もひょっとするとフッキングしていたのではないか?あの時フライをチェックしていたら……」と考えると悔し!しかし悔やんでいてもしょうがないので気を取り直して左の細流へ。細い流れの中30ヤード以上ラインを送り込んで5尾目をゲット。しかし沢山居るコイは全て警戒モードに入ってしまい、反応はストップ。次のポイントはフックブレイクで取り逃がしたところの下流。期待して様子を見たが反応が出ないので対岸の[いないなプール]に行こうと一歩踏み出した時、目の前に反応が出た。期待していた反応はもっと先だったので一瞬驚いたがすぐに立ち位置を修正してキャスト。第一投で見事にヒット。リリースした後も遠くで反応が見えたのでしつこく粘ってみたが追加することは出来なかった。流れを渡って右岸の[第二いないなプール]の様子を見る。このポイントはまだ結果が出ていないところだがいないなさんも木村さんも結果を出しているので期待して覗き込んだ。ポイントは浅く底にはアオミドロが一面に茂っている。そんなポイントのあちこちにコイが見える。しかしどれも全て底餌狙いで尾鰭が水面に向いている。脅さないように風上に立ち位置を決、広範囲に薄くサーチして反応を待つと、突然1尾が反応し始めた。それに向かってすぐにキャスト。落とす位置がなかなか決まらず数回キャストし直してやっとコイの進行方向にフライを落とすことが出来て7尾目。しかし反応はその1尾で後は全て沈黙。ここを諦めて[第一いないなプール]へ移動。流れ込みから様子を見ると右岸沿いの流芯で反応が幾つも出た。しかし流したフライには反応してくれない。那智位置を左からの流れ込みに移動して再び様子を見る。反応は幾つも出るが筋が定まらない。40分粘ってやっと8尾目を釣り上げることができたが辺りは薄暗くなり始めていて日没終了。人出が少なく期待して出掛けたが期待した程の釣果にはいたらずちょっと悔しい。それでも8尾はまずまずかな? |