Top-Image

line

ウジャウジャ集まっていたけれど、いつものフライには反しない(2011/5/7)
5月7日、朝から降り始めた雨で、浅川へ行く予定を二子に変更。天気予報では雨は昼過ぎには上がり回復してくると言う事なので期待して出掛けた。いつもの兵庫橋上は、雨量の割に濁りがきつく流芯の透明度はゼロ。水量はそれ程多くなく平水から10cm上がっている程度。もう少し水位が上がれば巻き返しにゴミが集まりコイも集まってくるはずなのだが、そこまで水位が高くない。右岸前の浅場は濁りの影響が少なく、底餌狙いで集まっているコイの姿が幾つも見える。試しにゆっくり移動しているコイの前方にフライを落としてみたが、全く無反応。対岸の護岸の間に生えた草の根元に次々にコイが回遊してくるのが見えたので、対岸狙いで流れに入る。しかしコイ達は、上半身を水面にだしながら岸辺の草の根元に頭を突っ込んでいてすぐ横に投げ浅場に回遊した底餌狙いのコイ達込まれたフライには全く興味を示さない。しばらくコイと岸辺の間にどうしたらフライが落とせるか、色々やってみたが、草にフライを引っ掛けるだけと言う事が判り、左岸の岸辺狙いは諦める。右岸に戻りゆっくり兵庫橋に向かいながら草の間にやってきているコイの様子を見ると、1尾が水面に浮きながら上流に向かってくるのが見えた。その前方にフライを落とし、流れに載せて送り込む。フライは開いた口の中に吸い込まれるように消えて行き何とか1尾目をゲットしたのは開始から1時間後だった。しかし右岸沿いのコイは全て流れに戻ってしまう。次は兵庫橋袂のひょうたん池からの流れ出し。石垣の上からフライを垂直に落とし込んで2尾目。次は本流の石組みの出っ張り横。数尾のコイは反応はあったが釣果無し。後でゲット居たがヒットせず。ゆっくり下流に下りながら二子橋の直ぐ上流で3尾目。二子橋直下の流れの止まっているワンドの中で1尾追加。次も同じ所でヒットしたが直ぐに外れてしまう。しかし回遊は続き、それ程間を開けずに次がヒット。強い力でワンドの入り口に向かい、橋桁を回り込もうとするのを少し強引に止めると外れてしまう。本流の水位はそれ程上がっていないし濁りもない。しかし、兵庫橋からの流れの濁りがひどく、そのまま下流に下ればその濁りの影響を受ける。それでも、その濁りの中に集まってくるコイが沢山居るはずなのであえて下流に向かう。兵庫橋からの流れが本流と合流するポイントから少し離れて様子を見ると、狙いのポイントに数多くの口が水面にうごめいている。前回の増水時は今回より水位が少今まで見たことのない反応の集団し高く、コイは全て岸辺の底餌を狙いに岸辺に集まっていて、フライへの反応が弱かった。今回は岸から少し離れた所に集まり、しきりに吹き寄せられた水面のゴミを漁っている。「やった!こんなに居るのなら幾つ釣れるだろう」と期待しながら、とりあえず近いところから様子を見る。ラインを手繰り出し一番手前のコイの前方にフライを落とす。しかし落とし位置が少しずれてコイの目の前に落ちて、周辺に居たコイは水しぶきと共に消えてしまう。「まだ沢山居るから」と少し安心してその隣の集団に向かってキャスト。フライはコイのすぐ横に落ちたがコイはフライに見向きもしない。それどころか、水面のゴミを吸い込みながらフライを避けて進む。細い流れ込みからサーチして見るがパンには全く反応しない。「やはり白作りおいていた黒いフライでじゃダメか」と考えフライボックスの中に長い間眠っていた黒いフライを引っ張り出す。コイは水面の餌を狙って食い付くと言うより、目の前の水面を手当たり次第に「それらしい物」を吸い込んでいるから「それらしい物」風に漂わせておけば吸い込んでくれるはず。しかしコイの動きは一定ではなく数口吸い込むと直ぐに向きを変えるので離れたところに落としても吸い込んでくれない。出来るだけコイの口の近くにフライを落とす事だけに専念する。しかし静かに落とさないと驚いてしまうのでゆっくりロッドを振って静かにフライを落とす。幾度も落とし位置を間違えながら、やっと狙い通りの位置にフライが落ちた。コイいが少し首を振ったのでラインを少し手繰り位置を修正すると、フライは口の中に吸い込まれていった。体長82cm、胴回り60cmの大物「やった!」静かに合わせるとそれ程大きな水しぶきを立てることなくヒット。ゆっくり寄せて5尾目をゲット。しかしヒットした場所を中心に半径2mのところのコイは水中に消えてしまう。立ち位置を少し下流に移動して次の集団の狙う。コイの間隔は先程に比べて少し開き気味で密度は薄い。その中の一番大きな口を探し出して口の前にフライを落とす。コイは直ぐに吸い込んでくれてヒット。しかしこれが期待以上の大物で激しい水しぶきを上げる。手に伝わる重量感もただ者ではない。運良く沖に逃げることなく目の前を動き回るだけ。少しずつラインを手繰って岸辺に寄せる。ネットを準備してロッドを立てるがなかなかそれ以上寄らない。やっと手元に寄せて取り込んで見ると今までにない太目の大物。重いネットを最後は全く反応のない流れにぶら下げて水没していないところまで運ぶ。フライはのどの奥の刺さり、口と鰓から指を入れて外す。太い胴回りを測ってみると60cmもあり体長は82cm。周りに人影がないので残念ながらそのままリリース。しかし目の前に沢山あった口は全て消えている。「反応はどこに?」と辺りをキョロキョロし、少し下流に見えた口に向かって移動。しかしそこは少し流れが在り、コイは先程とは違い上流を向いて水面の餌を吸い込んでいる。フライを白に戻しコイの前方に落として流れの載せる。幾度も位置を調整しながらやっと1尾釣り上げると周辺のコイは消えてしまう。次を探してウロウロし、やっとコイを見つける。落とし位置を間違えて消えてしまうことが幾度もあり30分掛かって次をゲット。再び上流に戻ると緩い巻き返しの中始めに取り逃がしたところでリベンジで反応が再開。黒に戻して1尾追加。その隣で岸辺に大きい口を見つける。フライは狙い通りのところに落ちて直ぐにヒット。これが先の大物と同じ位の手応え。沖に走るのを必死に止めて何とか寄せようとするがなかなか止まらない。それをちょっと強引に止めようとしてラインブレイク。余りに初心者的な強引さに悔しさが止まらない。その後100mほどのポイントを幾度も往復し、白いフライで3尾追加。ポイントの反応が完全に消えてしまったので二子橋直下のポイントに戻り1尾追加。始めの出っ張り横で1尾追加して合計13尾になったところで日没終了。大物を取り逃がした悔しさと久しぶりの13尾に複雑な気持ちで終了した。



line
サイトマップへ
Copyright © 2011 Katsumasa Fujita