こんなのを投げて、倒竹に引っ掛けて糸を切る?!(2011/5/15)
5月15日、天気は素晴らしかったが強めの風が吹き、ちょっと不安になりながらいつもの二子に出掛けた。兵庫橋上にはバードウォッチャーの姿は無く、餌釣りも上流部に数人いるだけでポイントとは無人だが風が強く一面に波立っている。とりあえず最近お気に入りになった下流部の倒竹前に行きながら上流を見ると、旧虎の穴前の倒竹からオレンジ色の糸が垂れ下がっている。[フライラインのような糸だな?]と思いながら流れの中央で対岸の様子を見る。コイの姿は水面に被さっている枝の下の暗がりに数尾見えるが動きが無く[お休み]状態。[喰い気のあるのはどこにいるの?]とキョロキョロしていると、少し下流の倒竹の前で水面に反応しているコイを見つけた。上流に向かいウロウロしながら水面の餌を探している様子で時折水面に口が出る。こちらに気付いて移動するかもしれないが、とりあえず[喰い付くかな?]とフライを落としてみる。フライの位置が少し左にずれたがそのまま待っているとコイは左に少し移動してフライの横に来る。[通過するかな?]と思った瞬間、素直に口が開いてフライを吸い込んだ。リリースして時計を見ると僅か10分しか経っていない。開始早々の第一投でのヒットは本当に気分がいい。しかし、それ以外にコイの反応は近になく、やっと見つけた回遊もフライを見つけるとス〜ッと近付いてはくるが、フライの直前でUターンしてしまいう。そんな中、何の前触れもなく水しぶきを上げて飛びついてきたのがヒット。下流に逃げるのを止めようとした途端に外れてしまう。それから40分、ひたすら喰い気のある回遊を待ち続けやっと喰い付かせることができた。しかし、その1尾で回遊は完全にストップしてしまう。下流を諦め上流へ移動し、垂れ下がったオレンジの糸の前に行く。糸の先を見ると、倒竹の先端にルアーの様な物が絡みついているてその糸が水面まで垂れ下がっているのだ。垂れ下がった糸をフライで引っ掛けて寄せ、引っ張って切ろうとしたが太くて切れない。ポイントを荒らしてしまうが、切れないので外しに行く。何を狙ってこんなルアーを投げるのか理解できないがとりあえず倒竹から外し、糸を丸めて処理する。倒竹の下に幾つか見えたコイは消えてしまったので中流部の崩れ護岸前に移動して対岸前の様子を見る。茂みの中には反応はあるが、なかなか手前に出て来ない。しばらくすると上流のブロック前に出てきたので狙ってみるが、手前の流れが邪魔でフライが安定しない。下流の倒竹前で反応が出たのでそちらを狙い何とか3尾目を釣り上げた。それを取り込んでいる時、テイさんがやって来た。取り込んでしばらくお話をし、テイさんは「この風じゃ私には難しいです。ゴム堰堤に行きます」と上流へ。同じポイントに戻り、同じ所に落として待っていると直ぐに水しぶきがあがる。合わせるとヒット。しかし直ぐに外れてしまう。この後、上流側で1尾、下流の倒竹前で1尾釣り上げることができたが両方で2尾を外してしまうし、倒竹にフライを2つ引っ掛けてしまう。反応がなくなったので[もう落ち着いたかな?]と旧虎の穴前に行く。倒竹の上流側で直ぐに1尾釣り上げて5尾目。そこにテイさんが戻って来て「ゴム堰堤は右岸側にいたが沈んだままでダメでした」と言って、下流の倒竹前に入る。旧虎の穴前では初めは元気な反応が幾つもあったが少しずつ数が少なくなっていく。そんな中、奥から出てきて下流に向かう元気な反応が見つかった。その前方にフライを落とすと直ぐにヒット。しかし、そのまま下流に向かい倒竹の下に入り込もうとした瞬間に外れてしまう。[しっかり口に入ったと思ったのに、またスレかな?]とフライを確認すると針先が無くなっている。痛恨のフックブレイクはきつい。その内に回遊もなくなってしまう。再び上流側の崩れ護岸に行くが、3本目のフライを倒竹に引っ掛けてしまうし回遊も出ない。[どうしよう]と悩んでいるところにテイさんがヒットしているのが目に入った。テイさんはネットを持っていないので、ネットを渡しに行く。その後、しばらく下流の倒竹前で様子を見たが反応がないのでここを切り上げ本流へ移動。二子橋の橋桁裏の巻き返しで反応を見つけ、逆風をついてキャストし喰い付かせることができたのに外れてしまう。反応がなくなったので下流のお気に入りに行く。右の本流と巻き返しの間で2尾の反応があったが下流に移動したようで直ぐに消えてしまう。戻って来るかな?としばらく頑張ってみたが反応は出ない。風も相変わらず強く波が高くて遠くの反応は見えない。左岸を少し移動し次のポイントに行きできるだけ波の無い水面を選んでキャストするが反応が出ない。下流でやっと反応が出たのでそれに向かってフライを送り込むが、フライが届いた時には反応は消えてしまう。[どこかに出るはず]と幾度も様子を見ながら、やっと出た反応は目の前。慌ててラインを手繰り目の前にフライを送り込んで6尾目をヒット。そこから下流は一面に波立っていて反応を見つけることができそうにないので、対岸に渡渉しいないなプールの様子を見る。いつもの通り第二いないなプールから様子を見るが全く気配なし。下って第一いないなプールに行くがこちらも反応がない。それでも途中の流れ込みから様子を見ると、最下流部で反応が出た。流れ込みからでは最下流部までフライを流すことができないので対岸に渡渉し、右岸沿いに遠流しする。40ヤード以上ラインを送り出したところで右から喰い付いて来てヒット。しかしこのコイは一気に上流に向かって走る。ラインをリールに巻く余裕もなく必死に手繰る。コイは目の前まで来てやっと止まる。急いでラインを巻き取り何とかネットインして7尾目。反応はストップし時間も6時半を過ぎている。暗くなっての渡渉は危険なので急いで左岸に戻る。結局、この1尾が最後になり日没終了。強い風の中の7尾は納得の数字だった。もう少し風が弱かったら……
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