雨の日はやっぱり二子(2011/5/29)
5月29日、前日の好釣果に味を占め再び二子に出撃。しかしこの日は前日に比べて雨量が多く出掛ける前にネットで確認すると二子付近の水位は35cm程上がっているので「昨日のポイントは厳しいかな?」等と考えながらも[釣れるところはあるだろう]と気楽な気持ちで二子に向かう。兵庫橋に着いてみると、流れは濁流で水位はネットの情報通り。倒竹前に入り込むことができず、増水時に集まってくる右岸沿いの草むらの前にコイを探す。しかし水没した草の根元にコイの姿は見えない。「おかしいな〜。居る筈なんだが」と考えながら上流へ進む。石垣の横の水溜まりが流れと繋がっているところの草の根元に、底餌狙いが数尾居たがこれは水面に反応しない。ふと足元を見ると、下流からやって来たらしいコイの口が草の間に見えた。[居た〜]と喜んで一歩後退してコイの口に向かってフライを垂らす。直ぐにフライは口に入り軽く合わせたが、針先が内側を向いていてそのまますっぽ抜けてしまうい、辺りに居た底餌狙いの姿もいつの間にか消えていて沈黙。そのまま右岸の様子を見ながら上流のゴム堰堤まで行ってみる。前日は平水に近く速い流れを避難している姿がなかったが[これだけ流れがきつくなれば必ず避難しているはず]と期待したのに全く姿が見えない。速い流れを左に見ながらトボトボと元の兵庫橋上に戻る。同じコースを辿りながら、足音を立てないように土の地面を避けて倒れた草の上を歩く。石垣前の水路まで来た時、その水路に動いているコイを見つけた。しばらく様子を見ていると水面に反応し始めた。「やった〜」と目の前のコイに向かってキャスト。コイはゆっくりフライに向かって来て吸い込んでくれて、開始から30分で1尾目。これをリリースして同じポイントを眺めていると、水路の先の巻き返しで下流から回遊して来た口が水面に出た。草に引っ掛けないようにフライを落として連続ヒット。水路での反応が止まったので下流に向かって草の上を選んで静かに進む。水路から20m程下ったところの水辺の草の中にコイを発見。草の中なのでフライを落とす事ができず、様子を見ていると少し草から離れて移動し始めた。試しに前方にフライを落としてみると素直に喰い付いてくれた。余り期待していなかったから少し驚きながらも喜んでやりとりに入る。早い流れに入り強く引っ張りなかなか寄って来ない。その内流れて来て沈んでいた草を引っ掛けてしまう。ティペットに草を引っ掛けたまま寄せようとしたらテンションが強すぎたのかブレイクしてしまった。岸辺の草周りへの回遊が見つからないので、兵庫橋上を諦めて本流に行こうとした時気付いた。[ひょっとして橋の袂のひょうたん池からの流れ出しに集まっているかな?]と言う事でそこの様子を見る。静かに石垣の端を歩いて流れ出しのところを覗き込むと[居た居た](笑)。幾つも濁りのない流れ出しに集まっている(トップの画像)。しかもかなりの大型の姿も見える。こうなったら出来るだけ大きいのを狙って釣り上げよう、と色気が出てしまう。喰い気のある小型がフライに向かって来ても「お前じゃないよ」とフライを持ち上げて避ける。しかし、大型には喰い気がない。しかも、狭い排水出口を動き回りなかなか移動の筋も読めない。「ここに来るだろう」と落としておいてもその手前で向きを変えてしまう。また、濁りのきつい流芯に消えてしまい[ダメか]と思っていたら直ぐに戻って来る。幾度も目の前にフライを落としてみたが食い付いてくれない。その内、3番目に大きいと思われたのが喰い付いてくれた。ここは排水出口に降りる石段があるが、その手前に3m程の木が一本生えている。ラインがその木の上を越えないと水辺に降りられない。ロッドを持ち上げ、ラインが木を越えるようにして石段を下りる。水辺は狙っている排水出口のすぐ横にあり、取り込みに入ると集まって居るコイは全て流れに消えてしまう。何とかこれを取り込んで採寸すると75cmとまずまずの大物。3番目で75cmだから一番の大物は絶対80オーバーの筈。これを同じ所に降りてリリースし、釣果のメモを取り[もう居ないだろうな]と流れを覗き込むと、驚くことに幾つものコイが戻って来ている。それじゃ、と気分良く次を狙う。また大型狙いで様子を見ていたが、一気に喰い付いてきたのは中型。そしてこれをリリース後も回遊があり、もう1尾追加で3連釣。さすがにもう戻って来なかったので本流へ移動。兵庫島横の出っ張りは完全に水没していて巻き返しがない。二子橋の橋脚周りも水位が上がり流れが速くて回遊を見つけられない。二子橋をくぐって前日の爆釣ポイントを目指したが草むらの向こうに見えたのは全面に水没した中州。途中にある兵庫橋からの流れがきつく、中州に渡れない。渡ることができても中州はかなりデコボコしているので安心して歩けない。二子橋下から本流の一部が中州の中を通っている流れとの間に小さな巻き返しがあったので、そこの様子を見る。水没した草の中で底餌狙いの尾鰭が見える。しかし水面には反応しない。しばらく周辺の様子を見ていると、草の間を動き回っていたコイが突然水面に反応した。[待って良かったな〜]とそれに向かってフライを落とし何とか6尾目をゲット。しかし本流の水位が少しずつ上がってきているようなので、安全のためにここを諦める。二子橋をくぐりながら「やはりあそこしかないかな?」とふたたび橋の袂の様子を見る。静かに覗き込むといっぱい集まって居る。もう[大きいのから]などと悠長なことは言っていられない。とにかく反応してくれればいい、とフライを落とす。1尾釣り上げても直ぐに戻って来るのでまた3連続ヒット。回遊がストップしたので橋の上流側の様子を見て戻って来るとまた集まっている。しかし見切るのが多く、フライを唇に当てて食い付くのをやめたり、直前で潜ってしまったり。そんな中で何とか2尾追加し11尾になったところで雨が厳しくなり少し早いが終了にする。この二日の状況は全く違っていたが素晴らしい釣果の二日だった。やはり雨の日の二子は素晴らしい。 |