小物用の釣り竿を1本回収(2011/6/12)
6月12日、前日は所用で釣りに行けず日曜日のみの出漁。ネットで水位を確認すると、前日の昼前に増水のピークがありそれから一気に減水していき日曜日は朝から平水に戻っている。それでも少しは増水の影響が残っているかと二子に出掛けた。最初のポイントはいつもの兵庫橋上。上流部に小物釣りが二人居るだけでお気に入りは無人。喜んでタックルを準備して流れに入る。ポイントの前に立つと足元の川底の砂利の上に堆積した泥が、があちこちできれいになっている。人が歩けば規則的に繋がっているのにそれはランダムに点在している。多分コイが新しく堆積したゴミを求めて底をつついたのだろう。そんな事を考えながら目の前の様子を見るが全く反応がない。それでも時折コイは回遊してくるが底近くを移動していて水面に興味を示さない。中には底に頭を向けたまま移動しているのもいる。お気に入りポイントでの反応がないので上流に向かって少しずつ移動。旧虎の穴前でも反応はない。その上流の崩れ護岸前に行くが茂みの前での反応は出ない。よく見ると直ぐ下流の倒竹には小物用の釣り竿らしいのが引っ掛かっている。多分置き竿をしていてコイに持って行かれたのだろう。ポイントに横たわっていて邪魔なので回収しようと思っていた時、下流側の倒竹の裏側からコイが元気に飛び出してきた。2尾が釣り竿の下をくぐって対岸側に行く。「あの竿が邪魔だな〜」と思っていたら3尾目が同じように倒竹下から出てきた。3尾目は釣り竿の手前で水面に大きな口を開ける。その口の大きさに喜び直ぐ上流にフライを落とす。直ぐにフライに向かって来たが口に入れ損なう。静かにピックアップしてふたたび上流側に落とすと、今度はうまくフライを吸い込んでくれた。[やった!]と喜んでゆっくり合わせる。手元にずしりと重量感を感じた瞬間に軽くなってしまう。下流部で反応しないコイに向かってキャストを繰り返している時、ウィンドノットができていたのだろう。口の大きさからかなりの大物と思えたので無性に悔しい。それで反応は消えてしまう。釣り竿を避けて下流の対岸前に向かってキャストして待っていると、フライの右側から頭が現れ水しぶきと一緒にフライが消えた。[やっと来た]と喜んで取り込みに入る。前回幾度も倒竹の中に入り込まれて逃げられているので、倒竹の中には居られない用紙誘導する。しかしそうは思い通りにいかない。下流の水面に垂れ下がった倒竹の裏側を逃げ回るが倒竹の下をラインが通過して取り込みに成功。ポイントでの反応が期待出来るので、邪魔な竿を回収をする。フライを竿の細い部分に引っ掛ける。ゆっくり引き寄せて見ると先に浮きも付いていたが糸が切れて竿だけ回収。邪魔者のなくなったポイントで回遊を待っている間にカメを2匹引っ掛けてしまう。2匹目のカメは先週喰い付いて来た奴で甲羅の傷で直ぐにそれが判った。写真を撮ってリリースする時、甲羅の端に糸が結ばれていたのに気づく。帰宅後前回の画像を確認すると同じ所に糸が結ばれていた。カメと遊んだ後、対岸ギリギリを流していたフライが急に水面から消えた。[またカメかな?]と思う前に手が動き手元に重さを感じた。掛かった瞬間、コイなら直ぐに走り出すはずなのに動かない。[やはりカメか]と思った瞬間ゆっくりと動き出す。しかし動きは弱く素直に寄って来る。取り込んで見ると42cmの小型だった。その後も回遊を待ってしばらく粘ってみたが反応が出ないので下流に移動。初めのポイントで様子を見ていると突然手前から頭が現れフライに喰い付いて来た。取り込んで見るとサイズは68cmだったがその口は大きく、フライに向かって来る動きの様子から、最初にブレイクした奴のように思えた。その時はもっと大きいと思っていたが、反応のしかたから多分間違いないだろう。しかしこの1尾で反応は完全にストップしたので、ここを諦め本流へ移動。反応のなかった橋桁周りから下流の増水時のポイントに移動。移動中に下流に今年初めてのアユ師を発見。新しく出現した瀬の先端部分で竿を振っているし親子連れが瀬の手前を歩いている。親子連れは流れを渡って右岸に行ったがポイントがそんなに直ぐに落ち着くとわ思えない。[あ〜、あれじゃダメか]とお気に入りポイントを諦める。それでもポイントまで行って様子を見るがやはり反応はない。下流の様子を見る前に、中州の水溜まりに行ってみると今回の増水で入り込んだコイの姿が見えた。反応するかな?とサーチして見ると1尾が水面に反応した。その前にフライを落としてみると直ぐに飛びついてきたが直前で水しぶき揚げて逃げていく。しばらく眺めていると別のコイが反応し始めた。それに向かってキャストし4尾目をゲット。水面に見えていたコイの底餌を探す動きはどんどん少なくなっていく。しばらく様子を見ていると下流側で水面に反応が出た。今度も見切られるかな?と心配しながらキャストするとこれも素直に喰い付いてきて5尾目。しかし、それで反応はストップしてしまう。そればかりでなくコイの動きも全く見られなくなってしまう。ここを切り上げて左岸の下る。広い水面の下流に元気な反応を見つけそれに向かって移動するが、辿り着いてフライを送り込んだ時には反応は消えてしまう。ポイントは広いが水深は浅くどこでも移動できるが、反応があるのは瀬からの流れ出しの横だけ。瀬の先端にいたアユ師が切り上げていったのを見て上流に戻り瀬の先端に向かう。右の速い流れの横から下流に向かってフライを送り込んでいくが反応が出ない。瀬の左側の緩い流れを丹念に探り日没直前にやっとヒット。しかしやけに重い。大型かな?と期待して慎重にやり取り。やっと取り込んで見ると65cmで胸鰭へのスレ掛かり。撮影場所は瀬の根元にしかないのでそこまでコイをぶら下げて運ぶ。撮影後辺りは薄暗くなり日没終了。増水の治まった直後は水面に反応する数が少ない。やはり、増水の始まりが一番いいタイミングだ。
|