早朝から[D]エリアに行き、予想外の爆釣(2011/6/25)
6月25日、ウィンブルドンのテニスを見ながらネット用のフライを巻き時計を見ると4時を過ぎていて窓の外は明るくなり始めていた。午後から雨の予報だったし、しばらく浅川へ行っていなかったので「久しぶりに浅川へ行こう。今から」と明るくなったのを確認して家を出る。多摩川沿いに走りながら「そう言えば浅川の早朝ポイントはまだ確認していない」事に気付く。右に[二ヶ領上河原堰堤]が見えてきた時に「数年前はここに通ったな〜。最近はどうなんだろう」と言う事を思い出し、[D]
エリアの様子を見るため途中下車。「ここの様子を見て、良くなかったらそのまま浅川へ行けばいい」と言う事で京王線の下流から河原に降りる。岸辺の様子を見を見ながら徐行すると、護岸工事の後ここに来ていなかったことに気付く。岸辺はコンクリートで固められていて、護岸の前にはブロックの列が見える。そのブロックの向こう側では小魚がしきりに水面に反応している。[オイカワだろうかアユだろうか?]と考えながら京王線の鉄橋の下まで来る。「狙いはこの鉄橋から上流だが、とりあえず最下流部の様子を見てから」とバイクを停め水辺に出る。流れは緩く透明度もまずまず。しかし早朝の太陽の位置で少し沖の水面下は何も見えない。「どこから始めようかな」と考えている時、足元のブロックの上に回遊して来たコイが見えた。「こんな所に居るのか」と急いでタックルを準備してキャスト開始。すぐに下流からやって来たコイが反応してくれて順調なスタート。ヒットしたのはいいが足元のコンクリート護岸が水面から少し高くなっていていつものネットでは届かない。水深は深くないので降りれば簡単に取り込めるが、登るのが大変そう。護岸に座り込んで水面にネットを差し出して何とかネットイン。2尾目も足元のブロック帯の上でのヒットし、座り込んで取り込む。3尾目は少し沖でヒット。[快調だな〜]と思っているとすぐに外れてしまう。しかし、これは外れたのではなくてラインブレイクで、ティペットの一番上のループtoループの輪のところで切れていた。「ここできれるのはめずらしいな〜」等と考えながらティペットを交換して次を狙う。次も直ぐにヒットしたがこれもヒット直後の走りでブレイクしてしまう。[おかしい!]と見難い水中を橋桁の写り込むところで眺めると、足元のブロック帯が数メートル先で終わり、その先が急に深くなっている。多分そのブロックを擦ってブレイクしたのだろう。原因が判れば後は簡単。ヒットしてもすぐに寄せず、落ち着いて水面に出るまで沖で泳がせて、落ち着いてからブロック帯に引き寄せる。この作戦に変更して2尾連続ヒット。しかしそこで回遊が止まってしまう。コイを探して上流に行くか下流に行くか悩んだが様子を見ていない下流に行く。京王線をくぐるとすぐに岸辺に反応があり5尾目をゲット。中州の正面まで来ると流れはずいぶん浅くなり膝下の深さしかない。[とりあえず流れの中の様子を見るか]と浅い流れに入り込むが、反応はほとんど出ない。中州付近まで進んだ時、流れの中央で反応が出たので、中央まで戻ってフライを送り込み6尾目をヒット。右岸よりも中州の方が近かったので、中州の先端部でいつもの記録撮影。これをリリース後、中州の左側の様子を見ると、水深は右よりも深くて70cm程ある。流れの中央付近まで行きたかったが深そうなので中州から20m位で止まり下流の様子を見る。初めはほとんど反応がなかったが、40ヤード位下流でポツポツ反応が出る。それに向かってフライを送り込むがヒットしない。ヒットするまでラインを送り出し、60ヤード先でやっと7尾目がヒット。中州まで運んで撮影してリリースし、同じ所に戻ってラインを流し4尾連続でヒット。11尾目を撮影している時、急に下流左から風が吹き始め水面が波立ってきた。それまで60ヤード先のフライも確認できる位穏やかだったのが見えなくなってしまう。しかも朝日が波頭で反射するので、流したラインも全く確認できない。こんな時は奥の手を使うしかない。ターゲットエリアまでフライを流し、そこで流すのをやめてラインにテンションを掛けて止めておき、向こう合わせを期待して待つ。この作戦で2尾追加したが、やはり反応の見えないところでは気持ちが萎えてしまう。ここを諦め初めの京王線の上流へ戻る。早朝には見えなかった流れの様子も良く判り、護岸帯の前は巻き返しができていることを確認。その巻き返しの中に幾つも回遊してくるが、集まってくるコイはどれもずいぶんスレている。浅いブロック帯の上まで回遊して来て、元気にフライに飛びついては来るが直前で向きを変える。それでも「どれかは反応するだろう」と進路を見極めてフライを落とし4尾連続でヒット。しかし回遊はどんどん少なくなっていく。そんな中に幾度もフライに向かって来て見切って行く大口がいるので、[絶対にあいつを釣ってやる]と意地になる。それまでのフライは完全に見切られているので[これならどうだ!]と[Shock-Pan]に交換すると、すぐに飛びついてきた。しかし、口に入ったのが見えたフライはすっぽ抜けてしまう。しばらく行方不明になり10分後に戻って来たので、進路を見極めてキャストしてやっと仕留めることができた。しかし反応は消えてしまう。合計が18尾になっていたがキリのいい20尾を目指して、以前の斜め護岸帯の上流へ移動。岸辺を散歩の人が歩くのでコイの数は少なく反応が出ない。半分諦めながら下流の護岸前を眺めていると、岸際で反応が出た。「居た!」と喜んで少し下流に移動。キャストエリアから少し離れた所で止まってキャストし、ラインを送り出して19尾目をゲット。その30分後にもう1尾追加して目標を達成。時間は1時前で8時間近くもここで釣っていたことになる。満足な結果に浅川行きを中止して切り上げる。帰宅後夕方のテレビ放送を見ていると、このポイントでのコイ釣りを放送していた。「あっ、あそこだ」と余りの偶然に驚いた。
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