暑かった。本当に暑かった!(2011/7/17)
7月17日、ふたたび早朝の好釣果を期待してDエリアに行きました。いつもの様に京王線のところに着いてみると、餌釣りが一人鉄橋の下流で竿を出している。とりあえず鉄橋下の様子を見るが、全くコイの姿が見えない。[ここに居なけりゃ下流側を]と言う事で右岸沿いに下ってみる。しかしコイの姿はどこにも見えない。風はほとんど無く水面はカガミ状態。[それなら左の流れが‥‥]と流れを渡って中州に向かう。中州に向かいながら右の流れの様子を見たがそれらしい反応は出ない。中州の先端から左の流れに入り込み、前回と同じように下流の様子を見る。しかし流れが遅く、サーチもなかなか下流に流れて行かない。やっと狙いのポイントに流れ着いたが反応が出ない。広い流れを見渡すと、左岸寄りに水しぶきが幾つか上がっている。多分コイのジャンプだろうが捕食行動とは思えない。静かな水面に時折引き波を立てながら移動しているのが見えるが、フライとは全く離れたところ。しかし中州の右側が期待できないので、ここで粘るしかない。ラインを60ヤードほど流したところで、やっと水面に反応が出始めた。しかしフライの筋とはかなり違っている。その反応が流した筋に向かって来るのを期待しながらじっと我慢で待つ。開始から1時間、やっとフライに反応してくれて1尾目。初物なので焦らず取り込みに入る。引きが強く大物の期待もあったが、強かったのは最初だけでその内引きは弱くなり、取り込んで見ると57cmの平均サイズ。これの記録撮影をしてリリース後、ふたたび同じポイントに向けてフライを流す。しかし本当にここの流れは遅い。1秒間に10cm程しか流れず狙いの60ヤード先にフライが辿り着くのに10分近く掛かる。しかも反応は時々出るだけで待っているのがつらくなる。反応のないフライを送り込んでいると、70ヤード近くまで流してやっと反応が出た。合わせが決まり、やりとりが始まったが、意外にこれも引きが強い。しかしラインはリールに巻いている70ヤードが全て出ていてリールにはバッキングラインしか残っていない。引きに合わせて送り出したいところだが、万一バッキングラインが切れた場合ライン全体を持って行かれるのでちょっと強引に止める。これが良くなかった。強い引きをロッドでかわそうとした途端にブレイク。延々ラインを巻き取ってフライを結び再び流す。しかしなかなか反応が出ない。ラインの限界まで流した後、一度フライを確認するために取り込み、再度流す。今度は40ヤード先で反応が出た。60ヤード流すことを考えると40ヤードはずいぶん近い(笑)。40分の間に2尾追加したが8時を過ぎた頃から風が吹き始め反応が見えなくなってしまう。前回は中州の右側の様子を見たから、今回は左側の様子を見る事にする。中州沿いに下流に下ると時折浅場から、底餌狙いにやって来ていたコイが慌てて逃げだして行く。左の流れは遠浅で、回遊が見られるほど深くない。中州の先端を目指して足早に進んでいる時、浅場で背中を出しているコイを見つけた。こちらの動きに気付いていないようなので、その前方にフライを落としてみた。すると素直に口を開けて喰い付いて来た。取り込んで見たが記録撮影のできる場所が見あたらない。横の中州は水辺まで背の高い草が生い茂り、かき分けて中に入るのをためらう。しばらく水辺沿いに歩いて草の低い場所を見つけて撮影をする。その後、中州の先端から風下に向かってキャストし、1尾ヒットしたが掛かりが浅く途中で外れてしまう。中州の先端も全体に浅く、反応が少ないので鉄橋下に戻る事にする。右岸に辿り着き、護岸沿いに上流に向かっていると、目の前のブロック帯にゆっくり回遊するコイの姿が見えた。「どうせ喰い気はないんだろう」と1尾目は見送ったがすぐに次が現れる。「それじゃとりあえず」と目の前にサーチのパンを投げてみる。すると予想に反して一気に飛びついてきた。「エッ?喰うの?」と慌ててキャスト。なんなく5尾目を釣り上げた。同じブロック帯でもう1尾追加したが後が続かない。上流の護岸帯に向かうため、鉄橋の下まで来ると、ブロック帯の中をゆったり泳いでいる姿を発見。「これも喰うかな?」とキャストしてみると直ぐにヒット。引きが強くブロックの向こう側に沈んだままでなかなか寄って来ない。無理に寄せるとブロックで切られるので、水面に浮いてくるのを待ってから寄せる。取り込んで見ると78cmの大物。近くに居た釣り人に撮影してもらう。付近にはもう、釣れそうなコイの姿が見えないので護岸帯の上流部へ移動。斜め護岸沿いに様子を見るが、岸際にいるコイはほとんど底餌狙いで、水面に反応しない。しかも日差しが強く気温も高い。何とか8尾目を釣り上げたが体中が汗でビショビショになっている。持って来た飲み物は500ミリのペットボトル1本でこれを飲み干してしまう。しかし暑い!。斜め護岸帯は100mおき位に木陰はあるが、そこで休憩している人も居て、上流から2つ目の木陰に辿り着いた時、気力が萎えてしまい座り込んでしまった。目の前を回遊してくるコイを待ちながら、ベストを脱ぎ、シャツも脱いでTシャツ一枚になる。ベストのポケットに入っている水温計は35度を示していて、僅かに吹いてくる風も涼しくない。さすがに耐えきれずその場に寝転んでしまう。30分休憩した後、水分の補給に上流の仮設トイレに行く。ガバガバと水を飲み、ペットボトルに補給して戻り、気力を振り絞って9尾目をゲット。何とかキリのいい数字を目指して五山沿いに移動し、やっと10尾目を釣り上げたところで気力は底をついてしまう。5時過ぎから初めて1時過ぎまで頑張ってやっと10尾。帰り道で冷たい飲み物を補給し、家に辿り着いてみると透湿のウェーダーなのにズボンはグッショリ濡れている。湿気が抜けていくよりも多くの汗が噴き出していたのだろう。やっと家に辿り着き、風呂よりも飯よりも先に冷たい麦茶をガブ飲みしてしまった。それにしても暑かった! |