水辺に気持ちの良いベンチが出現(2011/8/7)
8月7日、前日のまずまずの釣果に気分良く二子に行きました。ポイントはいつもの兵庫橋上。タックルを準備しながら流れを眺めると、1尾が水面に反応しながらクルージングしている。「いいぞ〜」と期待しながら急いで準備をする。しかし準備が終わった時、そのコイの姿は上流に消えていて見あたらない。[どこにいるんだ〜]とポイントを探すが見つからない。代わりに水中を泳ぎ回っている2尾のアユの姿が目に入る。20cm位のいいサイズ。離れたところにもう1尾が泳いでいた。それを眺めながらコイの姿を探すがそれらしい姿はどこにも見えない。いつもなら対岸の倒竹周りに黒い影が動いているはずなのに、それも全く見えない。[おかしいな〜]と思いながら流れに入り水温を計ってみると、何と32度もある。コイの姿が少ないだけでなく、あれほど沢山浮いていたアカミミガメの頭も少ないように思える。カメは別にして、コイは高水温を嫌って下流から本流に行ってしまったのだろうか。対岸の岸際で出るはずの反応を期待してしばらく様子を見てみたが、2度ほど水面に波紋が広がっただけでそれ以上の動きは見つからない。[旧虎の穴]前の倒竹からは釣り糸が垂れていて、奥にキャストする時に邪魔になる。コイの姿も見えないので釣り糸の撤去に行くと、竹の先にはルアーが絡んでいた。よく見るとそれはひとつではなくふたつも絡んでいる。[何で同じ所にふたつも引っ掛けたのだろう]と驚きながらこれを外す。その下流側の様子も見たが、コイの姿は全然見えない。倒竹の奥を覗き込んでいる時、その倒竹の根元が岸から離れていることに気付く。[根が岸から離れていると言う事は‥‥]で考えられることはただひとつ。倒竹を撤去できるかも。試しに上に被さっているもう1本の外して引っ張ってみると動く![やった]と喜んで倒竹を岸から引き離し対岸に移動する。これで邪魔者がひとつ消えた。次回に期待しながらここを切り上げ上流のゴム堰堤に移動。しかしここもコイの姿が全く見えない。すぐに諦めて本流へ移動。新二子橋下にはアユ師が一人岸から転がしの仕掛けを振り込んでいる。水中のブロックの下流にはコイの姿が見えるが水面は反応しない。ここから下流に行くか上流に行くか悩んだが、久しぶりに上流の様子を見に行く。対岸の平瀬川を目指して浅場を進むが、対岸近くまで来て意外に水量が多いことに気付く。足場を確認しながら対岸に上がる。平瀬川の合流点は流れが速くフライを送り込む筋が見つからない。歩道橋を渡り反対側から様子を見るがコイの姿は無い。その頃、南西と北西の空が薄暗くなり始め、雷鳴が遠くから聞こえてくる。[近くには新二子橋があるからいざという時の雨宿りは大丈夫]と平瀬の合流から流れを下ることにする。水量が多いので右岸の斜面下を進みながら様子を見ると、すぐに岸際で反応が出た。2度ほど合わせ損ないをした後、喰い付かせることが出来た。一気に走り、やっと止まったかな?と思った瞬間に外れてしまう。ラインを引いてみると水面にフライの痕跡が出ない。リーダーとの繋ぎ目で切れていた。ラインブレイクのガックリと、暑さにクラクラしながらすぐ横の護岸に流れ着いている太い丸太に座り込んでしまった。座って気付いたのだが、この丸太、実に座り心地がいい。足元の深さにあった高さとその丸味がお尻とマッチしていて、肌触りもコンクリートにはない柔らかさがある。丸太に腰掛け下流の様子を眺めながら一服。一息ついて、ブレイクの気分が落ち着いたところで立ち上がり釣り再開。同じ筋の少し下流でやっとこの日の1尾目をヒット。右の護岸を駆け上がって記録撮影。次は新二子橋のすぐ上で40分後にヒット。右岸側の速い流れを避けて流れの緩やかな左岸で取り込み中州で記録撮影。右の流れは終点近くだったので、そのコイをぶら下げて左の流れに行きリリース。新二子橋直下で次をヒットしたが、水中に沈んだ枯れ枝に絡んで外してしまう。右岸からの流れとの合流点に着いた時、合流点の内側に幾つもの反応を見つけた。水位が高いので平水なら水のない所に緩い流れができ、そこに回遊していたのだ。思わぬポイントで3尾目を釣り上げた頃から、足元の流れに微かな濁りが入り始めているのに気付く。目の前の緩い流れの反応に霧中になってキャストしている間に足元の流れは濁りが濃くなっていて、気付いた時には水深
5cmの底も見えないほど濁っていたが、濁りは右岸側だけで、対岸側は濁っていない。多分平瀬川の上流でまとまった雨が降ったのだろう。その濁りの中からもう1尾釣り上げたところで反応は消える。下流に移動しようとしたが、濁りで底の様子が見えなくなり、水のないところを選んで下る。二子橋下に着いてみると、ここも増水のためいつもは水のないところが広く水没している。その水没の始まりの流れで反応が幾つもある。目の前のポイントにフライを落としてヒットさせたが、1尾はブレイクでもう1尾は途中で外れてしまう。やっと3尾目で取り込むことができ5尾目。右岸の水のないところを歩いて辿り着いたのは第二いないなプール。上流からの流れが在り、右岸沿いは流れているがプールの中はほとんど流れがない。濁りの広がったプールの目の前の岸沿いを、水面に反応しながら移動するコイを見つけ至近距離でキャスト。すぐに喰い付いてくれて6尾目。6時前でそろそろ対岸に戻らないといけないのだが、水量が多く右岸前は濁りのために川底が見えない。しかも台風6号で流れの様子は変わっているはずなので、渡渉を諦め二子橋を渡って戻ることにする。その途中、第二いないなプールの上流にある第三いないなプールを覗いて見ると、コイの動きがある。試しにフライを落としてみるとすぐに喰い付いてくれた。思わぬ7尾目に喜んで終了。突然の濁りに驚いたがその濁りでの好釣果に気分がいい。ところであの素晴らしいベンチはいつまであそこにあるのだろうか。また腰掛けてみたいので残っているといいのだが。
|