期待していたポイントでやっと結果が得られた(2011/9/19)
9月19日、以前濁りの消えない本流を気にしながら二子に行きました。いつもの兵庫橋上に着いてみると、久しぶりに木村さんの姿が見えた。木村さんは最下流部の倒竹前でキャストしていたので声を掛けないで水辺に降りて、タックルの準備を始める。しばらくして木村さんは対岸にフライを引っ掛けて、それを回収に行く。フライを外したところで私に気付きやって来る。しばらくぶりと挨拶を交わしてから立ち話。「ブログの更新がしばらくないけど」と聞くと「釣りには来ているが変わり映えしないのでブログの更新はしばらくやっていない」とのことで、元気だったのが確認できた。しばらくお話をした後木村さんは「濁りがあるけれど、本流の様子を見てきます」と別れる。目の前の流れは、透明度も水量もいつも通りでお気に入りの[虎の門]の上流側へ行く時、倒竹の枝にカワセミが一羽止まる。静かに流れに入っても飛び去って行かないので、数枚撮影してからラインを引き出す。キャストを初めてもそのままだったが、気が付くと姿は消えていた。[虎の門]周辺のポイントは、木村さんが「あそこは責めていませんから」と言っていたので期待していたが意外に反応が出ない。[絶対に回遊してくるはず]と自分に言い聞かせて様子を見る。やっと対岸ギリギリの茂みの下で反応が出始めたのでそこに向かってキャストするが、フライには反応しない。ポイント周辺をうろついているアカミミガメが居るのは判っていたから、それを避けるようにキャストを繰り返すが、上流側に反応が出たので慌ててピックアップした瞬間に沈んでいたカメを引っ掛けてしまい、これを撮影している間にコイの反応は消えてしまう。その後もポツポツと岸際で反応が出始めるがフライへは反応しない。幾度目かのキャストでやっとフライに反応してくれて、手元にヒットの感触が伝わってきたが直後に軽くなってしまい、フライにウロコが一枚刺さっていた。ウロコを引っ掛けてから岸際の回遊は止まってしまう。「何処にいるんだよ〜」と反応してくれるコイを探していると、下流の[虎の門]前から水面に反応しながら出てきたコイを発見。[あそこだ〜!]と狙いを定めてキャストし「さあ、来い」とドキドキしながら待っていると、フライから
50cm程離れたところに頭が現れた。その頭は一度潜ったがすぐにフライのところに現れた。「来た!」とロッドを煽りヒット。開始から1時間後のこの日の初物。掛かり位置が確認できないので慎重に寄せる。目の前まで寄せた時、掛かり位置が口の下の柔らかいところへのスレ掛かりと判り、慎重に寄せていたことを喜び取りながら込む。何とか1尾目を釣り上げてポイントを下流の[虎の門]前に移動しようとしたときに、岸から声が掛かる。振り返るとこれまた久しぶりの徳永さんが手を振っている。早速陸に上がりご挨拶。最近ランニングを始めた事や、ランニングの途中で眺める多摩川の濁りが気になり出漁しなかったことを聞く。しばらくお話をした後、徳永さんはお気に入りの[ゴム堰堤]に移動して行く。お話をしている間に[虎の門]前に反応が出ているのを見ていたので迷わずそこに入る。反応は[虎の門]の奥や入口の周辺でポツポツ現れる。前回上空の邪魔な倒竹を処理したのが正解で、下流から吹く風に負けることなく[虎の門]の奥にフライを打ち込むことができる。一番奥の薄暗いところに出た反応に向かってサイドハンドでフライを送り込むと、下流から一気に飛びついてきた。これを難なく取り込んで2尾目。同じポイントで様子を見ていたが、奥での反応は止まってしまう。「何処にいるんだ〜」と辺りをキョロキョロ探していると、入り口の右側に出た反応が下流に向かっているのを確認。移動筋を予測し狙いを定めてキャストすると直ぐにヒット。[やった」と思った瞬間、ロッドとラインが一直線になってしまう。[ヤバイ!]と思った瞬間、ラインを送り出す余裕もロッドの向きを変える余裕もないままブレイク。それから20分後、上流に移動して始めにウロコを引っ掛けたポイントを狙い、茂みの間からやっと3尾目を釣り上げる。反応が途切れたので再び[虎の門]に移動し回遊を捜す。しかしなかなか反応が出ない。その内すぐ上流にある倒竹の葉の中で波紋が広がった。[あそこに居るなら待つのはここだけ]と上流側の狭いスペースにフライを落とす。反応はすぐに出た。下流から頭が現れフライに飛びつく。コイは一気に下流に走り、[虎の門]の下流の倒竹の下をくぐる。[まずい、あの竹に絡んだら]と慌てて引いたが枝に絡んでしまう。動かなくなったコイを[直接掬うしかないかな?]と倒竹前まで行ったとき倒竹から外れてくれた。これで取り込めると安心して寄せに入り、目の前で水面に浮かせてネットを差し出した瞬間に外れてしまう。[外れるのならもう少し早く外れてくれていたらよかったのに]と悔しがりながら兵庫橋上を切り上げて本流へ向かう。濁りがあり期待はしなかったがとりあえず一番気になる新しい瀬の下流へ行ってみる。途中の細い流れは全く反応がなく瀬の先端まで行ってみたが下流からの強い風で水面の反応は全く見えない。それでも濁りのある本流と兵庫橋からの濁りのない流れの合流点の様子を見ていると、瀬からの濁りがポイント中央で巻き返しが出来ている辺りにコイらしい黒い影が水面を移動している。[あそこだ〜!]と逆風をついてキャスト。幾度もキャストを繰り返し、やっとフライが黒い影の手前に落ちた。流れに載せて送り込むと、黒い影がス〜と動いて水面に頭が出る。[来た〜]と大きくロッドを煽るがラインの弛みが取れない。ラインを手繰りながら上流に走り、弛みを押さえ込み、流れ込みの端まで寄せて取り込む。これをリリース後もう1尾釣り上げたが、その後1尾をブレイクで取り逃がしもう1尾を途中でバラしてしまう。しかし、回遊を期待していたポイントでの釣果は本当に嬉しかった。水量が落ち着き濁りが治まってからが楽しみだ。
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