二子エリアでじっくり粘ったが１尾の貧果(2011/12/11)
12月11日､前日、所用で出漁できなかったので、いつもより少し早めに二子に出掛けた。ポイントはいつもの兵庫橋上。タックルの準備をしながら兵庫橋を渡り上流を眺めたら橋のすぐ上流の浅場に黒い魚群が見えた。川幅一面に群れをなし全員が同じ方向を向いているが、橋の上からの人影の動きに合わせるように群れが移動する。魚体はオイカワで、この日も上流にはこれを狙う釣り人が岸辺に立ち込んでいた。その魚群を眺めながら橋を渡り、お気に入りの［虎の門］前に行く。流れに入り水温を計りながら目の前を見ると、そこにもオイカワの群れがいて、こちらの動きに合わせて遠ざかって行く。水温は10度しかなく冷たい。しかも透明度が良くて［虎の門］の奥まで川底が見える。奥に黒っぽい影が見えたが全く動かないのでコイではなさそうだ。その内下流からコイが回遊してきてポイントの奥に入る。「来た来た」と喜んでラインに手を伸ばした途端に、上流へ慌てて移動してしまう。こちらからコイの姿が見えると言う事は、コイからもこちらの姿が良く見える。回遊は幾度かあったがキャスト体勢に入るところで移動してしまう。水深の浅い［虎の門］前を諦め、上流の崩れ護岸前に行く。いつもは少し濁りがあるため底は見えないのに今日は底までよく見える。コイは幾つも岸辺の茂みの下にいて、ウロウロしているがなかなか狙いの巻き返しの奥にやってこない。下流側の倒竹の裏側で水面に波紋が広がり、上流への回遊が期待したが倒竹から上流側にはやって来ない。暫く粘っていると茂みの中から２尾が巻き返しの中に入り込んできた。しかし水面に浮いていなくて底近くを泳いでいる。とりあえず進行方向に狙いを定めてフライを落としてみたが、そのままフライの下を通過してしまう。コイは幾つも見えるので「必ず奥にやって来る」と信じてひたすら回遊を待つ。やっと水面近くに浮きながら巻き返しに入って来たので「ここだ！」と狙ってフライを落とす。しかしフライの着水と同時に反転してしまい、元の茂みの下に入ってしまう。暫くすると今度は下流の倒竹の下から回遊して来たので、上流委2mほどの所にフライを落として流し始めると、フライが流れ始めたと同時に驚いたように反転してしまう。途中で一度［虎の門］の前に様子を見に行ったが、こちらは回遊すら見当たらない。崩れ護岸前に戻ると、対岸ギリギリへの回遊が現れたので急いで岸ギリギリにフライを落としてみたが、フライを無視して下を通過してしまう。少し上流の様子を見たかったがそちらはオイカワ釣りが並んでいて行くことができない。下流側にも一人岸辺に居て、それ以上下流に行くことができない。ここを諦めて本流へ向かう。天気は良かったが気温が低いためか、河原への人では少なく二子橋上流のポイントが期待できたが姿は見えない。二子橋をくぐって鉄橋の橋桁下から下流の様子を見ると、元気な反応が次々に現れた。「居た〜」と喜んでフライを送り込んでみたが、反応はその時出ただけで後が全く続かない。途中に親子連れが竿を出していたので、それをパスして次のポイントに移動。その時、下流から木村さんがやって来た。大きく手を振ったが気づかない。「まっ、いいか」とそのまま流れ込みの浅瀬に入る。下流の様子を見ていると、１尾水面に頭を出しながらこちらに向かって来るのが見えた。一度見失ったがすぐに現れたので、その上流にフライを落として回遊を待つ。しかしフライの位置がハッキリわからず、反応したのを見逃してしまう。その時、下流の流芯横にキャストしていた木村さんがヒット。手振りで「１尾目」と教えてくれる。暫く回遊を期待して待ったが出て来ないので木村さんの所に行って話をする。平瀬の合流から川崎側を下ってきたが反応がなく、下流まで行って戻って来たところ、との事。木村さんは上流の様子を見に行かれると言う事で別れ下流に下る。ポイントの中流部から下流に向かってフライを送り込み、40ヤード先でやっと１尾ヒットした。右岸側の速い流れに入り込み寄せるのが大変なので、コイの横まで移動して取り込むと、73cmのでっぷり太った奴で6.0kgあった。取り込みに下流まで行ってしまったのでそのまま左の流れに行ってみる。流れ込みに流木が在り、その下流が良さそうなので様子を見ていると、流木のすぐ後で反応が出たが、フライの到着時には何も出ない。下流でも反応が出たがそれっきりでそのまま下流のF-7まで下る。流れ込みから下流の様子を見たが全く何の反応も出ない。それ以上下流に行くのを諦め、１尾釣れたポイントに戻る。戻って見ると木村さんが流れ込みから様子を見ているので、その下流で様子を見る事にする。流れに時々反応が出るが、水面に口の現れる反応ではなく水面が波立つだけの渋い反応。それでもそれを狙ってキャストを繰り返したがフライは沈黙。下流に元気な反応が見えたので［もう一度あれを狙って］の流れに入り込んで下流を狙っていると後ろから声が掛かる。上流にいた木村参加と思ったら徳永さんだった。最近ハーフマラソンに凝っていて来年は２レースにエントリーするそうです。でも、膝が痛いとか。「釣果は？」と聞くと「平瀬の下流側で２尾と、そこの橋桁の下で１尾」とのこと。木村さんは途中で挨拶をして別れ、上流で暫く様子を見ていたがすぐに切り上げて行かれた。徳永さんとフライの話などしているところに、今度は下流からいないなさんがやって来た。連日の釣り三昧で、前日もダム湖で好釣果だったとか。「今日はどうでした？」と聞くと「ボ！です」との事。「暗くなる前に戻ります」と流れを渡って行かれた。徳永さんと話をしながら二子橋まで戻り、そこで別れて二子橋上流の様子を見る。しかしまだ岸辺に人が居て反応がないので、二子橋下の様子を見てから戻って見ると、幾つか反応があった。薄暗くなりかけていてフライの位置が見定められず、３回あった反応を取り逃がしてしまう。結局開始から４時間目で釣った１尾のみで厳しかった。