風が強くなり、釣れそうなポイントに移動(2012/1/2)
1月2日、元旦は家族の新年会がありいつもの様に2日に釣り初め。ポイントは木村さんに年券を渡すので二子。兵庫橋のところに着くと木村さんのオレンジの帽子が見えた。兵庫橋の上流にはバードウォッチャーが居るのを確認して本流へ。新年の挨拶をして年券を渡しながらしばらくお話をする。水辺に立っていた木村さんは話をしながらも流れの様子を見ていたらしく、急にキャストする。見ると水面に落ちたフライの先にコイの反応の跡の波紋が広がっている。それに向かって流し始めるとすぐにロッドが立った。「ウォ〜、さすが〜」と叫ぶと「下流にももう1尾居るから狙ってください」と声がかかる。見ると木村さんのコイの下流10m程の所で反応が見える。慌てて木村さんのファイト中の姿を撮影してから、ラインを引き出しながらコイの横に行く。流れは手前に巻き返しがあり、コイはその巻き返しと流芯の境目辺りに浮いている。急いでキャストしてコイの前方に落とす。コイはフライに向かって来たが、水面に小さな波紋を残して沖に向かって去って行った。木村さんは取り込んだコイの写真を撮っているので「それは何尾目?」と聞くと「2尾目」の答え。下流側での反応を期待して、そのまま橋桁周りの様子を見る。一番岸寄りの橋桁の向こう側で反応が見えたので、それに向かって送り込んでみたが反応せず。そのまま橋桁の下を回り込んで下流へ移動。水面は穏やかで遙か彼方の岸寄りにポツポツ反応が出る。それに向かってゆっくり移動しながら流れの反応を探す。ポイントの半分位まで来た時、流れの流芯近くで反応が出た。岸寄りの流れは遅いので少し流れに入り込み、反応に向かってフライを送り込む。コイは一度横に移動してしまい「ダメか」と思っていたら、突然フライの下流から頭が現れた。フライが口に入るのを確認してから大きく合わせるとしっかりヒット。最近このポイントでは、反応はあるが釣り上げていなかったので気分がいい。取り込んで見ると62cmだったが横幅がありズシリと重量感を感じる魚体。ヒレもウロコもきれいで初物にふさわしい魚体(画像トップ)。これをリリース後、同じ流れの様子を見たが反応は全く出ない。次のポイントを期待して移動し始めた頃から風が吹き始め、どんどん強くなり水面が波立ってくる。昨年末の再現と思われるような波が立ち始める。しばらく下流のポイントで粘ってみたが、反応は全く現れない。昨年末と同じ状況になり[またか]と新年から嫌な予感が漂い始める。年末から連続して[最後の砦]に行くのもシャクだし、何処に行くか考えながら二子橋のところまで戻り、上流を見ると新二子橋のところに木村さんの姿がある。暫くすると木村さんは橋桁のところで立ち止まっている。何をしているのか様子を見ていると、河川敷の野球場の方から砂埃がやって来た。「あれから避難しているのか」と納得。それを眺めながら何処に行くか悩み、思いついたのは[平瀬川]。昨年のデータを処理していて[平瀬川]に暫く行ってないのに気付いていた。[この状況では何処も期待できないから、久しぶりに行ってみるか]と考え「平瀬へ行きましょう」と木村さんに電話する。木村さんは「今日はそんなに時間がないので」と言う事で、1人で行く。バイクに戻る途中で兵庫橋上の様子を見ると、ここも上流から風が通り抜け水面に波の筋が繋がっている。バードウォッチャーは相変わらず望遠レンズを対岸に向けている。それを横目に見てバイクに戻り対岸へ向かう。平瀬川の以前通っていた降り口から河原に降りて流れの様子を見るが、こちらでも強い風が急に吹いてくる。風向きと流れの向きが交差しているので常時強い風が吹くのではないが、突風的に通り過ぎる。時折水面近くにコイの姿が現れるが、すぐに潜ってしまう。やっと水面にいる姿を見つけて前方にキャストし平瀬川での1尾目をゲット。しかし、水辺への降り口は、狙い目のポイントよりずっと下流で、ポイントに行くには流れのすぐ横を通って行かなくてはいけない。流れにいるコイを脅すことになるが、下流から狙っても釣れる確率が低いので、一気に上流へ行き、狙いのポイントで結果を出して、戻る時に狙うことにする。途中のポイントの何処が狙い目かを確認しながら目的のポイントに到着。そこには魚道があり、その下流の狭いプールに幾つものコイの姿が見える。川底はコンクリートで段差があり、複雑な流れになっているので、流れの筋を読みながらコイの移動方向も確認する。落とし場所と流す筋が確認できたので、浮いているコイの進行方向に合わせてキャスト開始。まずは予定通りのヒットで3尾目。その後2尾連続ヒットしたが次はブレイクしてしまう。しかし反応は順調で連続して2尾を釣り上げたところで反応が止まってしまう。残りは以前反応の良かった最終ポイント。しかしそこには岸辺に仮設の階段が作られていて、流れのはオイルフェンスのような物が流れの幅いっぱいに張られていて、居るだろうと予定していたコイの姿が全く見られない。目を凝らして探すと、上流に1尾、中流に4尾居た。上流側の1尾を何とかヒットしたのだが掛かりが浅かったのか途中で外れてしまう。中流の4尾の内の2尾を釣り上げたところで反応は止まってしまう。上流を切り上げ、下流の戻りながら反応を探す。下りながら、上流に行く時気付いていた垂直護岸の石垣に咲いていつ[ヒメツルソバ]の写真を撮った。石垣の狭い隙間に根を下ろし、開けた上空からの日差しのためか幾つもきれいな花が咲いていた。それを眺めながら下り、確認していたポイントに来たが、コイの居る流れは岸辺の段差のすぐ前。コイを見つける前にコイに姿を見られてしまい、キャストする前に居なくなってしまう。やっと下流近くで1尾釣り上げる事ができ、最初の降り場所の近くでもう1尾追加して合計10尾。年末から続いている強い風に翻弄されながらも[コイの居るところに行けば釣れる]と言う事を実感した初釣りでした。 |