雪が残っていて風が冷たかった(2012/1/28)
1月28日、数日前に振った雪がまだあちこちに残っていて強めに吹く風が冷たい。そんな中、かじかむ指でハンドルを握り浅川へ向かう。場所は初め長沼橋から始めようと思っていたのだが、途中で強かった風が浅川まで来ると少し弱くなり、波が穏やかなことを期待して平山用水の取り入れプールに変更。滝合橋上でバイクを停めて流れを渡る。流れはそれ程急ではなく[ひょっとしたらコイがいるかも]と流れに入った途端に、足元に濁りが舞い上がる。「いた〜」と驚きながら[帰りに様子を見よう]とそのまま流れを渡る。用水の土手を登り切ると、突然目の前から鳥が飛び立つ。「わっ」とビックリしながらも、ざわついた水面を見て「コイが驚いたかな?」とちょっと気になる。土手から水面を眺めると、水面は意外に波立っていて、水中のコイの姿を探すが、波のために見難い。上流側を見ると、波が弱くて穏やかそうに見える。写真を撮ろうとベストのポケットに手をやって気付いた。デジカメを忘れた!仕方なく画質が期待できないが携帯を取りだして撮影。暫く水面を眺めていると、流れの中央より少し対岸寄りを、上流から黒い塊になって群れが移動してきた。「来た〜」と喜んで群れの進行筋にフライを落とし回遊を待つ。数十尾の群れは列をなして近付いてくる。[来た、来た」と反応に合わせる準備をして待っていると、群れはフライの真下を通過する。先頭が反応しなくても群れの中には反応するのがいるので、ドキドキしながら様子を見ているが、群れはそのままフライの下を通過して行ってしまう。群れは下流側にある堰の手前でUターンして中央付近を回遊しながら上流に消えて行く。回遊の間隔は10〜20分程度で、その間は水中にコイの姿は全く見えない。回遊を3回見送って「今日は喰い気がないのか」と半分諦めながらも「上流では反応するかも」と考えて上流に向かう。しかしこの土手は夏場に人の入った気配が無く、背の高い枯草が密集して生えていて、歩くのさえ困難だ。一度土手を下って枯草を迂回し再び土手に登る。上流部の水面が見えた途端に、目の前にいた数尾のコイが沖に向かって移動して行く。それを見送りながら周囲を見渡すが、コイの姿は見えない。対岸にある[西長沼排水出口]前まで行ったが反応がない。ここを諦めて下流に戻りながら「ひょっとして状況が変わったかな?」と堰のところに戻って見る。ポイントは来た時より少し波が小さくなり、上流から回遊してくる姿もハッキリ見える。前にサーチしたパンが水面に残っていると思っていたがどこにも見当たらない。岸近くは風で流れが逆になっていてそのまま漂っているはずなのだが、見当たらない。「ひょっとして食べられたかな?」と期待して、回遊して来た群れの前方にキャストして反応を待つ。群れはフライの向こう側を通過し、Uターンしてフライの下に来る。先頭は通過して行ったが群れの中にいた1尾の姿が他のコイよりハッキリ濃く、フライに向かって来るのが見えた。「来い来い。そのまま来い」と呟きながら待っていると水面に頭が浮き上がり口が開く。開始から1時間かかってやっと1尾目をゲット。ここの土手は、斜面が重機で叩いたように整えられていて、足場が全く無い。前回来た時に使った降り場を探して、慎重に水面に降りる。取り込んで足場を確かめながら土手に登り採寸して撮影。また、斜面を下ってリリースしてまた登る。次の回遊はフライを無視して通り過ぎたが、その次の回遊で1尾追加。そして短時間で次の回遊がありもう1尾追加できた。しかし回遊はそれを最後に無くなってしまう。と言うか、キャストエリア近くまで来たのを見つけてキャストして待つと、水面に落ちたラインの手前でUターンしている。結局回遊がなくなりここを切り上げる。左岸に戻る時、渡渉した流れの様子を見ると、波立つ流れに反応が出た。しかし、反応は1尾だけで、2回頭が出たきりで沈黙してしまう。じっくり探せば少しは反応がありそうだったが、冷たい向かい風が吹いているので辛抱できず切り上げる。次のポイントはお気に入りの平山橋周辺。流れに降りる前に[東豊田用水]の水門を上から覗いて見ると、幾つも浮いているのが見えた。居場所を確認してから流れに降りる。すぐに水門前に行きたかったが、その前に橋下の流れの様子を見る。いつも[東豊田用水]からのオーバーフローの流れ込みから様子を見ていたが、その向こう側で反応するのを前回見つけたので、それの確認をする。橋の下を中州に渡り、下流の様子を見るが下流からの風で水面が波立ち反応が見えない。流れの筋だけ確認し帰りに様子を見る事にして水門前に移動。平山橋の下から流れを覗き込むと、水面に反応している姿が見える。コイの居場所と流す筋を確認してキャスト開始。対岸の石垣に生えている枯草にフライを引っかけてしまい近くにいたコイを脅してしまったが、その下流にはそれに気付かないのがいて、フライの反応してくれた。それを本流にリリースして戻ると、まだ数尾残っていた。少し下流に移動して対岸ギリギリにフライを落とし5尾目をゲット。しかしコイは全て上流に移動してしまう。さあ、次は本命ポイントだ。流れから離れて枯草を踏み分けポイントの横まで行く。静かに水面を眺めると数尾が対岸近くで水面に浮いている。水辺まで降りてそれに向かってキャストしたが、手前の流れでドラッグが掛かってしまい、反応したけれど釣り上げる事は出来なかった。下流側でも反応があり、急いでキャストすると今度は岸の枯草にフライを引っかけてしまう。結局お気に入りでは対岸のブロックの向こう側から1尾をブレイクで取り逃したが何とか3尾釣り上げて合計8尾。ここを切り上げ戻る途中で平山橋下の様子を見たが、風が治まらず反応が見つからない。日が陰ってから突然寒くなりベストのポケットの水温計を見ると3度しかなかった(水温はの10度もあったのに)。帰り道は一段と寒くなり帰宅直後の暖かい風呂がうれしかった。 |