本流はどこも反応がない。こんな時は・・(2012/2/5)
2月5日、前日の大物に気分良く二子に行く。家を出る時はそれ程風が強いとも感じなかったし、いつもの兵庫橋に着いた時も穏やかだった。兵庫橋上にはバードウォッチャーが5人と、その前の水辺には餌釣りが2人が折りたたみのチェアーを持ち込んで寝そべっている。「あ〜、ここは当分ダメだな」と考えながら本流へ向かう。ポイントは二子橋の上流側。水面は穏やかで、暫く様子を見ていると橋桁のすぐ前で反応が出た。「あそこか」と流れの筋を確認して少し下流に移動。岸際は巻き返しがあるので少し沖に進んで巻き返しとの境目から下流にフライを流す。しかし反応が出ない。「この辺りなんだが」と反応の在った辺りにフライが辿り着いた時に考えてみたが、反応しない。ラインを回収して少し沖目を流してみたが反応しない。そのラインが、流れに押し戻されて反応の在った辺りを流れている時、突然フライのあるらしいところで水面が盛り上がった。「!!」と反射的に手が動き合わせている。自分でも驚きながら手元に掛かる荷重を期待したが何も無い。フライのあった場所では一瞬遅れてコイの反転した水の動きが盛り上がる。フライに反応したが急に消えたので「驚いた」という感じの水の動きだった。それならもう一度反応するかな?と同じ場所を流してみたが反応しない。その内少し風が吹き始め、水面が波立ち始める。狙っていたポイントも波が立ち始め反応が見難くなってしまう。[ここはダメか]と諦めてラインを巻き取りフライを掴んで驚いた。反応に空振りはしたがそれ以後どこにも引っ掛けていないのにフックが折れている。と言う事は、あの反応はフッキングしていて、その後フックが折れた。それで合わせた後の水面の盛り上がりがあったのか、と納得できたが悔しい。次のフライをフライボックスから取り出す時、先に付けたフライが前日に使った物ではなく、以前に使った物だったから、ひょっとして錆ていたのかもしれない。そう考えるともう一度悔しくなった。これからは新しいフライを使うか、使ったフライはしっかり乾かすようにしないといけないと思う。次はどこに行くか考えながら二子橋の下流を見ると、ダブルハンドのキャスト練習が2人居る。しかも水面が波立ち始めていて、下流のポイントが期待できない。それならば久しぶりに上流の様子を見に行こう、と移動する。最初は新二子橋上。しかしここも波が高く水中に見えるはずのコイの姿が見えない。そのまま左岸沿いに上流に向かい平瀬川合流の上流[F-1]に行ってみる。流れに入りながらサーチして見ると、サーチは下流からの風で上流に流れて行く。「これじゃダメだ」とすぐに切り上げて、平瀬川との合流点へ。しかしここも波が高く反応が見えない。そこから川崎側の流れを下流に下って見るがここも波が高い。中州を横切って新二子橋下の流れに行ってみると、波は低いが反応が出ない。そのまま中州沿いに下流に下ると、二子橋の向こう側にもう一人キャスト練習のフライマン。赤い帽子が見えたので[ひょっとして、いないなさん?]と思いデジカメの望遠で撮影していないなさんを確認。いないなさんと合流してしばらくお話をする。今日は徳永さんに年券をお渡しすることになっていたが、なかなか現れない。「今どこですか?」と電話すると「橋の上からお二人を確認したので、川崎側からそちらに向かいます」との返事。徳永さんが現れるまで「今日はどこに行ってもダメですね。こんな時は支流に逃げ込むのが正解かも」と話をする。そこにウェーダーを履いた徳永さんが合流。少し話をしてから「平瀬へ行きましょう」と誘う。徳永さんはチャリで、私は一度流れを渡ってバイクに戻り平瀬へ向かう。本流との合流にバイクを停めて徳永さんと合流して、平瀬の降下ポイントへ。降下ポイントの下流に反応の期待出来るポイントがあるので様子を見るが、全く反応しない。その下流の護岸の途中に中学生風の釣り人が2人竿を持って水面を眺めている。「彼等がこの上を歩いたからですね。それにしてもあそこで掛かるとどうやって取り込むのかな?」などと話ながら上流へ向かうと、途中、日陰の水溜まりには氷が張っている。次のポイントも期待できるところだが、全く反応しない。水中にコイの姿は10尾ほどの群れて移動しているのが見えるが、底近くで水面は全く無視。ここを切り上げて上流に向かう。次のポイントは右岸沿いなので左岸に渡り流れの横から様子を見る。元気に反応するコイが数尾居たがフライを見切る。数少ない反応をしつこく追い掛けてやっと1尾目をゲット。徳永さんも少し離れた所で反応に向かってキャストしていたが「見切りますね」と言う事で釣果無し。反応は1尾釣り上げたところでストップしてしまう。次は一番の狙い目ポイント。ポイントに着くと水面に浮いているコイの姿が見える。「お先にどうぞ。掛けたら一気に下流に誘導して群れから離す」と声を掛ける。下流から巻き返しに浮いているコイに向かってフライを落とす。岸際に浮いているコイは口の開き方からユスリカなどを吸い込んでいる[掃除機ライズ]のようで、目の前を流れてきたフライを無視して通過してしまう。その上流に浮いているのは喰い気があり、落ちたフライに一気に飛びついてきた。徳永さんがこれを下流に誘導して取り込み作業に入ったところで交代。直ぐにヒットして二人で並んで記録撮影。これを4回繰り返したところでコイの姿は消えてしまう。二人で8尾の連続ヒットだから充分なのだが。上流にもう一つポイントがあるが帰りが遅くなりそうなので切り上げて下流に向かう。帰り道で徳永さんが1尾、私が3尾追加して降下ポイントに戻って来る。そのまま多摩川の合流点まで釣り下ることも出来たが、途中での登りポイントがよく判らないので、少し早めだが終了にする。徳永さんは今年初めての出漁で、何とか5尾釣り上げてもらう事ができたのはうれしかった。やはり状況が厳しい時は、コイの確実にいるところに行くのが一番ですね。 |