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3月初めというのに活発な産卵行動が(2012/3/7)この時期に産卵行動が
3月7日、日曜日は所用があり出漁できなかったので、その振り替えに出漁。平日なので登戸のEエリアを見に行く。前回1尾釣り上げた[多摩水道橋]の上流側に行ってみる。高くなった岸辺から下を眺めると1尾がゆったりと回遊している。その沖の浅場でも水面に反応している波紋が広がっていた。[よし。これなら少しは釣れるだろう]と期待して、少し上流に移動して河原に降りる。ポイントに行く前にタックルの準備をしようと河原の中を流れる細流の前でリールからラ[居る居る]インを引き出していると、目の前の浅い流れにコイの波紋が広がった。[エッ、何でここに居るの?]と驚いて流れを見ると、対岸の岸辺で水しぶきが上がる。[産卵行動だ]と驚く。なにしろ本流の水温はまだ12度ほどだから産卵にはまだ冷たいはずなのだ。タックルの準備を終えて流れに入り水温を計ると17度もある。[昨日は暖かかったから]と納得して流れの様子を見ると、狭い流れのあちこちで水しぶきが上がっている。しかも幅数メートルしかない浅い流れの中央では、左右に移動するコイの引き波がひっきりなしに盛り上がる。[この中には絶対に喰い気のある奴が居る]と信じて流れの中央にフライを落とす。しかし反応しない。左右から移動してくる引き波の前方に落としてみるがフライの下をそのまま通過してしまう。あちこちに集まって産卵行動[絶対に喰ってくるはず]としつこくフライを落とす。しかし反応してこない。水しぶきは相変わらずあちこちで起こり、特に流れ込みの草の横では激しく舞い上がるので、様子を見に行くと水深は僅か10cm程しかない流れに10尾以上のコイが群がり産卵行動中(写真上)。写真を撮ってから元のポイントに戻りしつこく様子を見る。その内流れの真ん中のフライに対岸側から飛びついてきて、やっと1尾目をヒット。しかしそれ以後追加できない。[狙っていたポイントの様子を見てからもう一度]とここを切り上げ本命ポイントに行く。その途中、この流れの下流を渡るのだが、その浅い流れにも無数のコイが入っている。水しぶきを上げながら逃げ惑うコイを無視してポイントへ。細い流れが本流のワンドに合流する所にはやっと反応してくれた、上流から逃げてきたコイがウジャウジャいたが、フライには全く反応しない。本命は最初に岸辺から眺めた所で、岸沿いに回遊してくるはずだった。しかし回遊はいくつも見えるのに、フライには全く反応しないでそのまま下を通過してしまう。その内少し離れた岸際で水面への反応が見えた。距離は20m程。砂地の出っ張りに進み、追い風に載せて反応の前にフライを落とす。期待通りの反応で71cmの2尾目。回遊はいくつもあるのに反応しない。20分ほど粘ってみたがそれらしい動きのコイが見つからないので[もう一度]と産卵ポイントに戻って見る。産卵行動はいぜん活発に行われていて、流れの中央ですぐに3尾目がヒット。しかしそれ以後中央での反応が無くなってしまう。[それなら]と対岸の水しぶきのすぐ横に落としてみる。流れは中央こんな狭いところに集まってが少し速めで、対岸近くに落としたフライはそれ程長時間ポイントに留まっていない。10秒ほどでドラッグが掛かりはじめるのですぐに次の水しぶきめがけてキャスト。その内、水しぶきの中からフライに飛びついて来た。浅い流れを逃げ回るのを取り込んで見ると70cmの4尾目。その後も同じように水しぶきの横を狙ってキャストしたが追加できず、ワンドに戻る。相変わらず回遊する姿は多いがフライには興味を示さない。あちこち探していると少し沖で反応が出た。それに向かってキャストして5尾目の72cm。その後も沖の水面の小さな変化を見つけてはそこにキャストして40分で3尾追加して合計8尾。ここでこれ程釣れるとは思っていなかったので[下流のポイントに移動すれば楽勝でつ抜け水位が上がり濁りも入りできるだろう]と期待して移動。時間は4時近く。二ヶ領堰堤の下流から流れの様子を見ると、前回歩けた護岸下の砂利が見えない。[何でこんなに水量が多いの]と驚きながら流れを見ると少し濁りがあり、水温を計ると14度。[さっきのポイントは伏流水だから水温が高く透明度も良かったのか]と納得しながら石組みの上を下流に向かう。期待していた下水の流れ込みに行ってみると、いつもキャストする石組みの下の水辺も水没していて水位は50cm程上がっている。[上流で雨でも降ったのかな?]などと考えながら、全く反応のでないポイントを諦め下流へ移動。しかし下流はどこまでも流れが速く、コイの姿が全く見えない。石組みの終点まで来たが反応が無い。日没までの時間はまだあるから、下流の様子を見に行くいつもと全く違う流れに。しかし、石組みより下流は急な斜面で降りられない。降りられそうな所を探している内に下流の瀬の見えるところに来てしまう。[あそこか、有名な東名上のマルタポイントは]と確認してそれ以上下っても帰りが遠くなるので切り上げる。[産卵ポイントに戻るか二子に行くか]と考えながら途中の下水出口まで来て驚いた。あれほど高かった水位が平水近くまで戻っている。[と言う事はあの水位の上昇は堰からの放水か]と納得する。下水の水路に沿って斜面を下りながら水際の様子を見ると数尾が水面に浮いている。[居た〜]と喜んで静かに近付くと、水路に居たカルガモが慌てて逃げだし、浮いているコイの上を走っていく。当然コイは驚いて潜ってしまう。[何でそこを通るんだよ]とガックリ。それでも[絶対に戻って来水位が下がりやっと釣れたるはず]と期待してキャストポイントで待つがなかなか戻って来ない。その内足元の水位が少しずつ上がりはじめる。水面から出ている石の上に立っていたのに、気が付くとその石が水没していた。狙いのポイントの流れも少しずつ変化していく。それでもしつこく狙い続けていると水面に黒い影が現れた。複雑になった流れの筋を読みながらフライを落とし、やっと9尾目を釣り上げたところで日没終了。今年は寒い日が続き、春が遅いのに、伏流水の水温の高いところを見つけてだして産卵行動をはじめるなんて、コイ達は凄いですね。



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