伸び悩んでいた釣果が一気に伸びて14,000尾を通過(2012/4/7)
4月7日、出掛ける準備をしている時いないなさんから「マルタが集まってますよ」と電話がある。しかしこの日は前回の不調を挽回するために浅川の予定だったので「明日行きます。まだ残っているかな」と言って電話を切り、準備を続行。桜が咲いているので[もう寒くないだろう]と思い薄手のジャンパーを着て出掛ける。しかし走り始めてすぐに間違いに気付いたが[日差しがあれば何とかなるだろう]とそのまま浅川へ向かうが、襟元から入る風がけっこいう冷たいので、少し後悔しながら平山橋に到着。床固周辺の工事は既に終わっていて、その後がどうなっているかがいちばん気がかりだったが、工事がまだ終わっていない。右岸には重機が数台止まっているし、土手にも仮設のフェンスが張られている。床固下の様子は後で見る事にして平山橋周辺の様子を見る。工事用の仮設の土手が築かれていた河原は、重機で平らになっているが水の流れる様子は無い。唯一平山橋の橋桁回りに深場が残り、微かにコイの反応が見えたが、近付くと反応は消えてしまう。左岸に渡りブロックで囲まれた[旭が丘排水]前に行くと、ブロックの横に口が浮いている。[居た]と静かに近付き風向きを読んでフライの落とし場所を決める。予定通りの所にフライは落ちたが、コイの動きがランダムで、予想外のところから頭を出し、焦って合わせたが空振りし、コイは驚いて水しぶきを上げて潜ってしまう。ブロックの反対側の端にも水面に浮いていたがこれも一緒に消えてしまう。次は[東豊田用水]の水門前。平山橋の直下から流れを見ると、数尾が上流に向かって進んでくる。急いでリールからラインを引き出し、その前方にフライを落とす。すぐに反応がありまず1尾。しかしここは1尾止まりで次の本命ポイントに向かう。少し高い土手の上から眺めると、ポイントにコイの姿は全く見えない。それでも[あそこに居る]と安心して流れに降りる。曇り空の下、風は下流から強めに吹き、鼻水が止まらない。風は対岸前ではそれ程波を立てていないのでとりあえず水面での反応をチェックしてみると、元気に数尾が飛び出してきた。サーチに狂ったようにブロックを乗り越えて手前に飛び出してきて下流に向かって行く。その前方にフライを落として様子を見ていると、フライの横を通過してからUターンして飛びついてきた。そのままブロックの外側でやり取りして取り込む予定だったのに、勢いよくブロック帯の中に入って暴れ回る。やっと手前に引き摺り出して取り込む事ができたが、水面での反応はストップしてしまう。しかし最近このポイントはブロックの向こう側に多くのコイが潜んでいるのを知っていたから全く焦りはない。フライをフローター無しでノンウエイトのエッグパターンに替え、インディケータを取り付けブロックの向こう側に落とす。予定ではすぐに当たりが出るはずだったが暫く反応が無い。[おかしいな〜]と思っているとインディケータが微かに小さな波紋を広げた。急いで合わせると手にコイの動きと重さを感じる。開始から30分ほどで3尾目。次も直ぐにヒットしたが、下流に走られブロックを擦ってブレイク。しかし反応は途切れずすぐに次がヒット。その次も9分後にヒットし快調なペース。しかし次に釣れたのはアカミミガメ。インディケーターへの反応はコイと殆ど同じで[ピック]と小さく動く物。しかし掛かってからが違い、逃げ回る振動が伝わってこない。しかも重量感がなくやけに軽い。一直線に水面に現れた姿を見て[沈めても喰い付いてくるんだ]とカメのどん欲さを確認する。これをリリースした後すぐに次がヒット。その後、対岸の水際から生えている野バラにフライを引っ掛けてしまう。外れそうにないのでラインを持って引っぱると、インディケーターのところで切れてしまう。枝にインディケーターが引っ掛かっているか水面に落ちてないか探すが、見当たらない。ティペットを取り替えインディケータの浮きゴムを止めようとケースを見ると、どのインディケーターにも浮きゴムが付いていない。[そうだ、先週なくなってしまい、買ってきたのに取り付けていない]のに気付く。フライボックスや他の小物の袋を探したが浮きゴムは見つからない。インディケータは幾つもあるのに。[どうしよう]と悩んでいる時、フライボックスの中に浮きゴム無しで止めるタイプが一つ残っていた。このタイプはティペットが絡みやすくて使わないことにしていたのだが、背に腹は替えられずこれを取り付ける。しかしティペットに絡ませるだけなのでピックアップの時に移動してしまう。ずれないように一回多く絡ませて釣り再開。それ以後もペースはダウンせず6〜15分の間隔で釣れ続く。9尾目を釣り上げたところで携帯が鳴り、二子の来ている藤澤さんから電話で「マルタ天国ですよ。早くいらっしゃい」と声が掛かる。しかし今日は数を稼ぐためにここに来ているのだから途中で浮気をするわけに行かない。「明日行きます」「明日〜?明日は結婚式です」「良かった、一人少ない」等と話をしてコイ釣りに戻る。それからもペースは落ちない。[いつまで釣れ続くのだろう]と少し心配になりながらもキャストを続ける。16尾目を釣り上げた後目の前のポイントでの反応が鈍くなる。その時下流の方で水面に2尾が上半身を出してダイブする。その大きさを見て驚いた。[あんなのが
居るんだ]と言う事でポイントを4m下流に移す。すると再び反応が活発になり連続ヒット。合計が20尾になったところで[ひょっとすると14,000尾まで残り6尾だから、このペースなら達成するかな。それまで頑張ってみるか]という気になってきた。それからはカウントダウン。[残り5尾。残り4尾]と何の滞りもなく追加していく。残り3尾となった頃からプレッシャーなのかインディケーターへの反応に腕が反応しないことがあり、少し間隔が開くが24分で掛かって[残り3尾]をクリアー。その10分後に[残り2尾]をクリアーして[残り1尾]になる。[次が目標の14,000尾目だが、どの位時間が掛かるかな]と心配しながらキャストすると直ぐにヒット。取り込みと記録撮影の時間を入れても6分しか経っていない。[やった〜]と余りにスムースな記録達成にそれ程の感激がない。記録撮影もいつもと同じで変わったことはない。とにかく通過点なのだ、14,000尾は。記録を達成して[これからどうしようか]と悩みながらも[まだ釣れそうだから]と次の様子を見ている時、頭の上で14,000尾を祝福するようにウグイスが鳴いていた。14,001尾目を釣り上げてから[そろそろいいか]と残しておいた床固下の様子を見に行く。工事は終わったいなくて工事車両用の道が魚道の上に残り、下流は惨めな姿に変わっている。そんな中で微かに反応するのを釣り上げて14,002尾目。期待以上に結果に満足な一日でした。
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