釣り場では降らなかったのに、上流に黒い雲が流れて行き
(2012/9/2)
9月2日、前日と同様に朝から時折にわか雨が降っていたので、ネットで水位を確認すると二子の兵庫橋の流れは20cm程度の増水。天気の方は3時過ぎに雨雲が通過し、一雨来るようだが大した雨量ではなさそうなので二子に行くことにする。準備を終えて出かようとしたとき小雨がぱらつき始めたのでカッパを着てバイクに乗る。二子に着くまで小雨はぱらついていたが、兵庫橋に到着すると雨は止んでいた。しかしいつ降り出すか判らない空模様だったので、カッパを着たまま水辺に行く。流れは水位を確認した通り20cm程高く濁りもある。初めは流れに入り込んで対岸の様子を見るつもりだったが、見た目以上に流れが速いので対岸を諦め手前の岸辺を探る。ここも増水時には岸辺の水没した草の根元にコイが入り込むので、それを慎重に探す。岸辺の波紋を探しながら静かに移動し、波紋を見つけるとすぐ側まで行って草の間からコイの動きを探る。茂みに頭を突っ込んでいるがそこに飽きると少し後ろに下がってから移動するのでその瞬間に移動先にフライを垂らす。通常、そのままフライの下を通過してしまうのが、時折フライに興味を示すのが居る。1尾に下を通過され[ダメだったか]と思った瞬間、下流から浮いて移動してくるのを見つけた。[こいつなら]とすぐに目の前にフライを落とすと迷わず口を開ける。合わせ切れしをないように小さくロッドを立てて1尾目をヒット。足場が少し高いのでそこから流れに降りて、すぐ上流側の岸辺に誘導して取り込む。しかし岸辺の反応はこれだけ。上流のゴム堰堤に行ってみたが餌釣りが3人も居て諦め、途中でバイクに寄ってカッパを脱ぎ下流に移動。下流の橋桁周りのいつものポイントは増水で流れが速い。よく見るとその橋桁の裏側が巻き返しになっていて流れは緩い。[居るかな〜]と暫く様子を見ていると、足元の草の下に波紋が広がった。巻き返しで草の根元のに引っ掛かっているゴミを狙って回遊しているので、足元の草をかき分けフライの落とし場所を探す。僅かな草の間に回ってくるのをひたすら待ち続け、何とか2尾目をヒット。下流に誘導してこれを取り込み、これでお終いかと思っていたら同じ場所で反応が出た。同じ様に狭い岸辺の草の間を狙って2尾を追加。しかしさすがに同じ所で3尾も釣り上げると後は続かないもの。兵庫橋下からの流れのオーバーフローが本流に向かう流れの、浅い場所を探して渡り下流に向かう。とりあえず本流の様子を見に行くと、水没した茂みの向こう側で水面に浮いているコイを見つけたが、ロッドがちょっと動いたのに気付いたのか流れに消えてしまう。少し本流を下ってみたが茂み周りにコイの姿は見つからないので、左側の兵庫橋からの流れに行く。岸辺の草をかき分け水辺にたどり着き茂みの間で周辺を眺めていると、目の前にコイがやって来た。こちらに気付かないのか岸辺の草に喰い付いた。目の前なのでロッドを立ててティペットを掴み、口の前にフライを落とす。フライは吸い込まれる水と一緒に口の中に入る。すかさずティペットを引っぱて合わせてみたが、すっぽ抜けてしまう。コイは驚いた様子もなく下流に向きを変えて去って行く。なんだか悔しくてもう一度廻ってこないか待ってみたが帰ってくるはずもなく、ここを切りあげ下流へ。本流の岸辺の草周りは流れが速く回遊は見つからない。流れが川崎側に向かうところで本流を諦めもう一度左の流れに行く。いつもより水量があるので新しい流れができていて、その岸辺の草の間を探すと、草の間に尾鰭が見えた。眺めていると草の間をこちらに移動して来るので、その頭の前にフライを垂らすとすぐに喰い付いて来て5尾目。そのまま流れに沿って下流に移動してみたが川幅が狭くなり流れが速い。もう一度本流に行き岸辺の水没した茂みの間を探すと、こちらが見つける前にコイに気付かれ水しぶきが上がる。ここも流れの速い場所になったので再び左の流れに行こうとしたが、中州には一部に草が密集していて通路が見つからない。やっと通れるところを見つけて流れに出る。そこは左岸にブロックの並んでいるポイント[F-7]で、以前土屋さんと並んで釣りをした所。このところ反応が無かったので行かなくなっていたが、とりあえず様子を見る。すると元気な反応が現れた。しかし反応は次第に下流に移動して遠ざかる。それに向かってフライを送り込んでいるとき向こう合わせでヒット。元気に引き回され取り込むのに時間が掛かるが、ネットインしてみると口のすぐ上へのスレ掛かり。それでも6尾目。これをリリースしたとき、目の前の流れが激しくなっているのに気付く。濁も濃くなっている感じ。そういえば本流をうろついているとき東京側の空を黒い雲が上流に流れて流れて行くのを見ていた。二子では全く雨の気配はなかったのでそれ程気にしていなかったが、あの雲が上流で雨を降らせたのだろう。モタモタしていると二子橋下の流れが渡れなくなりそうなので、一目散に上流に戻る。しかし目の前の流れは来る時通ってなかったので道が判らない。一度中州の見通しのきくところに出てから上流に向かおうとしたが、茂った草の間に道が見つからない。道を探すのを諦め茂みを横切る。身長よりも高く茂ったイヌタデの茂みをかき分け何とか見通しのきくところに出る。そこから上流に向かうが来るときには水のなかったところに流れができ、水深は30cm位で勢いよく流れている。その流れを上流に向かって急いで歩き、何とか二子橋下にたどり着く。見ると増水しているのは本流で兵庫橋からの流れは変わっていない。水位の上がった本流が兵庫橋からの流れ込みに入り込み、渡ったところの水位が上がっていたが、それ程深くないので一安心。本流の水位はもっと上がるかもしれないがここまで戻ればもう安心。[時間は6時だから少し釣りはできる]と最後のポイントを考える。二子橋の下に回り込む流れの茂みの前で最後の1尾を釣り上げて合計7尾。流れの変化に早く気付いて良かったな〜。 |