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木村さんに挨拶をしている時に、足元の1尾目に逃げられた (2012/9/16)木村さんの姿を見て足元のコイの事を忘れた
9月16日、前日ロッドを折ったので、ラインとの相性を考え以前使っていたSAGEの9番にして二子に向かう。相変わらず台風が沖縄を通過中で南風が強い。出掛ける時に見えた空は雨の気配など無くスッキリしていたが、多摩堤通りを走っているとき、前方に空に黒い雲が広がり始めた。[二子辺りで降っているのかな?]と心配しながらいつもの兵庫橋に到着すると、空には黒い雲が広がりいつ降り出してもおかしくない感じだが降ってはいない。用心のためカッパを着るかどうか考え小雨の兵庫橋上たが[大丈夫だろう]とそのまま流れに降りる。タックルを準備しながら水温を計ると26度。流れを見るといつも通りで対岸の倒竹の間にコイの反応がポツポツ見えるし、動き回っている姿も見える。静かに近寄ってその反応に向かってフライを落としてみるが、着水と同時に反応もコイの姿も消えてしまう。上流側の[虎の門]に行ってみるがいつもの所では反応が出ず、出たのは奥の倒竹の下だけ。倒竹の下にはフライを送り込めないので下流に移動。その頃から小雨がポツポツ降り始めたが大した雨ではないのでそのまま様子を見る。最下流の倒竹周りを眺めていると、兵庫橋の方から水面に反応しながら回ってくるのがいる。[多分ここに来るだろう]と倒竹の上流側に落として回遊を待つ。コイは倒竹の前で一度潜ってしまい移動先が反応は倒竹の奥だけわからない。[どこだ〜]と探していると、フライの右側に突然現れ口を開ける。開始から10分でのヒット。これを取り込み中に辺りを眺めると、倒竹周りで反応が出ている。数尾は釣れるかもしれないと期待しながら取り込み、岸辺の唯一草の生えていないところに運ぶ。ネットに入れたコイを足元に置いたとき、茂みの向こうに木村さんの姿を見つける。手を上げて挨拶をすると「下流に行ったけれどダメ。ここはこれだからやってない」とウェーダー無しの足元を指差す。「昨日ロッドを折った」と伝えながらデジカメを取り出し木村さんに向けてシャッターを切った時、後でパッシャと水音がした。[ひょっとしたら]と足元を見るとネットに入っているはずのコイがいない。慌ててネットを掴み、目の前の突然大粒の雨が浅場を眺め、そこに逃げ出したコイを見つけて突進する。あと一歩踏み出せばネットが届きそうなので、上から被せて掴まえようと踏み出した途端に、こちらの気配に驚いて一気に泳ぎだし逃げられてしまう。木村さんの姿を見て足元のコイのことはすっかり忘れていた。コイの反応は良かったのですぐに次が釣れるだろうとそれ程は悔しくなかったので、木村さんに「逃げられた」と伝え「お疲れ様」と言って別れ、流れに戻る。木村さんと別れてすぐに大粒の雨が降り出し慌ててカッパを着込む。自転車で帰って行った木村さんは大丈夫かな?と気にしながら流れの様子を見る。反応はあちこちに出るが全て倒竹の中かその奥ばかり。やっと倒竹の間に出てきたのをヒットしたが合わせた瞬間に外れてしまう。次の反応を探して倒竹のポイント真上の桑の枝に2回も引っ掛け間を眺めていると、下流側の倒竹の下から出てきて上流側の倒竹の下に行く間に、狭い水面に反応するのが見える。[あそこか]とその狭い倒竹の間を狙ってキャストする。下流から来たコイがゆっくり水面に向かって口を開いたが、吸い込む直前に止まり何かに気付いたように潜ってしまう。それでも回遊はあるので同じ狭いポイントを狙っていいる内に、真ん中に垂れ下がっている桑の枝に引っ掛けてしまう。反応があるのでティペットを切って様子を見る。しかしその頃から流れに濁りが入り出す。先程の雨が流れに入ってきたのだろう。移動するコイの姿は見えなくなり、反応も途切れてしまう。下流側に移動して1尾目と同じ倒竹周りの様子を見ているとまだ濁りの入っていない対岸前に反応が出た。これに向かってキャスやっと倒竹前ギリギリでヒットトするとすぐにヒットしたが、今度は下流に走られて外れてしまう。釣れないときは焦りが出るのだろう。水面に出る口にフライが入るのを見極めないで[出た!]と見えただけで合わせてしまうようで、タイミングが早くなってしまう傾向にある。その度に[落ち着かなくっちゃ]と言い聞かせるのだが焦ると忘れてしまう。再び狭い倒竹の間を狙っていて、同じ所に引っ掛けてしまう。もう回収するしかない。周辺のコイを脅さないように静かに移動してフライを回収し、下流側の少し広いところの様子を見ると、対岸に横たわっている枯れた倒竹前で反応が出る。下流から移動中に反応しているようで、倒竹ギリギリに落としてやっと1尾目をゲット。開始から2時間15分後。その後しばらく周辺を探ったがヒット無し。も70ヤード下流でやっと次がヒットう一度同じ所に戻ると同じ様に倒竹前で反応していたので、これを狙って2尾目。しかしそれから反応自体が消えてしまう。兵庫橋上を諦め下流に移動したが、兵庫橋からの流れは濁りがあるので下流を諦め本流の橋桁下に移動。橋桁裏では反応が出なかったが、下流での反応がポツポツ見える。しかし距離はかなり遠い。そのポイントまでの途中でも時折気まぐれな反応が流芯で出るので、途中での反応を期待しながらラインを送り出す。しかし流れの変化が激しく自分のフライの位置がわからなくなり、出た反応全てに合わせてみるが、フライと反応の位置はかなりずれている。それでも出てくる反応に向かって幾度もフライを送り込む。ラインはシューティングヘッドとレベルラインが2本。リーダーとティペットを合わせると反応はあったがヒットせず75ヤード以上ある。それを全部出しきってバッキングラインが指に触った時、フライに反応が出た。大きくロッドを煽って合わすと手元に重量感が伝わる。バッキングしか残っていないので下流に行かないことを祈っているとコイは運良く上流に向かって来る。急いでラインを巻き、ランニングラインを巻き取るまでわずか2分。何とか取り込んでやっと3尾目。ラインの届かない所で反応があったので左岸をそこまで行ってみたが、釣果無し。最後にいつもの兵庫島横の出っ張りに行くが、反応はあったが取り込めず日没終了。逃げられたのはいたかった。



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